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SK建設下請企業、固城火力発電所不当労働行為

民主労総の団体協約を一方的に廃棄、韓国労総と新しい賃金団体協議

キム・ハンジュ記者 2018.01.30 14:53

SK建設下請企業が慶南道固城郡下二面の火力発電所1・2号機建設現場で、 労働者たちに韓国労総加入を強要し、 民主労総団体協約を一方的に廃棄したことで、不当労働行為という論議がおきている。

民主労総全国建設産業労働組合連盟は1月30日、 ソウル市鍾路のSKグループ本社前で記者会見を行って、 SK建設下請企業のソンチャンENCが勤労契約書類に韓国労総加入書を貼付する一方、 韓国労総の事務室に労働者を呼んで韓国労総への加入を懐柔したと明らかにした。 また、民主労総組合員の現場内の労組活動を妨害したと付け加えた。

また、使用者側は2018年6月まで有効な民主労総との団体協約を一方廃棄した。 以後、会社は2月4日、韓国労総との交渉窓口一本化を経て、 新しい賃金団体協議を締結した。 民主労総プラント建設労組全南東部・慶南西部支部は、 2005年からソンチャンENCと賃金団体協議を繰り返し締結してきた。

交渉窓口一本化制度では、交渉代表の資格は過半数代表労働組合か、 複数労組間の合意による自律的代表労働組合が得る。 だが固城発電所内の民主労総の組合員たちは、韓国労総と議論もしておらず、 会社は各労組の組合員数も通知せずに過半数代表労組の資格も明らかにしなかった。 現在、民主労総は使用者側から団体交渉権を侵害されたと主張している。

しかし使用者側は昨年12月、民主労総に交渉事実を通知したが応じず、 韓国労総との窓口一本化を経たと主張した。 だが建設産業連盟によれば、どの民主労総組合員も交渉を通報されておらず、 掲示板に義務公告の事実がなかった。

建設産業連盟は「SK資本は以前から不当労働行為で建設労働者を困らせることで悪名高かった」とし 「(SKは)民主労総組合員の就職を拒否したり、 民主労総の交渉要求は徹底的に無視する。 2011年に複数労組が認められ、交渉窓口一本化制度が施行された後には御用労組を作り、 民主労組を弾圧した。 慶南道固城郡下二面の火力発電所建設現場は、 こうしたSKの不当労働行為が幅を利かせている」と明らかにした。

プラント建設労組全南東部・慶南西部支部のアン・ヨンイル主席副支部長は 「SK建設は韓国労総と結託して全南東部・慶南西部地域で15年間、 民主労総と結んだ団体協約を無視した」とし 「SK建設は不当労働行為を止め、 団体協約遵守、地域民優先雇用を保障しなければならない」と話した。

建設産業連盟のチャン・オッキ委員長職務代行は 「SKをはじめとする大手ゼネコンは、70年間、建設労働者を搾取して企業を成長させてきた」とし 「この記者会見を始め、建設産業連盟は大資本との闘争を宣言する。 建設現場で民主労総を排除する不当労働行為を根絶させる」と伝えた。

建設産業連盟は、団体協約無効訴訟と効力停止仮処分申請を進める予定だ。 固城下二火力発電所の建設現場で韓国労総と団体協約を結んだ会社は、 ソンチャンENC、タリム建設、キョンス製鉄、サミョン企業の4つの業者だ。

なお1月20日には建設労働者2千余人が下二火力発電所建設現場の前で 不当労働行為を糾弾する大規模集会を開いた。

SK建設は下二火力発電所の 90%以上の施工を受け持っている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-02-06 09:44:31 / Last modified on 2018-02-06 09:44:32 Copyright: Default

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