韓国ジョブワールド、非正規「蟻の巣ロッカールーム」…正規職は?

「子会社に転換すれば差別固着」…職場差別深刻

韓国ジョブワールド非正規職労働者たちが これまで職場で経験した差別が深刻だったことが明らかになった。

▲韓国ジョブワールド非正規職ロッカールームおよび休憩室［出処:公共運輸労組］

韓国ジョブワールド内青少年体験館の非正規職労働者103人は、 一つのロッカールームを使っている。 5坪ほどの空間に30cm幅のロッカーがぎっしりと並んでいる。 1人がやっと通れる空間だ。 ロッカーの数も103個もない。 2人がロッカー1つを一緒に使ったり、 ロッカーを配分されない労働者もいる。

非正規職労働者たちは、ここで昼食を食べて休息する。 簡易机1つ、簡易椅子3つ、電子レンジ一つが置かれている。 机の横の洗面台には 「排水路の内部に多様な異物が発見され使用に支障を与えている」とし 「また排水路が詰まれば洗面台を閉鎖」するという警告文もある。 トイレにも使用禁止の警告文があちこちについている。

▲韓国ジョブワールド非正規職ロッカールームと休憩室［出処:公共運輸労組］

また非正規職労働者たちは1年前から「バリスタ体験室」内に食器洗浄器を購入しようと要求してきた。 非正規職労働者たちが1時間ごとに順番で、待ち時間に多くの皿洗いを直接解決してきたためだ。 使用者側は食器洗浄器導入の要求を断り続けてきたが、 最近の非正規職ストライキで正規職が皿洗いをするようになって、 食器洗浄器を入れたという。

しかし、正規職の休憩室はそれこそ超豪華だ。 1つ121万ウォンの休憩椅子6つが置かれている。 また8人が座れる革のソファにシャワー室、 足マッサージ、運動器具、簡易ベッド、電気カーペットまで提供している。

▲韓国ジョブワールド正規職休憩室［出処:公共運輸労組］

▲正規職休憩室内椅子の価格表［出処:公共運輸労組］

賃金格差も激しい。 公共機関経営情報公開システムアーリオによれば、 正規職新入社員の初任給は約3200万ウォンだ。 非正規職労働者は基本給161万ウォンと食費程度しかもらえない。 年俸にすれば2千万ウォンほどだ。

公共運輸労組韓国ジョブワールド分会のイ・ジュヨン副分会長はチャムセサンとの通話で 「子会社に転換されればこうした差別が固定される」とし 「非正規職が直接雇用されれば正規職管理者は自分たちが享受してきた便宜に干渉されると思う。 したがって子会社が設立されれば、さらに多くの差別と搾取が生じるだろう。 子会社は正規職との区分を『合法的』と打ち出すためだ」と明らかにした。

現在ジョブワールド非正規職労働者約40人は青瓦台の前で直接雇用を要求しながら集団ハンストを繰り広げている。 11月29日午前10時30分、韓国ジョブワールド非正規職労働者たちは国家人権委員会に緊急救済申請をした。 午後3時には大韓仏教曹渓宗社会労働委員会、カトリック・ソウル大教区労働司牧委員会などの宗教界が 韓国ジョブワールドに直接雇用を要求する宗教家記者会見を行う。

一方、来る12月1日には子会社公開採用が予定されている。 使用者側がこれを強行すれば文在寅(ムン・ジェイン)政府になって初めて 「公共機関大量解雇」事態が起きる可能性が高い。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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