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文政権で初の労組幹部拘束…建設チャン・オッキ委員長が警察に出頭

「どんな公権力がきても団結して建設勤労者法を通過させる」

パク・タソル記者 2018.05.03 16:44

去る3月に事前拘束令状が発行された建設労組のチャン・オッキ委員長が52日目に警察に自主的に出頭した。 チャン委員長は警察への出頭を控えて開かれた記者会見で 「弾圧には闘争で突破するほかはない」とし 「どんな苦難と逆境でも建設組合員たちは団結して、 必ず建設勤労者法改正案を通過させる」と強調した。

チャン・オッキ委員長は昨年11月28日の建設労組全面ストライキ大会の後のデモ行進で麻浦大橋の南端を占拠したという理由で拘束令状が請求された。 ソウル南部地方裁判所は去る3月13日、集会およびデモに関する法律違反、 一般交通妨害の容疑でチャン委員長と建設労組のチョン・ビョンソン前組織争議室長に拘束令状を発行した。 裁判所は「証拠隠滅と逃走の恐れがある」と拘束の必要性に言及した。

拘束令状が発行された後、これを拒否してきたチャン委員長は 「建設勤労者法改正が4月の国会でも失敗に終わると 警察に自主的に出頭するという意思を明らかにした。 これに伴い建設労組は5月3日午後2時にソウル市永登浦区大林洞の建設労組事務室で 「建設勤労者法改正闘争とチャン・オッキ委員長去就に対する建設労組の立場」を発表した。

▲記者会見で発言しているチャン・オッキ委員長

チャン委員長はこの席で 「19代国会でも会期終了で失敗に終わり、20代国会でも与野で意見の差がなく1番の案件で通過すると期待していた建設勤労者法の改正案が議論もされず失敗に終わった。 資本家の利益を代弁する法は徹夜をしてでも通過させる国会議員が、 労働者の最低の権利のための法を混乱させている。 本当に国民のための国会なのかを問わざるをえない」とし 「5月の臨時国会で改正案の通過を要求しながら、監獄にいても共に闘争して、 労働者が主人になる世の中を作るための役割を果たす」と明らかにした。

建設労組は「建設労働者の全面ストライキ上京闘争で交通渋滞だけを強調するのは不当だ」とし 「建設労働者たちの権利を探すための闘争を展開するにあたり責任を取るべきことは責任を取るが、 集示法、道路交通法などの実定法に違反したという理由で過度に『重大犯罪者』扱いして、 『破廉恥犯』と糊塗して『社会的犯罪者』と烙印をおして、 みだりに扱ってはいけない」と強調した。

続いて警察当局に「『厳正な法執行』を言う前に、 建設現場を不正の伏魔殿にした建設財閥と既得権勢力の背任と横領、各種専横とパワハラを無視するな。 建設現場のどこでも見られることごとに産業安全保健法に違反して、 勤労基準法を避けているのにこれを無視したまま 『厳正な法執行』は国家暴力に過ぎない」と一喝した。

この席では無理な拘束捜査に対する糾弾も続いた。 民主労総のユン・テックン副委員長は 「民主労総9期執行部になって労組活動で拘束された初の事例」とし 「建設労働者たちが特典をよこせと言っているかのように頑として弾圧する政府を見過ごさない」と明らかにした。 続いて「民主労総は建設勤労者法改正案の通過とチャン・オッキ委員長の釈放闘争に全力をつくす」と付け加えた。

民主党のキム・ジョンフン議員も蔚山から上がってきて、不拘束捜査を要求した。 キム議員は「11月28日、麻浦大橋が詰まったとだけ言うが、 国会の門を握りしめて建設勤労者法改正案を通過させてくれと涙で話す建設労働者は見えなかった」とし 「政界と裁判所は11月28日の麻浦大橋デモ行進に対し、その正当性をはっきり認めなければならず、 捜査をするとしても不拘束捜査をしなければならない。 そうでなければ民衆の災難と考え、私もやはり率先して戦う」と明らかにした。

建設労組は建設勤労者法改正のための6月末-7月初めの全面ストライキ上京闘争を予告した。 建設労組のイ・ヨンチョル首席副委員長は 「200万建設労働者の暮らしを良くするために6月末-7月上旬の全面ストライキを決議した。 建設勤労者法が改正され、労災が少なくなり、賃金未払いがなくなれば、 青年が現場に駆け付けるだろう」と話した。 イ首席副委員長は 「11年前にも1年に600人が死に、今も600人が死んでいく。 名節になれば賃金未払いで高空籠城をして占拠に入ったが、今でもそうだ。 10年前の組合員平均年齢は49歳だったが、現在は50歳を越える」と現場の実態を説明した。 建設勤労者法改正案は、 △退職控除掛金値上げおよび建設機械全面適用、 △退職控除掛金電子カード制施行、 △未払い根絶のための賃金支払い確認制などの内容を含んでいる。

40分間の記者会見が終わり、チャン委員長は午後2時50分頃に1階に降りてきて警察の護送車に乗った。 首都圏から集まった建設労組組合員約100人は 「委員長の決意で労働基本権を争奪しよう」、 「公安弾圧粉砕して人間らしく生きてみよう」等のシュプレヒコールをあげながら、 チャン委員長の自主的な出頭の現場を見守った。

一方、建設労組は去る10年間で120人以上の幹部と組合員が拘束され、公安弾圧の中心とされてきた。 2016年には恐喝脅迫容疑で建設労組15人の労組幹部全員が有罪を宣告され、 警察庁は「建設現場不法行為特別摘発期間」を宣言して建設現場の集会とデモなどを制限した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-05-14 21:49:10 / Last modified on 2018-05-14 21:49:12 Copyright: Default

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