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「悪質事業主」キリュン電子会長、結局懲役1年で法廷拘束

「裁判所、企業略奪行為に撤退も追加」

キム・ハンジュ記者 2017.10.11 17:03

キリュン電子のチェ・ドンヨル会長は、裁判所で勤労基準法違反で懲役1年を宣告され法廷拘束された。 キリュン電子は2005年から非正規職労働者を弾圧する「悪質事業場」として有名だ。

チェ・ドンヨル会長は2005年7月、労働者が労組を結成したという理由で非正規職を全員解雇、 2013年12月には労使が結んだ非正規職の正規職転換合意を拒否して夜逃げした。

[出処:キム・ヨンウク記者]

ソウル中央地法(刑事18単独、裁判長イ・カンホ)は10月11日、 チェ会長に対して賃金および退職金の滞納による勤労基準法違反で懲役1年を宣告し、 法廷拘束した。

ソウル中央地法(刑事18単独、裁判長イ・カンホ)は 「キリュン電子が(非正規職労働者を)直接雇用するという内容を国会で誓約し、 間接雇用労働者と使用者側で円満に合意したことがマスコミの報道で伝えられたが、 (使用者側は)合意内容履行を正面から拒否した」とし 「未払い賃金、勤労者の数、規模からみて(使用者側の)責任は絶対に軽くないが、 相変らず責任はないという態度で一貫している」とし、懲役1年を宣告した。

チェ会長は裁判で「キリュン電子労働者は勤労を提供せず、 故意ではなかった」という理由で無罪を主張した。

これに対して裁判所は 「2013年5月2日付で勤労契約関係が成立するという意味が明確に表現されており、 恣意的な解釈の余地はない状況」とし 「賃金の範囲に具体的な合意がなかったとしても、 就業規則により統一的に支払っていたので賃金を支払う義務を負う」と明らかにした。

キリュン電子分会のユ・フンヒ分会長は10月11日、チャムセサンとの通話で 「未払い賃金で事業主が拘束されるのはめずらしく、半信半疑だったが思ったより判決がきちんと出てきて組合員たちはとても喜んでいる」とし 「今回の判決を先例としてキリュンと似た事業場の労働者の力になればうれしい」と伝えた。 またユ分会長は「工場が廃業した状況なので、また油にまみれて働きたいという個人的な心残りはあるが、 工場に戻ることができず、こうした宣告を待ち続けていた面も大きい」と付け加えた。

キム・ソヨン元副会長も報道資料で 「保守的な裁判所さえ意図的に合意を守らなかったキリュン電子の誤りを指摘したのでうれしい日」とし 「12年間(戦ってきた)しこりが溶けて行く感じだ。 今回の宣告で第2、第3のチェ・ドンヨルが出なくなることを望む」という所感を伝えた。

金属労組法律院のキム・テウク弁護士は 「チェ・ドンヨルは業務上背任行為でキリュン電子の買収過程に莫大な損失を与えたが、 労組の努力で実現した社会的合意まで無視した」とし 「チェ・ドンヨルはさらに賃金を悪意的に未払いにして夜逃げまでしたし、 法廷では虚偽陳述と弁解を続けた。 今回の判決は、代表理事、企業役員陣の略奪行為と社会的合意違反に対し、裁判所が鉄槌を下したもの」と評価した。

先立ってキリュン電子非正規職労働者たちは2005年の労組結成を理由に全員解雇され、 1895日間高空籠城、ハンストを行って戦ってきた。 彼らの闘争により2010年11月1日、労使は正規職転換に合意したが、 会社は労働者たちに業務を与えず、2013年12月30日に夜逃げした。

[出処:キリュン電子分会]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-10-16 22:53:21 / Last modified on 2017-10-16 22:53:23 Copyright: Default

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