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ミャンマー、タンジョテイ氏の父親とキム・ヨンギュン氏の母親が会う…「息子の死、真実を知りたい」

若い労働者の死...「文在寅大統領は真実を明らかにしてくれ」

チョン・ウニ記者 2019.01.02 19:21

韓国政府の取り締まり中に建設現場で8メートル下の地下に落ちて死亡したミャンマー青年労働者の父親が 発電所の石炭粉塵の中でひとりで働いて亡くなったキム・ヨンギュンの母親の手を取り 韓国政府に真実を明らかにしてくれと訴えた。

1月2日午後5時、ミャンマー未登録移住労働者タンジョテイ氏(26歳)の父親カムチット氏が ソウル市の光化門にある泰安火力非正規職青年労働者故キム・ヨンギュン氏(24歳)の市民焼香所を訪れた。 カムチット氏はこの場所で菊とラーメンが共に置かれたキム・ヨンギュン氏の遺影に焼香し、 母親のキム・ミスク氏と会って慰労と連帯の気持ちを分けた。 身分は下請労働者と未登録移住労働者、 出身はミャンマーと韓国と、互いに違う労働者たちの死だが、 彼らにとって息子は不安な労働条件で働いてくやしく死んだ同じ息子でしかなかった。 親なのに息子の死の真相を知らないのも同じだった。 それで二人の親はハンカチで涙を拭きながらも取り合った手を離せなかった。

カムチット氏はまず記者との対話で 「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は労働者たちの大統領だと思ったのに、 なぜこんなことがおきたのかわからない。 死の真実を明らかにしてくれ」と訴えた。 彼はまた「未登録移住労働者を過剰摘発しないでほしい。 息子がこのように死んで、とても悲しい」と話した。

カムチット氏はキム・ミスク氏に 「ここに立つと、とても残念だ。 息子の死の真実を知りたい。 摘発過程で死亡した息子の死の真実を知りたい。 文在寅大統領に訴える」と話した。

キム・ミスク氏もカムチット氏に 「とてもくやしい。私もそうだ」とし 「とても若い年齢で(息子が)命を失った。 はやく真相究明をすべきだ」と答えた。

キム・ミスク氏はまたカムチット氏に 「息子の恨みをすべて解かなければ送れない。感謝する」と話し、 これに対してカムチット氏は 「キム・ヨンギュンも二度とこんなことにあわないように、 良い世の中で生まれることを祈る」と答えた。

タンジョテイ氏は8月22日、建設現場で実施された仁川入管・外国人庁の摘発過程中、 8m下の地下に転落して死亡した。 彼は当初、臓器提供によって美談記事で話題になったりもしたが、 政府の過剰摘発問題が高まり、今も問題になっている。 政府は死亡の原因は個人の過失にあると見ているが、 対策委は政府の過剰摘発がタンジョテイ氏を死亡に至らせたとし、 真相究明を要求している。

約4年前に韓国で働き始めたタンジョテイ氏は、 故国に両親と兄弟1人をおいている。 兄弟が病に罹っていて家族を扶養しなければならなかった。 彼は劣悪な労働条件のため事業場の移動を望んだがうまくいかず、 未登録の身分で働いている時に政府の摘発過程で転落して命を失った。

父親のカムチット氏はこれに対して 「両親と兄弟を世話するために働かなければならなかった。 優しい息子だった」と話した。

この日の出会いは曹渓宗社会労働委員会が斡旋した。 5か月間、タンジョテイ氏死の真相究明を要求しているヤン・ハヌン曹渓宗社会労働委員会執行委員長は、 「カムチット氏が韓国について恐れを持っていて、 似たような年齢にくやしく命を失った青年の母親と会うよう提案した」と明らかにした。 彼はまた「タンジョテイ氏の死亡原因について政府は言葉を変え、 警察は早期に捜査を終結してしまった。 しかし警察は政府側の目撃者の陳述も認めず、 タンジョテイ氏の同僚の唯一の目撃者調査もしなかった」と政府を批判した。

カムチット氏は去る9月に息子の葬儀のために入国した後に帰り、 息子の友人のFaceBook等を通じて真相究明のための努力が続いていることを知ったという。 特に去年の冬、タンジョテイ氏の死の真相を究明するための移住労働団体による 五体投地デモに大きな感銘を受けて謝意を表すために対策委を訪れたという。

タンジョテイ氏の死亡原因は、 対策委の陳情で現在国家人権委員会が調査している。 調査結果は1月中に出てくる予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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