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朝鮮日報社長がソウル交通公社労組の抗議書簡無視…衝突

反省ない朝鮮日報の労組嫌悪…記者が書簡を受け取る

キム・ハンジュ記者 2018.11.01 15:26

▲方相勲社長が抗議書簡を受け取れというソウル交通公社労組組合員の要求を無視している。

「労組採用不正」の誤報を出した朝鮮日報の方相勲(パン・サンフン)社長が ソウル交通公社労組の抗議書簡を無視した。 バン社長の警護員は労組組合員たちの接近を物理的に防ぎ、社長は社屋から抜け出た。

これに先立ち、朝鮮日報は10月19日付のキム・ヨナン前ソウル地下鉄労組委員長息子の特典就職疑惑を提起して誤報を出し、 翌日一部分の謝罪文を出した。 また10月17日付には労組が正規職転換交渉の過程で暴力を行使したと報道したが、 これは正規職転換交渉の場ではなく、 2017年の賃金団体協議の過程で起きたことだと知らされた。 特に当時、使用者側の労務管理者が先に労働側交渉委員に暴力をふるったと知らされ、 朝鮮日報に対する批判が増幅された。 だがその後も朝鮮日報と中央日報、東亜日報は、 正規職転換者のうち在職者の親戚の割合(8.4%)をめぐり 労組が雇用世襲、採用不正を行ったと報道し、労組を攻撃した。

ソウル交通公社労組はこの日の午前11時、ソウル市中区コリアナホテルの前で記者会見を行い、 朝鮮、中央、東亜日報の歪曲、捏造報道を批判した。 労組は「自由韓国党は今回の国政監査で根拠なくソウル交通公社労組を 雇用世襲、採用不正ゲートの主犯と規定し、 自由韓国党の機関紙の役割を任ってきた『朝鮮・中央・東亜』が 労組に対する陰湿・歪曲・捏造された記事を連日吐き出した」とし 「何のファクトも確認されていないのに 『朝鮮・中央・東亜』は私たちの労組に罪をかぶせ、 世襲、略奪、泥棒だと世論誘導をした。 民心に逆行して労組失脚に懸命になっている『朝鮮・中央・東亜』こそ 最も至急に清算すべき積弊」だと伝えた。

公共運輸労組のピョン・ヒヨン副委員長は 「朝鮮日報は最悪の手を打っている」とし 「現在、公共部門のあちこちに子会社ができ、その代表に官僚や落下傘が続いている状況だ。 こうした採用不正には関心を持たず、差別と不平等をなくそうという労組の名誉を傷つけている」と指摘した。 ソウル交通公社労組のヤン・ミョンシク常務本部長も 「朝鮮日報は最低限のファクトもチェックしないまま小説を書いた」とし 「言論とはいえない朝鮮日報をとうてい許せない」と声を高めた。

記者会見が終わった11時40分に労組組合員約40人は抗議書簡を渡すために近くの朝鮮日報社屋前に移動した。 彼らは社屋の前でスローガンと発言を続け、抗議書簡を受け取るよう要求した。 11時50分頃には方相勲(パン・サンフン)社長が社屋を出て、組合員がこれを遮った。 だが約10人のボディガードが組合員を物理的に遮り、 5分ほど激しい衝突が続いた。 結局、方社長は労組の抗議書簡を無視して警護を受けながら出ていった。 そして10分後に朝鮮日報企画チームのキム某記者が出てきて抗議書簡を受け取った。

労組のユン・ビョンボム委員長は抗議書簡を渡しながら 「事実関係が異なっている誤報を正せ」とし 「きちんと直さなければ朝鮮日報廃刊闘争に突入する」と伝えた。 キム某記者はこれに答えず抗議書簡を受け取っただけで社屋に入った。

一方、労組は11月1日、朝鮮・中央・東亜を言論仲裁委員会に提訴して損害賠償を請求した。 労組はこれらのマスコミが事実関係を歪めて労組と個人の名誉を損傷したと言論仲裁調整および損賠請求の趣旨を伝えた。 対象の記事は朝鮮日報3件、朝鮮ドットコム3件、TV朝鮮1件、中央日報1件、インターネット中央日報2件、東亜日報1件、東亜ドットコム1件だ。

一方、10月25日に労組は国政監査で虚偽事実を流布して保守言論の報道を率いた自由韓国党の金聖泰(キム・ソンテ)院内代表、 金容兌(キム・ヨンテ)事務総長など4人を名誉毀損容疑でソウル中央地検に告訴した。 自由韓国党は10月23日に正規職転換されたイム・ソンジェ氏が 「労組PSD(スクリーンドア)支部長として資格証明がないのに簡単に入社した」とし 「民主労総の組織的な不正」だという虚偽事実を流布した。 イム氏は支部長になったことはなく、資格証明を所有しており、 公開採用を通過したことが明らかになった。

労組は不要な議論が高まっているため、採用不正に対して正規職・非正規職のすべてに全数調査をしろと主張した。 同時に保守言論の誤報で非正規職の正規職転換が壊されていると伝えた。 正規職転換は非正規職撤廃、良い雇用創出にぜひ必要だという労組の立場だ。

監査院は11月15日、ソウル交通公社に対する監査を行う予定だ。

▲抗議書簡伝える|渡すソウル交通公社労組ユン・ビョンボム委員長

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-11-05 15:04:53 / Last modified on 2018-11-05 15:04:54 Copyright: Default

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