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LNJ Logo 韓国:ハンサンギュン前委員長仮釈放、民主労総が声明
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[声明]さらに大きな民主労総のための組織活動家として帰ってくるハン・サンギュン同志を熱く歓迎する。

2018.05.18 14:06:08

[声明]

委員長から、さらに大きな民主労総のための組織活動家として帰ってくる ハン・サンギュン同志を熱く歓迎する。

5月21日、ハン・サンギュン前委員長が仮釈放で監獄の門を出る。 朴槿恵(パク・クネ)政権に対抗して闘争し、拘束されて何と2年5か月12日目だ。 文在寅(ムン・ジェイン)政府発足から1年と12日目、 検察の求刑懲役8年から最終的に3年の懲役刑を宣告された後、 刑期をわずか6か月と20日残してた「仮釈放」だ。 そのためわれわれは儀礼的な「歓迎」の立場をすぐに出すことができない。

一足遅れた仮釈放の決定に対し文在寅政府を恨みたくもない。 ハン・サンギュン前委員長は、すでに獄中で赦免不発の知らせに対し 「私は赦免を期待もせず、政府の決定に対して少しも批判したくない」 「労働尊重の世の中は労働者の団結した力で実現しなければ蜃気楼に過ぎないということを忘れずにおこう」と明らかにした。 文字通り、民主労総の力が不足していたことが一歩遅れた釈放に対する民主労総の省察であり覚悟だ。 私たちの課題として受け止めていきたい。

われわれはまだ懲役3年の実刑を宣告されなければならなかったハン・サンギュン前委員長が犯した重大犯罪が何なのかわからない。 当時、検察、警察は社会混乱を引き起こした騒擾罪までをかぶせようとしたが、 実際に混乱していたのは朴槿恵政権だった。 ハン・サンギュンの本当の罪目は「やさしい解雇、一生非正規職を強要した朴槿恵政権労働改悪を防ぐためにゼネラルストライキをした罪、 反民主・反民生・反労働の朴槿恵政権に屈服することなく 13万民衆総決起を組織・指揮した罪、 セウォル号の真実を解明するための朴槿恵の車壁を突破するために全身を投げた罪」だ。

ハン・サンギュン前委員長の仮釈放を契機として2015年の民衆総決起に対する歴史的、政治的、そして司法的評価は書き直されなければならない。 実定法を理由として弾劾されるような不法政権、暴力政権に反対する抵抗と集会・デモをいつまでも有罪にしておくことはできない。 同じ罪目でイ・ヨンジュ民主労総前事務総長に対する裁判が6月11日、12日に国民参加裁判で開かれる。 司法の正義がどのように書き直されるのか、しっかり見守るだろう。

2015年12月10日、曹渓寺を歩いて出て拘束された後、本当に多くのことがあった。 2015年の民衆総決起に参加したペク・ナムギ農民は結局亡くなった。 翌年11月12日の100万民衆総決起は、朴槿恵弾劾1700万キャンドルの導火線になった。 「朴槿恵と任期を共にしない」と宣言したハン前委員長の決意は、 朴槿恵弾劾として実を結んだ。 そして双竜車の2646人整理解雇を陣頭指揮した李明博(イ・ミョンバク)と労働改悪を強行して民主労総をつぶそうとした朴槿恵(パク・クネ)二人の前職大統領と共に監獄生活をした。 「サムスンに民主労組ができる時、労働尊重社会の一歩を踏み出した」とし、 あれほど押し倒そうとしたサムスン無労組経営の主犯、李在鎔(イ・ジェヨン)とも監獄生活を共にした。 犯罪者の二人の前職大統領と財閥総師、そして彼らに反対した労働者の代表が監獄生活を共にした逆説の時間であり、現場だった。

ハン・サンギュン前委員長に対する釈放の要求は、 国内の宗教界、人権、市民社会、社会元老などの要求も強かったが、 国際社会でも強力だった。 国連の恣意的拘禁に関する実務グループは、ハン前委員長の拘束が国際人権法に反する「恣意的拘禁」に該当すると判断した。 国際労働機構(ILO)理事会も 「ハン・サンギュンとすべての労組幹部を釈放しろ」と韓国政府に勧告した。 ITUC(国際労働組合総連合)のシャロン・バロー事務総長も訪韓し、 文在寅大統領に直接、釈放を要求し、 各国のナショナルセンターと国際労働/人権団体は、 ハン・サンギュン、イ・ヨンジュの釈放キャンペーンと共に、 韓国政府に対して釈放を要求する署名活動も行った。 民主労総の国際連帯はさらに拡張され、強化されるだろう。

しかしハン・サンギュンは出て来ても、まだ多くの良心犯が監獄の中にいる。 イ・ヨンジュ前事務総と共に建設労働者民生法案国会通過を要求するデモで、 建設産業連盟のチャン・オッキ委員長も拘束されている。 対決と緊張をなくし、朝鮮半島の平和の時代に入ろうとしている情勢で、 国家保安法により拘束されている良心犯も古ぼけた理念の監獄に閉じ込められている。 キャンドル政府を自任して良心犯の釈放を義務として受け入れないのなら、「キャンドル」の盗用だ。

ハン前委員長は階級に固まった不平等問題の解決とすべての労働者の労組する権利のために白衣従軍するという立場を明らかにした。 「労組の組織率30%・600万労総時代のために、 未組織・低賃金非正規職労働者と共にする1人の組織担当者になる」と述べた。 「労働者として暮らしていくことを誇らしく思う子供たちを見ながら老いていきたい」と言う ハン・サンギュンの新しい歩みに、民主労総はいつも共にするだろう。 あれほど渇望した労働者、民衆の中、自ら撒いた種だったが、 監獄の中で間接経験で迎えたキャンドル抗争が作った変わった世の中に歩いて出て来るハン・サンギュンを80万組合員の名で熱く歓迎する。

2018年5月18日

全国民主労働組合総連盟

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2018-05-19 00:09:53 / Last modified on 2018-05-19 00:09:54 Copyright: Default

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