本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:社会連帯ネットワーク討論会「労使政委参加、労働会議所導入」を主張
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1509609799263St...
Status: published
View


労働界一部「社会的対話で福祉国家の建設を」

社会連帯ネットワーク討論会「労使政委参加、労働会議所導入」を主張

キム・ハンジュ記者 2017.10.31 21:30

前現職の民主労総の人々が大挙参加する社会連帯ネットワークが 労使パートナーシップ、社会的対話を通した福祉国家の建設に積極的に臨めと主張した。

社会連帯ネットワークは10月31日、 ソウル市中区のフランシスコ教育会館で 「労働組合! 福祉国家をいかに主導するか?」という名で討論会を開いた。

討論会の参席者は労働人権を高めるには、 民主労総が労使政委員会などの政府機構に参加すべきだと同意を集めた。 また、経済民主化を実現するために、労働会議所、労働理事制なども導入しようと主張した。 労使政委員会への参加や労働会議所の設置などは、民主労総の内部でも意見の差が鋭い事案だ。 1998年に民主労総が参加した労使政委員会で、整理解雇制と派遣法を立法化した後、 民主労総は労使政委員会に参加していない。 労働会議所は文在寅(ムン・ジェイン)政府が発足前から検討していた法定労働団体だ。 民主労総は労働組合以外の法定労働団体の構成は、労働組合の弱化に帰結し、 政府系団体に転落するという反対意見を表明してきた。

事務金融サービス労組政策研究所のチョン・スンイル所長は 「今は労働運動勢力が経済民主主義を自己の議題として主導しなければならない」とし 「経済民主化を実現するために、労使政委員会、公正取引委員会、金融委員会、韓国銀行にも労働運動の代表が参加して、 参加民主主義と直接民主主義で国民の人生の中に根をおろさなければならない」と主張した。

チョン所長は「経済民主主義の概念は、1920年に初めてドイツで出てきたが、 当時はソビエト共産主義に対する批判があった」とし 「当時、ドイツの労働組合総連盟は共産主義者の国有化、プロレタリア独裁に反対し、 同時に労使共同決定制など、企業と産業における経済民主主義を強く主張した」と主張した。 続いて「韓国も1990年代初めのソ連現実社会主義の崩壊後、 社会主義は『古臭いもの』として扱われ、 労働運動は代案の論理をたてられないまま、経済民主主義の論理もまた消えた」と指摘した。

彼は「(こうした韓国の労働の現実で)経済民主主義を実現しようとすれば、 財閥改革(公正取引法規制)では非常に不足だ」とし 「会社の中では株主(総帥一家と大株主、少数株主)が独占する理事会権力を解体し、 その権力を従業員(労働者)の代表と共有するべきだと思う」とし 「企業主(資本)に対抗する労働者の権利を高め、 会社の支配構造(統治構造)とその運営において1人1票の民主主義の原理を貫徹しようということ」と主張した。

したがって彼は「所有の社会化よりも重要なことは社会的統制」だとし 「労働運動勢力は市場経済、議会による立法を適切に利用して、 労働人権の増進を実現しなければならない」と強調した。

ハン・ソクホ労働活動家は 「全教組の期間制教師即刻正規職化反対、青年正規職組合員の非正規職処遇改善反対現象を見れば、 上層の労働者は特権化し、周辺の労働者は余剰化されると考える」とし 「このように労働運動が無気力状態に陥っているので、 組合員を対象として『奇襲戦-闘争』だけを話しても解決しない。 問題解決は福祉のようなシステム転換にある。 労組、団体だけでシステムを形成することはできない。 ネットワークを通じてシステム形成の流れを作らなければならない」と主張した。

私が作る福祉国家のオ・ゴノ共同運営委員長は 「社会公共性運動の核心は、非資本主義的な関係を作ろうということだが、 社会主義左派は敗北し、社会主義のような大きな論理を語れなかった」とし 「福祉だと言えば改良ではあるが、民主労総さえ福祉の議題を強調する。 今はビジョンに対する実験を培って、未来の価値を認めなければならない。 民主労総は福祉議題で(労働運動の)アイデンティティと組織力を強化しなければならない」と伝えた。

均衡社会研究センターのチェ・ジェハン代表は 「労働会議所は未組織労働者を代弁することができ、 企業の資本に対応する労働インフラも構築することができる」とし 「また、社会的対話による福祉協約は、民主労総傘下の産別、地域単位労組にも影響し、 産業構造調整の局面でも労組が積極的に介入する余地を作ることができる」と話した。

なおこの日の討論会には、イ・ジェウン前民主労総ソウル本部長、 チョン・ヨンゴン社会連帯ネットワーク副委員長(前民主労総副委員長)、 キム・ウクトン民主労総副委員長、 キム・ヒョンス ソウル地域一般労組委員長、 金栄培(キム・ヨンベ)城北区庁長などが参加した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-11-02 17:03:19 / Last modified on 2017-11-02 17:03:20 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について