GM非正規職不法派遣勝訴…使用者側は工場閉鎖決定

民主労総「企業経営責任、非正規職に転嫁」

韓国GM非正規職労働者45人が不法派遣訴訟で全員勝訴したが、 韓国GMは群山工場閉鎖を決定したことで論議がおきている。

仁川地方法院民事11部(ビョン・ソンファン部長判事)は2月13日、 韓国GM非正規職富平工場37人、群山工場8人が提起した勤労者地位確認訴訟で、 正規職と認定すると判決した。 裁判所は韓国GMの非正規職使用を不法派遣だと見て、正規職への転換を決定した。

［出処:韓国GM昌原非正規職支会］

特に、今回の勝訴判決には工場撤収対象の群山工場非正規職解雇者8人も含まれている。 韓国GM昌原非正規職支会によれば、勤労者地位確認訴訟判決を待っている 非正規職労働者は119人に達する。

一方、裁判所は今回の訴訟に参加した昌原工場非正規職労働者39人に対しては 現場検証などが行われておらず、分離して判決するといった。

非正規職労働者たちはこの日の午後2時30分、 勝訴判決直後に仁川地方裁判所の前で記者会見を行って、 不法派遣判決を歓迎した。

彼らは「裁判所の不法派遣判決は当然で常識的な決定」とし 「一つの工場で同じ自動車を生産するために、非正規職は正規職と同じ仕事をしてきた。 正規職の仕事を非正規職がすることもあり、反対に非正規職仕事を正規職がすることもあった。 常に同じ仕事をしながら、賃金、雇用、福祉で差別すること自体が常識に反する」と明らかにした。

続いて「GM資本は合法な請負だと無理を言わず、正規職化を実施しろ」とし 「2000年から韓国GMは非正規職を不法に使い、天文学的な利益を得た。 構造調整で非正規職を使い捨てのゴミ扱いした。 今回の判決で全製造業の非正規職労働者を放置してはいけない。 文在寅(ムン・ジェイン)政権は本当に非正規職問題を解決したいのなら、 勤労者派遣制をなくさなければならない」と伝えた。

民主労総は「非正規職労働者の正規職化の判決があった日、 奇襲的に群山工場閉鎖を発表したGMの意図的な選択と破廉恥に怒る」とし 「これは資本の経営責任を一方的に労働者に転嫁する行為」と明らかにした。

政府はこの日、関係部署対策会議を通して △韓国GM群山工場閉鎖決定に遺憾を表明、 △産業銀行の韓国GMと協議して経営状況について客観的で透明な実態調査を行なう、 △雇用と地域経済に及ぼす影響を考慮して韓国GMと経営正常化方案協議すると明らかにした。

民主労総は政府の決定について 「一日で路上に追い出される労働者と家族の苦痛に言及もせず、 グローバル資本GMの責任は全く問わない安易な立場」だとし 「(政府は)韓国GMの経営危機がどのようにして膨らんで歪められたのか、 特別監査と全方向的な税務調査をしろ」と伝えた。

先立って大法院は2013年、2016年の二回、 韓国GMの直接・間接生産工程に対し、不法派遣と判決した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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