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民主労総直選2期討論会…「社会的対話」の方法と先行議題を提示

政治勢力化、内部組織革新なども重点的に議論

パク・タソル記者 2017.11.26 17:26

民主労総2期役員選挙を控えて4つの候補組が 社会的対話、政治勢力化、内部組織革新などを重点的に討論した。 1次放送生中継討論、報道機関寄稿文などを基礎に、 各候補は相手候補組の立場を再点検し、具体的な意見を表明した。

11月26日、民主労総直選2期役員選挙のための報道機関招請合同討論会が ソウル市中区のフランシスコ会館で開催された。

前の討論会で話題になった社会的対話について、 記号1番のキム・ミョンファン候補は 「新8人会議は労使政委の変形機構ではなく、 社会的対話のための枠組みを議論する会議」とし、 労使政委の延長線上ではないかという疑いを一蹴した。 キム候補は「労使政委はすでに20年前のオールドなバージョンで、 労働者意識と産業の変化を表わすことができないので廃棄すべき」とした。

キム候補は政府に対する目標と戦略について 「対話を始め、交渉までして誤った政策を批判するだけで終わらせず、 頑強な闘争を配置して突破することが必要だ」とし 「民主労総の首長であるハン・サンギュンが2年間閉じ込められている。 全教組と公務員労組が不法労組になっていて、 闘争せずにまともな労働改革は不可能だ」と明らかにした。

記号3番のユン・ヘモ候補は積極的に労使政委対話に動くべきとし、 「文在寅(ムン・ジェイン)政府になってとても労組がしやすくなった。 ほとんどの活動家も活動の幅が広がったと感じている。 この機会に民主労総が持つ懸案を解いていこうということが私の考えで、 地域と現場を歩き回った結果、80万組合員の意も違わない」と主張した。

記号4番のチョ・サンス候補は産別交渉活性化、労政交渉定例化を要求する一方、 事案別に必要な時に集団交渉をするという意を固守した。

記号2番のイ・ホドン候補は労使政委の廃止を主張して政府との面談を要請した。 イ候補は「政府との対話を放棄しない」とし 「労政交渉、産別交渉の法制化と労使関係正常化のため、即刻の回答を望む。 場所、時間、回数を問わず対話に出る」と明らかにした。

イ候補は高い政府の支持率により、民主労総が社会的に孤立する可能性について 「すでに1、2期民主政府の時に体験したことだった。 政府が民主労総の抱き込みと排除戦略に動けば、 牽引と連帯戦略を展開しなければならない。 今は文政府の支持率は高いが、きちんと労働問題を履行しなければ水の泡のように倒れる可能性がある。 労働尊重社会を作ると約束したのだから、 履行されるようにさまざまな要求と目標を掲げて牽引して圧迫する」と話した。

[出処:民主労総]

労使政、あるいは労政交渉の初めての議題は何であるべきかという質問に、 イ・ホドン候補とユン・ヘモ候補は 「民主労総ハン・サンギュン委員長の釈放」を選んだ。 イ・ホドン候補は「文在寅大統領との面談で一番の要求は、 ハン・サンギュン委員長の釈放でなければならず、 公共部門の解雇者復職、労働基本権強化、非正規職の正規職化の約束の履行などになるだろう」と明らかにした。 ユン・ヘモ候補は「労政対話ならハン・サンギュン委員長の釈放を要求し、 労使政委なら製造業崩壊の問題に関して対話を始める」と明らかにした。 キム・ミョンファン候補もハン・サンギュン委員長が2年間収監生活をしていることを批判して、 非正規職の正規職化、全教組合法化などの問題を先行獲得すると話した。

チョ・サンス候補は労使政対話の場合、 労働時間短縮、二大指針廃棄による事案別の労使政対話が必要だと述べた。

ユン・ヘモ、政治勢力化の綱領修正も可能?

労働者政治勢力化に対しては、 イ・ホドン、キム・ミョンファン、チョ・サンス候補は段階的な差があるだけで、 必要だという立場だった。 ユン・ヘモ候補は「民主労総の労働者庶民政策に同意する政党なら いつでも連帯が可能だ」とし、独自勢力化と異なるニュアンスだった。

チョ・サンス候補が 「ユン候補が語る政策連合は、政治的な支持も含むが、 韓国労総や米国労総のように行こうということなのか? 民主労総の綱領には労働者政治勢力化が明示されているが守らないということなのか、 修正するということなのか」と尋ねると、 ユン候補は「具体的な政策方向については当選すればさらに把握したい」とした。

キム・ミョンファン候補は進歩政治の大統合と共に労働者政治勢力化を推進すると述べた。 チョ・サンス候補は「民主労総が主導する進歩政党大統合は現実的に難しく、 また焦って推進するのは消耗的」とし 「社会勢力化に基づいた政治勢力化に動く」とした。

