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ユソン事件を強調する保守言論、ファクト一進一退

暴行時間1時間→8分へと一進一退の誤報、全治12週間ではなく4週間の主張も

キム・ハンジュ記者 2018.11.30 14:42

ユソン暴行事件に対する保守言論の報道内容が一進一退している。 当初「1時間暴行した」という報道は、突然「8分」に変わり、 キム某常務の傷害も全治12週間ではなく4週間だという主張も出ている。 少なくとも、事実確認なしで報道内容だけを変えて「労組たたき」の後続報道を流している。

先立って保守言論は11月22日にユソン企業使用者側のキム某常務が ユソン企業の労働者から傷害を受けたという報道を流した。 これに対して警察は2〜3分間、暴行が発生したと発表し、 、金属労組ユソン企業支会もまた暴行は1〜2分間だったと伝えた。

だが多くの保守言論や日刊紙は11月26日、 いっせいに「1時間の監禁および集団暴行」があったという記事を吐き出した。 だがその報道以後、暴行時間をこっそりと8分に変えて報道をし始めた。

▲中央日報のファクトすり変え

中央日報は11月26日、該当事件を「1時間監禁集団暴行」と報道した。 だが3日後の29日には暴行時間を8分に変えて後続報道した。 「1時間集団暴行」の記事は訂正されずにいる。 特に中央日報は[「痛いか」労組のユソン企業暴行は1分ではなく8分だった]という題名で 暴行現場の録音ファイルをスクープした。 該当の記事では録音ファイルの分量が8分と主張しつつ、2分30秒の分量しか公開しなかった。 それと共に「一部のマスコミで報道された労組の『1分』主張と反する』と主張を続けた。

また該当の録音ファイルには、叫び声や備品の音などが録音されていたが、 二時間暴行が行われたという証拠はない。 該当の録音ファイルで労働者たちが 「あなたのために人(ハン・ガンホ烈士など)が死んだ」、 「この人(キム某常務)が来てどうなったか、(労組破壊を)すべて知っているのでないか」と訴える声も含まれている。 チャムセサンは事実確認のためにユソン企業の使用者側に録音ファイル全体を要求したが、 「報道担当の職員が席を外している」とし、今も回答がない。

東亜日報も言葉を変えた。 東亜日報は去る27日「1時間集団暴行」を引用報道したが、 30日に「序盤の1、2分間に集中的に暴行が行われ、 その後も2次、3次の暴行が続いた」と報道した。 東亜日報も同日、48分の暴行現場録音を入手したとし、 労働者たちが「歌(闘争歌)」を歌ったという事実だけに集中した。

韓国日報も11月27日 [民主労総、使用者側役員を1時間集団暴行…警察は傍観]という題名の記事を報道し、 朝鮮日報もまた28日にユソン企業のチェ・チョルギュ代表の話を引用して 「組合員の集団監禁・暴行は約1時間後に外にいた労組支会長と通話をして終わった」と報道した。 労組の関係者はチャムセサンとの通話で 「組合員に撤収指示の通話はしていない」と述べた。

ほとんどのマスコミが報道したキム某常務の「全治12週間の傷害」も事実とは違うという主張が出てきた。 ハンギョレの11月29日付報道によれば、警察の関係者は 「怪我をした部位は約4週間の治療期間が必要だという」とし 「使用者側が約12週間の治療を要すると主張したのは、 部位ごとに4週間を加えたものと見られる」と明らかにした。 一方、牙山警察署はハンギョレの報道内容に関して「よくわからない」と答えた。

ユソン企業牙山支会のト・ソンデ支会長はチャムセサンとの通話で 「保守マスコミが事実を事実の通りに報道していない」とし 「事実関係を確認せず刺激的に歪んだ報道ばかり吐き出している。 マスコミは双方を共に見て報道してほしい」と述べた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-12-06 03:07:15 / Last modified on 2018-12-06 03:07:18 Copyright: Default

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