本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:故キム・ヨンギュン氏追慕祭に5千人
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1546658945209St...
Status: published
View


故キム・ヨンギュン氏追慕祭に5千人参加…「非正規職ゼロの約束守っていれば」

真相究明、責任者処罰せよ...「労働者が死なない社会のために戦おう」

チョン・ウニ記者 2018.12.29 22:07

泰安火力発電所の青年労働者キム・ヨンギュン氏が作業の途中死亡してから半月が経った。 その間、産業安全保健法も改正された。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が遺族に会うとも明らかにした。 しかし5千人が亡くなったキム・ヨンギュン氏事故の真相を究明して責任者を処罰しろとキャンドルを持った。 また、中途半端な産業安全法改正では、 繰り返される死を止めることも、下請、再下請につながる不合理な雇用構造も変えることもできないとし、 非正規職のない社会を作ろうと声を高めた。

故キム・ヨンギュン非正規職青年労働者2次汎国民追慕祭が開かれた12月29日午後、 ソウル市の光化門広場では参加者は何よりも文在寅政府が 公共部門非正規職ゼロの約束を守らないことに怒った。 体感温度は零下20度だったが数千人が広場を埋めた。 あちこちで凍えた頬に流れる涙を拭いながら、舞台に耳を傾けた。 警察は増える人波にポリスラインを張り直さなければならなかった。 遺族と非正規職労働者、市民対策委参加者が真相究明と責任者処罰と共に 非正規職のない世の中を作ろうと訴えた。

民主労総のキム・ギョンジャ首席副委員長は 「全泰壹(チョン・テイル)烈士の死で勤労基準法を、 源進レーヨンの17歳の若い労働者ムン・ソンミョンの死で労災という言葉が知られた。 韓国社会は死ななければ世の中が変わらないのか。 産業安全保健法は改正されても相変らず1-8号機では労働者たちが働いている。 文在寅大統領が昨年、 公共部門非正規職ゼロ時代を作ると言った約束は、ただの言葉だったのか。 なぜ発電所ではたった一人も正規職になれなかったのか。 文大統領が約束を守って、キム・ヨンギュンが非正規職でなければ、 状況は違っただろう。 ところがキム・ヨンギュンが死んでも相変らず彼の友人と同僚は同じように働いている。 ユソン企業では退社労働者がまた亡くなった。 413日間煙突の上で戦う労働者たちがいる。 文在寅政府が答える時だ。 労働者たちが死なないように戦おう。 死なずに変わる世の中を作ろう」と訴えた。

キム・ヨンギュン氏の母親のキム・ミスク氏は息子に書いた手紙を朗読しながら、 この事件に対する文在寅政府の責任を明確にした。 彼女は「ヨンギュンが死んだベルトコンベアは今も回っている。 ヨンギュンのくやしい死は文大統領の約束が守られていれば防げた死だった。 文大統領が私たちと会うといった。 しかし言葉だけの約束、言葉だけの慰労は必要ない。 くやしい死に対する真相が明らかにならず、責任者の処罰がなされなければ 文在寅大統領と会わない」と明らかにした。

多様な労働現場の非正規職労働者も舞台に上がり、 キム・ヨンギュンの死を自分の問題だと話しながら、 社会を変えるべきだと訴えた。

マクドナルドのユン・ジェミン アルバイト労働者は 「1週間に70時間働いても一度も夜間手当てをもらったことがない。 勤労契約書を要求すると解雇され、労災処理を要求すると罵倒された。 大学に通いながら、アルバイトをしているが、 卒業をしても変わらないだろう。 今の韓国社会は誰が怪我をして死んでも変わらない。 だがいつまで死を追慕しなければならないのか。 幸せな話をしたい。死なずに生きたい」と話した。

特性化高校を卒業した後、非正規職労働者として働いているイ・ウナ氏は 「一度非正規職になれば抜け出すのは難しい。 明日でなく今日のために暮らさなければならないからだ。 貧困と疲労が繰り返される日常には明日がないからだ。 われわれは求職と失職を不安に思って暮らしている。 そして今は死の不安を思わなければならない。 産業安全保健法が改正されたというのに私はまた非正規職の雇用にもどり、仕事をしなければならなかった。 少し後には職場を失い、また求職活動をしなければならない。 社会生活をしながら、ただ一つ望むことがあるとすれば、正規職になることだ。 国会は曖昧な法を通過させるだけで政府は何もしない。 しかし止まるな。 われわれは今やって口を開き始めた。 私たちが満足できるはずがない。 われわれは叫び続けて戦う。 私たちの隣の遺族に心から感謝する」と話した。

教育公務職非正規職のある労働者は 「給食労働者の80%が重い病気にかかっているが、解雇だけはだめだと我慢して暮らす。(...) ヨンギュンは私たちの息子だ。 私はヨンギュンの母親だ。 みんな同じく痛みを感じなければならない。 私たちが熱心に闘争して非正規職ない世の中を作ろう」と提案した。

ファインテック支会のパク・チュノ組合員も映像で 「死の構造を破壊しなければならない。 整理解雇、構造調整と非正規職問題を解決しなければならない」と発言した。 4・16セウォル号惨事家族協議会のユ・ギョングン執行委員長も舞台に上がり 「これ以上ヨンギュンのような死がないようにしよう。 その道に共にする」と話した。

ソン・ヨンソプ弁護士は 「5時間、故人は暗く寒いところで耐えなければならなかった。 事故がおきたが放置された。 なぜそのように放置されていなければならなかったのか、 その原因を見つけることがこの事件真相究明の核心だ。 単なる事故の問題ではない。 構造的な死、避けられた死だ。 その責任を取るべき人々は証拠隠滅に汲々としている。 事故現場を破壊し、水で清掃までした。 そして今は危険ではないと臆面もなく話している。 きちんと真相を究明して責任者を処罰して、 安全な作業場を作れるように努力しよう」と発言した。

市民対策委のイ・テホ氏は 「セウォル号惨事から5年の歳月が流れた。 この間、キャンドルもあった。 私たちがあれほど変えようとした惨事便乗型資本主義は、 人の骨を削りながら今もそのままだ。 じっとしているのはやめようといったが、 今、生き残った子供たちは非正規職労働者になって死んでいっている。 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は公共部門正規職化をするといったが約束を守らなかった。 遺族と会うのはすべての政府がしたことだ。 キム・ヨンギュンは生きている時に大統領に会おうといった。 非正規職代表100人が文在寅大統領と会おうといった。 さらに死なないために、生きている人と会うべきではないか。 この死の秩序を変えなければならない。 政治家だけの問題ではない。 キャンドルを持った私たちが解決しなければならない。 路上に出なければ解決しないということをわれわれは知っている。 共に歩いていこう」と提案した。

参加者は午後7時頃に追慕祭を終えて青瓦台へとデモ行進した。 彼らは清雲孝子洞住民センターの近くまでデモ行進をして、 ここでまた自由発言をした後、大会を終えた。 対策委は次の週末にも汎国民追慕祭を進める計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-01-05 12:29:05 / Last modified on 2019-01-05 12:29:07 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について