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産業資源部のKEC表彰に労組が抗議…産業資源部「検討する」

「無罷業の功労」で表彰? 労働者損賠だけで30億

キム・ハンジュ記者 2018.04.02 19:08

労組破壊事業場として悪名高いKECのユ某常務が3月22日、 産業通商資源部長官表彰を受けたが、 金属労組亀尾支部KEC支会が4月2日に産業資源部で抗議面談をした。 産業資源部の関係者は面談で表彰受賞に関する公的調書を検討すると明らかにした。

先立って産業資源部はKECに対し 「工程の統合および生産性革新活動などで、 年間27億ウォンの原価削減をして生産性向上に寄与し、 2011年から7年連続の無罷業交渉妥結に尽くした功労」を理由に表彰した。

KECの労働者たちは、KECの表彰の知らせに即刻反発した。 KECは2010年、女性寄宿舎に用役400人を投入して労働者を暴行した。 また、KECは2010年6月から2011年2月までは、労組対応戦略、職場閉鎖対応方案、人員構造調整ロードマップなどの労組破壊文書を作成して実行した。 大法院は2012年の整理解雇について、労組破壊を目的として実行された不当労働行為だと判決している。 その後、企業側の労組は集中的に昇進させ、 KEC支会組合員たちには30億ウォン規模の損害賠償を請求するなど、 典型的な労組破壊工作を行った。 労働者の給与は会社の損賠請求によって押収されている。

[出処:金属労組亀尾支部KEC支会]

KEC支会はKECに長官表彰の資格はないとして産業資源部を抗議訪問した。 産業資源部産業政策課の関係者は 「(受賞経緯の)公的調書に虚偽事実があるのかを確認する」とし 「支会が提出した資料についての事実関係も検討する」と明らかにした。 支会は産業資源部がKECで数年続く争議行為を調査しなかったという点、 ペク・ウンギュ産業資源部長官が昨年の国政監査でKECについて 『こんな企業は政府が支援してはいけない』と話した点などを指摘して表彰の撤回を主張した。

KEC 79.5億国策事業、外注化の憂慮

KEC支会は、KECが産業資源部国策事業に選ばれたことも問題にした。 KECは2010年から新規投資をせずに工程を統合し、 したがって国策事業の外注化が憂慮されるという理由だ。

支会によれば、この国策事業は産業資源部が主管する未来成長動力産業中新再生エネルギー国家研究開発事業で、 支援予算は79.5億ウォンにのぼる。 産業資源部の研究開発支援事業の平均予算は10〜20億ウォンで、最大の規模の事業だ。 現在、KECはこの事業の1次事業者に選ばれ、最終事業者は今年の末に発表される。

民主労総慶北本部のペ・テソン教育局長は4月2日、チャムセサンとの通話で 「80億ウォンにのぼる国家事業を工程統合を続けてきた企業に支援するのか」とし 「1次直接生産工程の労働者数が2010年の548人から現在は321人に減った。 2013年にはアセンブリー工場を『ドロップ』させた。 こうした状況での国策事業は外注化される可能性が高い。 現場の労働者はこうした背景をすべて知っており、 誰もが国策事業をKEC亀尾工場の内部で進めなければならないと主張している」と話した。

実際に、金属労組KEC支会、KEC労組(企業労組)がそれぞれ3月21日と26日に全労働者を対象としてアンケート調査をした結果、93.8%が 「会社が国策事業対象者として最終的に選定されれば 製品の生産はKEC亀尾工場でしなければならない」と答えた。 また、すべての労働者が「国策事業を外注化する時は、労組と合意しなければならない」と明らかにした。

しかし産業資源部の関係者はチャムセサンとの通話で 「国策事業の最終事業選定は『産業技術革新事業共通運営要領』により決定され、 国策事業の外注化は会社が提出する事業計画書によって評価される」と明らかにした。

支会によれば、 会社は国策事業の外注化に反対する労組の要求に答えていない。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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