本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:司法壟断の被害者が梁承泰前大法院長などを共同告発
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1528411400331St...
Status: published
View


司法壟断の被害者が梁承泰前大法院長などを共同告発

「職権乱用、公務上秘密漏洩に該当…セルフ調査の限界現れた」強制調査の必要性を強調

パク・タソル記者 2018.06.05 17:00

梁承泰(ヤン・スンテ)前大法院長体制の司法壟断疑惑に関して 「裁判取り引き」の被害者たちが共同告訴と告発した。

[出処:リュ・ハギョン弁護士FaceBook]

全教組、全国鉄道労働組合KTX列車乗務支部、全国金属労働組合双竜自動車支部など、 17の団体は6月5日午前、ソウル市瑞草区の大法院の前で記者会見を行って 「司法府の司法壟断を捜査で解決しろ」とし、 検察が迅速に調査を始めるよう要求した。

これらの団体は梁承泰(ヤン・スンテ)前大法院長、 パク・ピョンデ前法院行政処長、イム・ジョンホン前法院行政処次長、 イ・キュジン前量刑委員会常任委員を共同で告発した。

彼らは14の事件を例にあげて職権乱用と職務上秘密漏洩罪に該当すると主張した。 彼らは「被告発人の梁承泰などが上告裁判所推進のために上記事件を全員合議体に回付したり、 当時の朴槿恵(パク・クネ)政権の主張に符合する方向に誘導した行為は職権乱用」とし 「該当事件の内容と判決を青瓦台との取り引きの目的物にして、 該当裁判の進行の経過、事件を担当する大法院裁判所および担当大法官の心証、 宣告時点といった手続的な事項などを青瓦台に伝えたとすれば、 これは裁判の独立と公正を保障するための職務上の秘密を他人に漏洩した行為で、 職務上秘密漏洩罪に該当する」と説明した。

14の事件は甲乙オートテック通常賃金事件、双竜自動車経営上解雇事件、 全教組法外労組事件、KTX乗務員事件、統合進歩党事件などで、 被害団体に深刻な被害を与えた大きな事件だ。 特別調査団の調査結果によれば、2015年、梁承泰(ヤン・スンテ)大法院体制の時、 法院行政処は「上告裁判所の成功的立法推進のためBHとの効果的交渉戦略推進」という題名の文書を作り、 「これまで司法府がVIP(大統領)とBH(青瓦台)の円滑な国政運営を裏付けるために協力してきた事例」として紹介されている。 この他にも司法制度や司法行政を批判する集まりの動向を把握して、 牽制ないし圧迫する対応方案までを用意した行為も職権乱用罪に該当すると指摘した。

彼らは最近、大法院傘下の司法行政権乱用疑惑関連特別調査団(団長アン・チョルサン法院行政処長)の結果発表について 「事案の核心頂点といわれる梁承泰に対しは調査拒否を理由として何の捜査もせず、 核心的な主管者の閔日栄(ミン・イリョン)、パク・ピョンデ、コ・ヨンハンなどに対しても形式的な書面調査に終わった」とし 「当初、外部の参加者がいない裁判所のセルフ調査の限界に予定されたものだったし、 徹底した真実究明のためには外部の強制捜査が避けられないことを示す」と批判した。

続いて「自分の事件が政治的取り引き対象に転落したことを知った告発人たちは怒りとみじめさを静める方法がない。 司法壟断が司法府の根本的改革に進むためにも、 この事件に対する徹底した捜査と責任者の処罰がぜひ行われなければならない」と強調した。

[出処:リュ・ハギョン弁護士FaceBook]

記者会見の直後に法律家たちは、大法院前での時局座り込みに突入した。 法律家たちは、時局座り込みにあたり 「今回の事態のように裁判所が自分たちの利益のために自ら政権に賦役したことはこれまでになかった。 だから今回の司法壟断事態は過去の裁判所のいかなる誤りとも比較できず、とても衝撃的だ」とし 「特に怒らざるを得ないのは裁判所が取り引きした裁判がすべて労働者・社会的弱者が くやしさを訴えて、一番最後に裁判所に期待した事件だったから」と明らかにした。

続いて「事案の厳重さを誰よりも深く知るわれわれ法律家が直接行動に立ち上がらなければならない。 法律家が行動することによって社会的な公論を主導し、討論の場を開き、 現時点で最も重要な争点としてこの司法壟断事態を浮上させなければならない」と時局座り込みの必要性を強調した。

一方、この日、特別調査団は当初の調査結果報告書には引用されなかったが、 引続いて疑惑が提起された文書8件を追加で公開した。 この文書には梁承泰前大法院長の時に 法院行政処がセウォル号惨事関連の刑事事件を特定裁判所に任せようとした点、 上告裁判所に関して当時、青瓦台の意中を「最大限」うかがおうとした情況などがわかり、 影響はさらに広がりそうだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-06-08 07:43:20 / Last modified on 2018-07-14 20:32:18 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について