勤基法改悪…民主労総、国会前で緊急集会

国会環境労働委法案審査小委、強行せずに散会

民主労総が11月28日、与野3党による勤労基準法改正の試みに抗議して 国会前で緊急集会を開いた。 労働者数百人が参加し、警察は国会前の道路を封鎖した。

国会環境労働委員会法案審査小委は11月23日に △労働時間延長、 △休日-延長重複手当て廃止、 △労働時間特例業種維持を骨子とする勤労基準法改正案を議論した。 法案審査小委は11月28日午前10時から改正案強行を試みたが、 午後3時30分に採決せずに散会した。

民主労総はこの日の午後1時30分から国会前で集会を開き 「(勤労基準法)改悪強行の試みは、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の公約と、 これまでに明らかにした労働時間短縮政策とも真っ向から反するばかりか、 中小零細・非正規労働者の労働時間を2021年まで延長し、 重複手当ての廃止でむしろ労働者に延長勤労を強制して、 労災を量産してきた労働時間特例条項を維持するという点で見過ごせない」とし 「今日(11月28日)法案審査小委が予定されているので、 民主労総は総力阻止闘争を緊急配置した」という趣旨を明らかにした。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は 「政府与党の核心人物、洪永杓(ホン・ヨンピョ)国会環境労働委員長が勤労基準法改悪に率先し、 2千万労働者の怒りは耐えられない状況に達した」とし 「マスコミも勤労基準法改悪案を『労働時間短縮』と糊塗し、 2021年6月までの『週52時間段階的施行』は労働時間延長に過ぎず、 中小零細労働者に暴力をふるうもの」だと主張した。

公共運輸労組のパク・テチョル副委員長は 「勤労基準法59条の特例条項により、 バス運転、集配、放送労働者が過労死している」とし 「文在寅政府は雇用81万個に頭を使うことはない。 勤労基準法59条の特例条項を廃棄すれば何倍もの雇用が生まれるだろう。 59条を廃止しない限り、労働尊重社会はない」と声を高めた。

民主労総直選2期候補はすべて集会に参加して、 勤労基準法改悪の試みに反対した。

この日の午前9時30分には 民主労総、韓国労総、正義党所属李貞味(イ・ジョンミ)環境労働委員が 共同で勤労基準法改悪の試みを糾弾する記者会見を行った。

二大労総(民主労総、韓国労総)は記者会見文で 「韓国はOECD会員国の中でメキシコに次ぐ長時間過労国家になった」とし 「(勤労基準法に対する)去る政府の誤った行政解釈を正し、 休日勤労を延長勤労に入れて労働時間を短縮するのは今日の時代精神であり、 労働者国民の念願」と伝えた。

朴槿恵(パク・クネ)政権は1週間を休日を除いた5日だと解釈した。 この解釈で労働者たちは休日延長勤労を含み週68時間(週40時間+延長勤労12時間+休日勤労16時間)の長時間労働に追いやられた。 文在寅大統領は前政府の行政解釈を廃棄するという公約を掲げた。

二大労総は1週間を7日と見て、休日勤労を延長勤労に入れて1週間の労働時間を52時間に制限し、 週40時間を超過する休日勤労は休日勤務手当、延長勤労手当てを合算して支払うべきだと主張している。

▲建設労組は28日午後2時30分に国会前で、建設勤労者法改正のための全面ストライキ闘争勝利決意大会を開いた。この日の集会には建設労組組合員約2万人が参加した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。