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起亜車の非正規職特別採用、女性を除外

起亜車非正規職支会、女性労働者差別問題で人権委に陳情

パク・タソル記者 2018.05.16 17:09

「正規職労働者が忌避してきた汚く、つらい工程だけで働いてきたわれわれ女性非正規職は、 15年前に困難の中で労働組合を作り、使用者側の弾圧に対抗し、抵抗して戦ってきました。 10年以上のすさまじい闘争で不法派遣訴訟を勝訴に率いて、 もう良い時期が来るんだろうと思いました。 しかし私たちに返ってきたのは正規職転換ではなく、 私の職場、私の工程から追い出されることでした。」 (起亜車華城工場プラスチック工程で働くキム・ミョンスン氏)

起亜車の非正規職女性労働者たちが国家人権委員会を訪れ、差別是正を要求した。 社内下請労働者を対象として起亜車が進めている正規職採用から、 女性労働者が排除されたためだ。 2014年の1審と2017年の高等法院の不法派遣判決以後、 約1500人の社内下請労働者が優待採用と特別採用などで正規職になったが、 このうち、女性は一人もいなかった。 正規職に転換されるべき女性非正規職労働者は約300人程度だ。 だが彼らは働いていた工程から追い出され、さらに劣悪な工程に追いやられている。 起亜車の女性非正規職労働者たちは国家人権委が早急な調査を通じ、 起亜車で行われている性差別と人権弾圧に対して是正指示を出せと明らかにした。

金属労組起亜車非正規職支会、国家人権委チェジャリチャッキ共同行動(以下人権委共同行動)は5月16日の午後1時、 国家人権委員会の前で記者会見を行って 「女性非正規職に対する性差別を直ちにやめ、 裁判所の判決のとおりにすべての女性非正規職を正規職に転換せよ」と要求した。

彼らは「2014年から進められた社内協力社職員の優待採用と特別採用で約1500人を採用する過程で、 起亜自動車は女性労働者たちをたった一人も正規職に採用しなかった。 これは明白な性差別で、女性労働者は正規職転換どころか2次、3次の被害を受けている。 その上、起亜車は5月にある正規職転換にもかかわらず、 女性非正規職を選ばないという立場を相変らず固守している」と批判した。

この記者会見で起亜車非正規職支会のキム・スオク支会長は 「女性労働者は塗装ラインの清掃のように、既存の男性労働者も忌避する工程に強制転籍された。 この過程で平均賃金が60万ウォン以上削減された労働者も生じ、労災の被害にもあった」と指摘した。 続いて「起亜車が裁判所の判決による正規職転換をせず、 非正規職内部の差別を拡大する理由は、 雇用労働部、検察、政府がこれを放棄しているから」とし 「代表的な不法企業、現代・起亜車に制約を加えなければならない」と声を高めた。

一例として、女性労働者A氏は2017年9月1日以後、 既存の作業工程を正規職工程に転換したことで解約された。 その後、全く関係のない工程を行う他の業者に配置されて働くようになり、 10kgのマットを2m近い固定台に運ぶ時、腕に怪我をして公傷処理を受けた。

人権委共同行動のミョンスク執行委員は 「MeToo以後、多くの人々が性差別、セクハラで人権委に陳情しており、 その結果を関心を持って見守っている」と人権委の役割を要求した。 彼はまた「人権の価値は基本的に平等で、 女子であるという理由で賃金が削減され、望まない仕事をし、セクハラにあう理由はない」と強調した。 5月17日が江南駅女性殺害2周年であることに言及し 「女性も人間として尊重される世の中を作らなければならない」と主張した。

一方、起亜車に対して特別採用などで女性非正規職労働者が排除された理由を尋ねたが、 起亜車ニューメディアチームは回答を控えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-05-30 09:14:15 / Last modified on 2018-05-30 09:14:17 Copyright: Default

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