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ソウル市、地下鉄の労使交渉に不当介入の疑い

「ソウル市は『新種の労組弾圧特別市』」

キム・ハンジュ記者 2018.01.05 15:20

ソウル市がソウル交通公社と労働組合の交渉に 不当に介入したという疑惑が提起されている。

5678ソウル都市鉄道労働組合は1月5日、 ソウル市庁前で記者会見を行って、 ソウル市が3つの労組(ソウル地下鉄労組、5678ソウル都市鉄道労組、ソウル・メトロ労組)と公社が 口頭で合意した賃金および団体協約の交渉決裂を指示したと明らかにした。

5678ソウル都市鉄道労組によれば、 4か月間の交渉の末に「4組2交代」の勤務形態に合意し、 12月29日の交渉妥結直前、公社が「ソウル市の反対が強い」とし、交渉の決裂を通知した。 公社は12月30日に 「労組が使用者側の要求を受け入れなければ、 ソウル市が2018年の賃上げ分3.5%、約250億ウォンを不用処理するという指針を出した」と脅した。

労組はソウル市が「4組2交代」の勤務形態を確定した交渉に不満を抱き、決裂を指示したと見ている。 先立って組合員たちは4組2交代勤務を要求し続けてきた。 ソウル交通公社はこれまでの3組2交代から現在は4組2交代を「モデル」として実施している。 組合員たちは今回の交渉で「モデル」ではなく完全実施を要求した。

12月31日、公社は自分の要求に5678ソウル都市鉄道労組を除くソウル地下鉄労組、 ソウル・メトロ労組代表の署名を集め、2017年の賃金団体協議を終了した。

5678ソウル都市鉄道労組は記者会見で 「ソウル市は、傘下の公企業労組の自律的な労使交渉への不当介入と交渉妨害工作などの不当労働行為に責任をとり、 ソウル市とソウル交通公社の交渉破綻関連者を即刻処罰しろ」と要求した。

労組は「われわれは、 ソウル交通公社の労働者の人権と安全が脅かされ、 労組が蹂躙される合意案を受け入れない」とし 「ソウル市と公社、ソウル地下鉄労組、ソウル・メトロ労組の代表が互いに謀議した労使合意は源泉無効であることを明確にする。 また、共同交渉団の運営協約と合意精神に違反した職権調印は、 労組の歴史で大きな恥辱として残るだろう」と批判した。

労組によれば「3労組共同交渉運営協約」には、 3つの労組のうち1つの労組でも反対する条項があれば、 その協約は無効とするという内容がある。

5678ソウル都市鉄道労組のクォン・オフン委員長は 「5678ソウル都市鉄道は引き続く機関士の自殺事故で雇用労働部特別勤労監督まで受けた事業場だ。 これを根絶する勤務形態変更の要求に対し、 公社とソウル市は250億の賃上げ分の削減を持ち出した」とし 「ソウル市は賃金で労組を脅迫し、公社は20分で職権調印で強引に通過させた」と批判した。

労組のキム・ウォニョン車両本部長も 「1〜8号線を統合したソウル交通公社が発足したが、 まだ1〜4号線は左側通行、5〜8号線は右側通行だ。 ソウル市はこうした問題は見ずに、労働条件だけを後退させている」とし 「朴元淳(パク・ウォンスン)市長はソウル市長3選を眺めながら 『労働尊重特別市』という政治功績を積み重ねたが、 実状は『新種労組弾圧特別市』だった」と話した。

一方、労組は公社案に合意したソウル地下鉄労組、 ソウル・メトロ労組の代表者の辞任を要求し、 1月9日に臨時代議員大会を開き、交渉方針、闘争方針を決める計画だ。

反面、ソウル地下鉄労組(1〜4号線)の関係者は共同交渉の破局について 「交渉過程で職種別賃金に対する利害関係が異なっており、 3労組の指導部がこうした対立を調整できないという理由が大きい」とし 「また12月31日の合意には、年内妥結という悪条件があった。 労組がリーダーシップを発揮できないまま、個別の合意という結論が出て残念な状況」と伝えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2018-01-09 19:16:59 / Last modified on 2018-01-09 19:17:00 Copyright: Default

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