イ・ホドン候補は「(政治方針を否決した)代議員大会の決定事項は尊重されなければならず、 また再議論するには現場組合員との討論を前提にしなければならず、 大会の決定についての評価も必要だ」とした。 続いて「政治勢力化は規約に明示されている。 現在存在する進歩政党活動と総選挙などで、組合員の立候補者への全幅的支援を通じ、 反省的省察とギャップを埋めていく大衆的治癒作業をしなければならない」と付け加えた。

指導部と基層組合員の乖離… 「動脈硬化の解決を」

指導部と基層組合員の乖離については、候補ごとに解決方案を出した。 チョ・サンス候補組のイ・ミスク事務総長候補は、 現在のような状況を「動脈硬化」に例えて組合員の声を直接聴く方法として Podcast、100分討論などの方法を出した。 またゼネストについて 「中央運営委員会を設置して、委員長と現場が共に討論して決める」とし 「モバイルを活用した直接決定システムも積極的に講じる」と明らかにした。

キム・ミョンファン候補は代議員大会の正常化を強調した。 キム候補は「最低30日前から代議員大会を公示して事前の討論がなされなければならない。 そうすれば議案の事前説明会もすることができる」と述べた。 また「ハン・サンギュン委員長の政策代議員大会が内実あるように準備されなかったので、 政策労総らしくこれを準備して中央委員会討論機能を活性化すること必要だ」と主張した。

ユン・ヘモ候補は「現場組合員と乖離した問題を解消せずには組織拡大事業もできず、 国民から良い反応を受けられない」とし 「大会懇談会でも討論会でも開いて、聴取する役割が必要だ」と明らかにした。

イ・ホドン候補は「中途半端な直接選挙制を完成する」とし 「決議、執行、評価が有機的に循環しなければならない」と話した。 特に「強力な指導執行力を確保し、議決機構を正常化して、 いつも組合員と疎通して、決定を繰り返すという過程を経る」と強調した。

財閥問題はすべてが共感…「厳格な法適用」、「労働者理事制導入」

財閥の問題点に共感しつつも、財閥改革に対する解決法はそれぞれ違っていた。 ユン・ヘモ候補は大資本の賃金体系改悪に対応するために 「同一労働・同一賃金の原則により賃金問題を解決しなければならない」と話した。

イ・ホドン候補は「財閥譲歩論」が必要な時だとし、 「財閥の不法・違法な行為に断固たる対応ができるように体系を整備する」とした。

チョ・サンス候補は厳格な法適用が優先だと主張した。 チョ候補は「昨年の朴槿恵(パク・クネ)-崔順実(チェ・スンシル)国政壟断の根元には、 李在鎔(イ・ジェヨン)をはじめとする財閥体制あった。 税法、商法、労働法さえきちんと適用すれば、 富の相続、事業の独占、経営専横はなかっただろう」といった。 チョ候補は労働理事制を推進し、各財閥の単位労組が賃金団体協議要求を掲げれば中央が受け止めて、 社会政治化しながら、財閥改革の糸口を開くとも述べた。

キム・ミョンファン候補は現代グロービス、サムスンSDS等で起きた 仕事集めによる売上の水増しなどを指摘して 「現場では労働者の経営参加を認め、公正取引法適用を厳格にすべきだ。 社会的圧迫の中で利益分配など、財閥の役割を要求する方法も必要だ」と話した。 キム候補はそのために全国経済人連合会(全経連)、韓国経営者総協会(経済人総連)のような組織とも協議する意志があると明らかにした。

チョ・サンス候補の北核質問…キム・ミョンファン候補「討論が踏み絵ではいけない」

一方、今日の討論ではチョ・サンス候補とキム・ミョンファン候補が北朝鮮の核をめぐって舌戦を展開した。 チョ候補が「キム・ミョンファン候補は前の討論で北核に賛成しなかったか」と尋ねると、 キム・ミョンファン候補は「討論の過程を踏み絵にしないでほしい。 前の討論会で認めるとは話していない」とし 「駐韓米軍の存在とトランプ訪韓の2日間で7兆ウォンが武器購入費に配分されたことをめぐり、 事実上、非正規職の雇用20万個がふき飛んだという問題を指摘した」と反論した。

またキム候補は全教組の期間制教師の正規職化問題に対するチョ候補の質問に対し 「全教組のチョ・チャンイク委員長がハンストで入院した後、 現在回復中だと理解しているが、 執行部の深い悩みを知っている。 それで私が当選すれば、会って長時間共に熟考して代案を作る」とした。

一方、11月30日に行われる1次投票まで4日を残している。 候補たちは選挙運動期間の29日まで、 残った地域を回って最後の遊説に集中する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-11-29 07:54:30 / Last modified on 2017-11-29 07:54:39 Copyright: Default

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