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マグニチュード5.4の浦項、労働者の安全は? ほとんどの工場は稼動、労働部は特別な措置せず

浦項労働支庁、「まだ把握された被害状況はない...明日、安全公団と方案用意」

チョン・ヨンギル ニュースミン記者 2017.11.16 09:56

慶北道の浦項でマグニチュード5.4規模の地震が発生したが、 ポスコ・現代製鉄などほとんどの製造業者は作業中断の指示も労働者への待避指示などもしなかったことが確認された。 雇用労働部でも特別な措置はなく、ほとんどのマスコミも地震による工場稼動の中断被害がなかったという報道しかしないなど、 産業現場での労働者たちの安全問題に鈍感だという指摘が出ている。

11月15日午後2時30分頃、M5.4規模の地震が発生した浦項は建物が崩壊し、 その後も余震が発生した。 浦項市によれば、この日午後8時基準で人身被害41人(軽傷39、重傷2)、 施設被害72件と確認されている。

しかし労働者たちの安全対策に対する措置は不十分だった。 雇用労働部が2016年に発表した事業場地震対策ガイドによれば、 外観点検の結果、地震による被害がなくても稼動を続ける場合、 該当設備または周辺地域に被害が予想される設備も稼動を停止することになっている。

震源地と近い浦項市北区青蝦面にあるフィルター製造業者シノペクスは、 労働部の指示がなくても作業を中断し、労働者を帰宅措置させた。 古い倉庫の建物にひびが入っただけで生産工程には大きい被害がなかったが、 会社は労働組合と共同して作業中断と帰宅措置をした。

シノペクスの関係者は 「浦項に家を持つ職員の心配が強く、 追加の余震の憂慮があったので、作業を中断させて帰宅処分を取った。 一日程度は工場稼動をしなくても生産に大きな支障はないと判断した」と話した。

地震近隣地域にある浦項ポスコも揺れが感知されたが、 生産ラインを正常稼働させた。 ポスコで働くある労働者はニュースミンとの通話で 「強震があった時、少しの作業を中止してすぐそのまま作業を続けた。 現場ではこの状況で作業を続けなければならないかという不満が上がっている。 いますぐは問題がなくても、作業を中止して安全診断を受けることが優先だと考える。 明日もそのまま作業を続ける」と不満を吐露した。

現代製鉄も状況は違わない。 クレーンが揺れて運転できなければ作業ができないので2時間程度作業が止まったが、 その後はまた工場を稼動させた。 金属労組のイ・ドンギ現代製鉄支会長は 「慶州地震の時、基本的な安全規則遵守を決めた。 現場は地震より騒がしく、あまり感じられなかった。 北区に住む労働者の家が壊れ、立ち寄ってから工場に戻っている。 被害状況を具体的に把握して集める」と話した。

南区にある別の工場も状況は似ていた。 浦項市南区大松面のある製造業者の労働者イ某氏はニュースミンとの通話で 「地震がおきてから3時までラインの稼動を中断し、 3時以後は正常に工場を稼動させた」と話した。

金属労組のイ・チョルラク浦項支部長は 「こうした状況を初めて体験して悩みが多い。 稼動が中断したシノペクス工場に行ってきた。 現場の状況を集めて明日、雇用労働部浦項労働支庁長に連絡し、 安全診断問題を話す計画だ」と話した。

雇用労働部のソン・ヨンサン浦項労働支庁長はニュースミンとの通話で 「事業場に危険事項があれば自主的に作業中断をして安全診断を受けたりして、 被害状況があれば作業を中断するが、今までは申告された被害はない」とし 「明日の午後に安全公団と協同でさまざまな方案を用意する計画だ」と話した。 [記事提携=ニュースミン]

原文(ニュースミン/チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-11-18 19:22:02 / Last modified on 2017-11-18 19:22:04 Copyright: Default

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