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ポスコ、民主労組出発…10月中に労組発足のニュースを公表

ポスコ労働者、民主労総で金属労組加入報告記者会見

パク・タソル記者 2018.09.13 13:50

50年間の無労組経営で悪名高いポスコで、 労働者たちが労働組合を結成すると明らかにした。 労組は現在、執行部を構成中で、10月中に公式に発足する計画だ。

9月13日午前10時、 金属労組はソウル征東の民主労総13階の大会議室で 「ポスコ労働者金属労組加入報告」記者会見を開いた。 11日、金属労組浦項支部が労働部浦項支庁の前で金属労組加入開始宣言記者会見をしたのに続いて開かれた金属労組加入報告の場だった。 ポスコの労働者たちは身元保護のために仮面をかぶって記者会見に参加した。

金属労組は「ポスコ民主労組の建設に着手したことを仲間たちに嬉しい気持ちで報告する。 6日から始まった金属労組加入は逆らえない大勢になって続いている」とし 「金属労組はすべてのボランティアと地域の民主社会力量を一か所に集め、 ポスコの組織化に集中することを決意した。 遅くとも10月中には組合員加入を越え、本組織の建設を完了させる」と発表した。

続いて「すでに労働組合の芽を摘むという使用者側の不純な意図があちこちで頭をもたげている」とし 「これ以上、古い手法で大勢には逆らえないと使用者側に警告する。 反人権的な労働弾圧には市民社会団体対策委が対応し、 進歩的な政治家たちが追及するだろう。 何よりも金属労組が動き、使用者側の無駄な希望を徹底して粉砕する」と明らかにした。

金属労組によれば、8月初めに一部のポスコ労働者たちがカカオトークのオープンチャット室を開設し、 同僚の労働者たちを招いてポスコに対する問題意識を共有した。 匿名のオープン チャット室には1か月になる前に1000人が集まり、 現在は1700人を越える労働者たちがチャット室に参加している。

金属労組浦項支部のイ・サンソプ事務局長は 「オープン チャット室に参加した人員を3000人程度と集計している。 チャット室ではポスコの過去を反省し、未来を診断する健康な討論がなされている」と話した。

続いて「外部から見ると、正規職労働者たちが相当な処遇を受けるように思うかもしれないが、 実は長期勤続者と低勤続者間の賃金格差が激しく、長時間労働と高い労働強度など劣悪な労働条件で働いている。 特に軍隊式の労務管理体系が少なくなく、奉仕活動などの外部イベントに動員され、 反省会だとして操業が遅れたり設備に異常があれば退勤もできずに数時間討論する慣行もある」とし 「役員が掲示した文にコメントを付けなければ、文句を言われたり面と向かって非難されることもある」と伝えた。

ポスコ労働組合の加入対象は、 浦項、光陽、仁川、ソウルなどの正規職労働者17000人だ。 また、昨年からポスコ社内下請約800人の労働者たちが金属労組に加入して活動している。 金属労組のヤン・ギチャン副委員長は 「金属労組は相変らず1社1労組の精神を持っているが、 労組弾圧のようなものをまず解決して整理する」と明らかにした。

使用者側、労組設立を無力化するための動き

一方、ポスコ労組設立の準備に対し、 使用者側が妨害工作のの試みもあちこちで感知されている。

ポスコのキム・スンギ労務協力室長常務は、オープン チャット室が広がり始めると、 去る3日、現場の管理者に対応指針を出した。 キム常務は指針で労組結成準備活動を「害社行為」だと規定して 「会社の経営層に対する根拠のない誹謗や虚偽の事実については事実関係を正確に説明し、 流言飛語を撒き散らす職員には断固として対処した後、人事部に通知」、 「善良な職員が陰湿に会社を攻撃する不純SNSに加入したり巻きこまれないように、 現場管理に万全を期すること」、 「勤務時間にチャッティングなどのコンピュータ、電子機器の私的使用行為を繰り返すことにより、 本来の任務に没入せず誠実勤務義務に違反する職員に対しては、 現場巡回査察およびモニター強化して勤務規律の再確立」等を注文した。

イ・サンソプ事務局長は 「使用者側は低勤続者を中心に予定にもない会食を行い、 労組を陰湿な攻撃する発言をしている。 また、特定の部署を中心として会社に反対する傾向を見せる職員リストを活用し、1対1の面談を推進している」とし 「だがこうした会社の指針に対し、 数人の中間管理者なども反対しており、うまく作動していない状況と理解している」とし 「中間管理者に不当労働行為をさせるのだから、当然反発するほかはない」と説明した。

34人の弁護士、労務士、会計士で構成された 「ポスコ新労組法律支援団」の団長、権英国(クォン・ヨングク)弁護士は 「使用者側が複数労組シナリオを検討していると、色々な経路通じて把握している。 別名『対抗労組』で、9人の組合員がいる企業労組を含み、 特定の学校出身者が集まった全労使協議会、主任協議会、さらに海兵戦友会までを含んでいるという疑惑があるが、 自主的で民主的な労組を無力化するいかなる試みも中断しなければならない」とし 「法律支援団が最後まで追跡する。 サムスンと全く同じことが行われれば、その後の捜査から決して自由ではないと明確に警告する」と強調した。

この日、秋恵仙(チュ・ヒェソン)正義党国会議員も記者会見に参加して 「ポスコのチェ・ジョンウ会長と役員は、隠密かつ組織的に行われる不当労働行為を直ちに中断しろ」とし 「御用労組設立の試み、1対1の面談などを続ければ、会長は必ずポリスラインに立つことになる。 ポスコのこれまでの積弊を今回の国政監査で扱う」と警告した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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