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ポスコ新労組、使用者側の労組瓦解試みに対応本格化…責任者懲戒、謝罪を要求

使用者側は「不法行為の職員は厳正に措置する計画」で議論

パク・タソル記者 2018.09.27 12:55

ポスコ使用者側の労組瓦解文書が表面化し、 ポスコの新労組が会社側の解明を要求している。 多くの不当労働行為の情況が把握されたが使用者側はこれを釈明するどころか 「無断侵入および手帳奪取事件」だとして文書入手の経緯を問題にして、 さらに問題になっている。

民主労総金属労組ポスコ支会(以下ポスコ新労組)は9月26日に立場を出し 「秋夕連休期間に会社側がたくらんだ『金属労組無力化不当労働行為』と これに対する後続対応を見なて、 会社側が過去の態度から一歩も進めずにいることを確認する」とし 「会社側は自分たちの不法な不当労働行為を隠すために 『無断侵入、窃盗、暴力』のフレームをかぶせて真実を糊塗しようとする態度に対し、 われわれは怒りを禁じ得ず、 断固として対抗することを明言する」と明らかにした。

さらに、労組瓦解の動きに対する釈明を要求する一方、 関係の労務協力チーム職員に対する懲戒措置と最高経営陣の謝罪 および再発防止対策を要求した。

彼らが話す使用者側の金属労組無力化の試みは9月23日、 ポスコ新労組の幹部が情報提供を受けて訪問したポスコ人材創造院(旧人材開発院)で労組対応文書と労使文化グループ職員の手帳などを発見したことで、実体がわかった。 該当文書はポスコが金属労組(ポスコ新労組)を無力化し、御用労組(非常対策委)を支援、育成するシナリオであった。

ポスコ新労組の法律支援団によれば、使用者側は 「強硬労組の副作用、労働組合の政治勢力化憂慮などの題名で ポスコ新労組に否定的イメージをかぶせようとする対応文書を 『職責補足任命者教育用』資料として作成し、 これを通じてポスコ新労組は対立と闘争運動方式を固守し、 分裂と対立を助長して、 結局は労使共倒れの道に進むという論理を開発、 製鉄所長などに一般職員に伝播させる計画を推進」していた。

一方、非常対策委に対しては、 非常対策委に加入した優秀部署を本社と製鉄所部署が発掘し、 全社的に支援する計画をたてていた。

ポスコ新労組と非常対策委が組合員競争をしている今、 労使文化グループ職員の手帳に書かれていた 『団体交渉、窓口一本化すべて予想シナリオ含む』という文句にも注目するポイントだ。 二つの労組のどちらが交渉権を持っても対応シナリオがあるということを推測できる。 だが問題は、団体交渉、窓口一本化ができる期間が確認されていないということだ。

金属労組浦項支部のイ・サンソプ事務局長は 「既存の御用労組が締結した賃金や団体協の有効期間が分からなければならないが、 労働部浦項支庁に情報公開申請をしても被申請者の御用労組が異議を提起し、 回答が遅れている。 団体協約は労働部に申告しなければならず、事実上公開しなければならない資料だが、 なぜ被申請者の同意が必ず必要なのか、これも問題になる部分だ」と明らかにした。 労組法によれば、他の労組の交渉要求は団体協約満了時点の3か月前の日からすることができる。

その上、ポスコ労務協力室が職員を装って流布した 「ポスコを愛する職員の一人として差し上げる要請文」も 金属労組に対する悪意的誹謗を含んでいた。 双竜車の労働者たちが整理解雇で数十人が自殺し、 韓国GM群山工場が閉鎖されたことは民主労総の無責任な方針を履行したためだという内容だ。

使用者側が労経協議会勤労者委員選出の過程と運営に不法に介入していた情況も把握された。 今回発見された手帳の中には「勤労者委員選挙関連…」、 「労経構図は予想シナリオ中で…」、 「労経協勤労者委員カード、OT、活動費、専従支援事項法律的に問題がないのか」等のメモが記されていた。

ポスコ新労組は 「法が認める範囲を越えて会社が労経協議会を支援してきたことを推し量れる」とし 「勤労者の参加および協力増進に関する法律により、 労経協議会勤労者委員はいかなる場合でも使用者の干渉なく労働者たちが自主的に選択して選出されなければならず、 選出後の活動は非常勤・無報酬にすべきだ」と指摘した。

▲ポスコ新労組が25日国会正論館で労組瓦解文書に関する記者会見をしている。[出処:金属労組浦項支部]

一方、ポスコ新労組法律支援団は9月25日に国会正論館での記者会見で 「ポスコが企画している 『ポスコ新労組無力化と御用労組支援育成シナリオ』は、 検察の捜査によりその真相を細かく明らかにされなければならない」とし 「政府と国会もポスコの労組瓦解戦略の真相を明らかにする措置に迅速に着手しなければならない」と主張した。

同日、会社は「言論報道解明案内」を職員に送り、 ポスコ新労組の文書確保の過程を批判した。 会社は「身元が分からない男性5人が突然侵入し、 何か業務を遂行しているかと物理力を使ってコンピュータ作業をしている内容と事務室の内部を不法に撮影し、 結局机の上にあった文書の一部と職員1人の手帳などを強奪して逃走した」とし 「不法な行為をした職員は警察で徹底的に捜査し、当然な罰を受けるだろうが、 これとは別個に会社は社規によって厳正に措置する計画」と明らかにした。

会社はまた「自由な労働組合活動を保障しており、 特定の労組をえこひいきせず、法と原則により業務処理している」という点も強調したが、 文書に含まれている情況に対する釈明はなかった。

ポスコ新労組瓦解の試みに対する会社側の解明を聞くため、 数回通話を試みたが受けなかった。 金属労組は来る10月2日、今回入手した労組瓦解文書を暴露する記者会見を行う予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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