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浦項地震、45km離れた月城原発は?

月城原発を訪問した正義党李貞味代表、「脱原発推進最後の信号」

チョン・ヨンギル ニュースミン記者 2017.11.17 11:09

慶北道浦項で起きた地震で、原子力発電所に対する市民の不安感が高まっているが、 震源と最も近い(約45km)慶州月城原発は11月15日の地震当時、どんな状況だったのか? ニュースミンは16日午後、慶北道慶州市陽南面の月城原子力本部を訪問した李貞味(イ・ジョンミ)正義党代表と同行した。

月城原発には6基の原子炉がある。 このうち月城1号機は1983年に商業運転を始め、2012年11月に設計寿命が終わった。 しかし政府は10年寿命の延長を決定し、2015年から再稼働を始めて2022年までの稼動計画を持っている。

15日に地震が起きた時も、月城原子力本部にある6基のうち1号機だけで地震感知警報(0.0134G)が鳴り、 地震トリガーが作動した。0.01G以上なら4時間以内に手動停止しなければならない。 月城1号機は新月城2号機とともに定期点検中だったので、特に停止はしなかった。

▲月城原子力本部が公開した15日の浦項地震当時状況対応報告[出処:ニュースミン]

11月16日午後2時45分頃、月城原子力本部の状況室で李貞味(イ・ジョンミ)正義党代表、 秋恵仙(チュ・ヒェソン)国会議員、パク・ヤンギ月城原子力本部長などが参加して 当時の状況に対する報告と質問が続いた。

月城原子力本部によれば、地震を感知する代表地震計は3か所(月城1号機、2〜4号機に1か所、新月城1〜2号機)に設置されており、 この日、地震感知警報が鳴り計測器が作動したのは1か所だった。 残りは特定の値を越えず、地震トリガーが作動しなかったと報告した。 1号機に地震が感知された直後の午後2時30分、 月城本部は危機警報注意段階(C級)を発令して初動状況班を運営したと明らかにした。 整備中だった原子炉を除く月城2、4号機と新月城1号機は正常運転した。

▲16日慶州、月城原子力本部を訪問した李貞味正義党代表が質問している。[出処:ニュースミン]

李貞味代表は 「なぜ1号機だけが地震を感知したのか」と尋ね、 パク・ヤンギ本部長は「地盤の特性により違う。 昨年の慶州地震の時も、1号機だけが計測値が少し高かった。 地震がきた時、地盤によって受容する敏感度が異なるからだ」と答えた。

秋恵仙議員は 「活断層の上に月城原発があるので、国民はさらに不安だ。 計測器が作動しなければどうなるか」と尋ねると、 パク・ヤンギ本部長は「停止する方法は2種類ある。0.018Gに達すると自動で発電が停止する」と答えた。

李貞味代表は最近、政府が閣僚会議で議決した月城1号機閉鎖の決定について履行の有無を尋ね、 パク・ヤンギ本部長は「私たちは決められたことを執行するだけだ。 技術的な根拠で話さなければならない。 一般人が感じる不安と技術者である私たちは違う。 月城1号機は安全だと技術的な判断をしたし、 設計寿命が許可された期間中、安全に運営する役割を果たすだけ」と答えた。

最後に李貞味代表は 「市民の最大の心配は、老朽原発に対する憂慮だ。 国民が心配しないように、安全に点検してくれ」と頼んだ。

▲月城原子力発電所[出処:ニュースミン資料写真]

30余分間、報告と質問を終えた李貞味議員は、その後に報道資料を出して 「月城原発にくる前、浦項市内に立ち寄った。 戦場を思わせるほど被害は深刻だった。 余震が続くのではないかと極度に不安に思っておられた」とし 「だが本当の恐怖の根源は、浦項ではなくこの月城にある」と明らかにした。

李貞味代表は 「震央地からわずか45km離れた所で月城原発1-4号機が稼動しており、 新月城1-2号機など合計6基の原発が浦項近隣にある。 昨年の慶州地震の時の震央地は、月城原発から52km離れた所だった。 慶州と浦項など、地震が続く東海岸には現在稼動中の原発24基のうち50%にあたる 12基が集中している」とし 「慶州と浦項の地震は、私たちに対して脱原発政策を推進していけという最後の信号かもしれない」と明らかにした。[ニュースミン=記事提携]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-11-20 04:30:53 / Last modified on 2017-11-20 04:30:54 Copyright: Default

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