本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:ドラマ放送スタッフ用役契約書、「勤務時間24時間」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1532420150668St...
Status: published
View


ドラマ放送スタッフ用役契約書、「勤務時間24時間」

装備使用料、出張費、食費はすべて「用役料」に含む

ユン・ジヨン記者 2018.07.20 15:58

ドラマ放送製作スタッフ労働者が一日24時間の勤務時間が明記された不公正な契約書を作成してきたことが明らかになった。 勤務期間も外注製作社が一方的に決定できる一種の奴隷契約だった。

正義党の秋恵仙(チュ・ヒェソン)議員が入手した 「放送番組(ドラマ)用役契約書」によれば、 放送スタッフが外注契約社側に一方的に有利な契約書を強要されていることが明らかになった。 製作会社-スタッフ間の契約書が勤労基準法など労働関連法に従わず、 用役または個人事業者間契約の形態で行われているという。

実際に放送スタッフ用役契約書に明記された勤務時間は「24時間」だ。 法定労働時間を上回る殺人的超過労働を強制しているわけだ。 また勤務期間は「撮影終了日」まで、製作会社の日程によって一方的に決定される。 放送局の要請により番組が短縮された場合、 支払われた金額の超過分は直ちに返還しなければならないという条項もある。

▲放送スタッフ用役契約書細部契約項目内訳[出処:秋恵仙議員室]

▲放送スタッフ用役契約書細部契約項目内訳[出処:秋恵仙議員室]

秋恵仙議員は 「特に照明チームの場合、用役料の算定基準なしで総額だけを明示する ターンキー(Turn-key)契約方式が慣行になっている」と説明した。 用役契約書には装備使用料や出張費、食費などの費用がすべて用役料に含まれている。 その上、照明監督や助手など4〜5人で構成される照明チームに対する人件費項目は明示されていない。

▲放送スタッフ用役契約書細部契約項目内訳[出処:秋恵仙議員室]

▲放送スタッフ用役契約書細部契約項目内訳[出処:秋恵仙議員室]

秋議員は「照明チームのターンキー契約事例のような用役契約の慣行は、 その業務に従事するスタッフ労働者の基本的な権利を全く無視する最悪の契約慣行」とし 「まず適正労働時間、構成員の人件費算定など、 公正な標準契約書の導入と共に、窮極的には放送スタッフ全員が個別に勤労契約を締結し、 放送局と外注製作社が責任を取れる方向への制度改善が必要だ」と強調した。

一方、放送スタッフ労働者は去る7月4日、希望連帯労組放送スタッフ支部を結成した。 彼らは個別勤労契約書締結と勤労基準法遵守、適正休憩時間と安眠権保障をはじめ、 新しい標準下請け契約慣行の定着などのための活動を続けている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-07-24 17:15:50 / Last modified on 2018-07-24 17:15:51 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について