「検察は鄭夢九会長を即刻拘束起訴しろ」

労働法団体、大検察庁前記者会見で「起訴先送り、不法派遣の共同正犯を自白する格好」

現代車グループの鄭夢九(チョン・モング)会長の拘束起訴を要求する声が高まっている。 現代車の不法派遣に対して雇用労働部が雇用是正命令を出す計画を明らかにし、 法的当事者の元請と非正規職支会間の交渉の場が作られて、 これまでに確認された不法に対する処罰を要求している。

金属労組法律院、民主社会のための弁護士の会労働委員会など8つの労働法団体は 10月11日午前11時、大検察庁の前で記者会見を行って 「裁判所が現代起亜車の社内下請が不法派遣であることを一貫して判示している状況で、 現代起亜車に対してのみ検察が起訴を先送りしているのは財閥の顔色をうかがい、 彼らと共に不法派遣の共同正犯であることを認めるもの」とし 「鄭夢九会長などを即刻拘束起訴しろ」と要求した。

彼らは現代車不法派遣問題に対し、 検察が不当な判断をして、 職務遺棄、職権乱用の罪も犯したと糾弾した。

彼らによれば2004年、労働事務所(蔚山、牙山、全州)が現代車の 全工程(9234工程、127業者)を不法派遣と認めたが、 検察は全て無嫌疑処分にした。 その後、大法院の判決で不法派遣であることが確認されたが、 検察は鄭夢九会長に対する起訴意見さえ変更を要求し、 残りに対しても不起訴処分を続けた。

起亜車不法派遣の場合も検察が捜査を遅らせる態度が摘発された。 起亜車非正規職支会は2015年7月、鄭夢九会長などを告発した事件に対し、 労働部は2年引き延ばして昨年9月になって検察に捜査指揮建議書を出した。 検察は受け取り自体を拒否し、今年の4月、 再び労働部が捜査指揮建議書を提出しようとすると、これも拒否、 現在3年以上捜査が行われずにいる。

今日集まった労働法律家たちは 「検察が労働部に対し送検意見を変更することを要求したのは不当な捜査指揮であり職権乱用にも該当する」とし 「検察の受け取り拒否は法律上、全く根拠がなく、 職務遺棄と職権乱用に当あり、さらに検察のこうした行為は不法派遣に対する国家刑罰権発動自体を放棄することにより、 現代起亜車グループが思いのままに不法派遣ができるようにし、 不法派遣の共同正犯に該当するほど」と批判した。

金属労組法律院のキム・テウク院長は、 労働行政改革委員会が出した勧告案の履行を要求し、 特に不法派遣判定機準関連の判例を反映して勤労者派遣の判断基準に関する指針、 社内下請派遣関連事業場点検要領などの即刻改正を強調した。 キム法律院長は 「現在の労働部の不法派遣判断基準は2007年に作られた古い基準で、 使用者さえこの基準で主張する人はいない」とし 「陳述だけに依存する捜査をしているが、 科学捜査の技法も発達しており、 これに対する改善方案も必要だ」と明らかにした。

今日の記者会見には 現代-起亜車非正規職の当事者たちも参加した。

金属労組現代車非正規職牙山支会のチ・ヒョンミン事務長は 「14年間、処罰されず、196人もの非正規職労働者が解雇され、 36人が拘束され、4000億ウォンを越える損賠仮差押えで家庭が破綻した」とし 「法の履行を要求する非正規職労働者を拘束と損賠で弾圧する労働部と検察があったから、 この問題がまだ解決しない」と声を高めた。

起亜車非正規職支会のキム・スオク支会長は 「労働部の仲裁による起亜車初の直接交渉が今日開かれるが、 元請がどんな意志を持って参加するのかが確認できる」とし 「元請が形式的に交渉に臨んだり、解決の意志を見せなければ、 不法派遣の鄭夢九(チョン・モング)会長、鄭義宣(チョン・ウィソン)副会長の拘束捜査を要求し、 最後まで闘争する」と明らかにした。

同日、現代起亜車糾弾集会も行われる。 国政監査の期間に財閥改革巡回闘争に立ち上がった民主労総は、 10月11日午後12時のサムスン糾弾集会の後、 午後3時には現代起亜車糾弾集会を続ける。 現代起亜車の三代世襲、仕事集め、不法派遣非正規職問題、労組弾圧などが語られる予定だ。 サムスン糾弾集会では現在までに明らかになっている労組破壊犯罪を放置する裁判所を糾弾し、 サムスン下請労災事故、間接雇用、無労組経営方針などの正常化を要求する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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