本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:東洋セメント支部闘争勝利報告大会ソウルで開催
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1506957218911St...
Status: published
View


「934日の闘争の末に現場に戻ります」

東洋セメント支部闘争勝利報告大会ソウルで開催

パク・タソル記者 2017.09.28 23:03

「踏みにじられるほど火花が飛ぶこと、これを(韓国の古い言葉で)「ソドル」といいます。 東洋セメントの労働者たちは本当のソドルです。 労働運動の灯火になり、私のようなおじいさんの道案内にもなります。 必死に戦う姿を見てその気迫を確認し、必ず勝つと確信していました」(白基玩(ペク・キワン)統一問題研究所所長)。

934日間戦った労働者たち、そして彼らと共に戦った人々が集まった。 三陟から上京闘争して3年。 国政壟断事態が起きる前に、光化門政府庁舎の前で対政府闘争の先頭に立ち、 「整理解雇撤廃、非正規職撤廃、労働三権争奪」をかけて高空ハンストを敢行した。 サムピョ本社前と三陟を行き来しながら野宿闘争を続けた。 勝利するためにはもっと長く戦わなければならないだろうと思った。 非正規職闘争は1000日は基本だというので。 10年以上戦っている仲間たちがいるので。 それでまだ「どぎまぎする」という彼らは、今のこの状況がうれしいが、 今後の課題を考えれば心が重いといった。

9月28日晩、ソウル市鍾路区のイマビル前で 「東洋セメント支部闘争勝利報告大会」が開かれた。 正規職としての復職を実現した39人を祝うために100人以上が集まった。 去る23日、江原道三陟で1次勝利報告大会が開かれた後、2回目の場だった。

民主労総江原嶺東地域労組東洋セメント支部のイ・ジェヒョン支部長は 「闘争に連帯して下さったすべての方のおかげで正規職で現場に戻れるようになった」とし 「戻ったら、非正規職撤廃という未完の勝利を勝ち取れるように、 最後まで闘争する」と明らかにした。

900日以上座り込みをした彼らは、去る2015年2月28日、 東洋セメントが社内下請業者の請負契約を解約したことで集団解雇された。 2014年に労働組合を設立し、2015年2月に雇用労働部から東洋セメントと暗黙的勤労契約関係にあるという 偽装請負判定を受けた直後であった。

2015年3月から東洋セメント三陟工場の入口にテント座込場を設置して 「不当解雇撤回、正規職復職履行」を要求し、座り込みに突入した。 8月には東洋セメントを買収したサムピョ本社を訪れ、上京闘争を始めた。 その年の冬はサムピョ会長の邸宅がある城北洞で過ごした。 電気も入らない座込場を作って、焚き火をしながら粘った。 小さな声も出なかった町内で毎日集会申告をして 「われわれはもはや東洋の奴隷ではない」と叫んだ。

法的には正規職の確認を受け続けたが、サムピョはびくともしなかった。 使用者側は50余億ウォンの損賠仮差押えをかけ、労働者に個別に連絡して懐柔を試みた。 今年7月、1年8か月ぶりにまた交渉が開かれ、支部は正規職転換を勝ち取った。 勤続年数を認められ、使用者側が提起した損賠仮差押え、仮処分申請なども撤回されることになった。 こうした合意の後には労組幹部は責任を取って退いたりしたが、 東洋セメントは全員が現場に戻ることになった。

「一つの勝利が切実だった」

韓国キリスト教教会協議会(NCCK)正義・平和委員会のナム・ジェヨン牧師は 「非正規職問題は押しても少しも動かない鉄壁のようだったが、 その鉄壁を皆さんが突破した」とし 「今日の勝利は非正規職撤廃闘争に一線を引く闘争」と喜んだ。 ナム牧師は「まだ多くの兄弟が路上で眠って戦っているが、一つの勝利が切実だ」とし 「この勝利を踏み石として非正規職という制度がなくなるその日まで、闘争に連帯する」と話した。

社会的ストライキ連帯基金のクォン・ヨンスク代表は 「現場に戻り、民主労組を死守するのは容易ではないだろう」とし 「常に復帰してからの過程の方が難しかった」と心配した。 クォン代表は「労組が半分のそのまた半分のかけらになった時、 共同闘争単位と共に放棄しない精神ができたと考える」とし 「地域と事業場に戻り、しっかり戦って残る戦いのために、また戻ってくるように願う」と頼んだ。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行も出てきて彼らを励ました。 チェ職務代行は「皆さんの闘争は歴史から消えない」とし 「不法派遣に警鐘を鳴らし、連帯の力がいかに大きいのかを見せた勝利」と強調した。

「現場で民主労組の旗を立てる」

「整理解雇撤廃、非正規職撤廃、 労働三権争奪労働者民衆生存権争奪のための闘争事業場共同闘争委員会(公闘委)」 を作って共に同苦同楽した労働者たちもマイクを持った。

全国自動車販売労働者連帯労働組合のキム・ソニョン委員長は 「同志の決起を見たので、現場に戻って必ず民主労組の旗を立てると確信する」とし 「販売連帯も必ず現場に戻り勝利する」と約束した。

ハイテックRCDコリア民主労組死守闘争委員会のキム・ヘジン氏は 「現場に戻っても家族として残っている」とし 「労働三権を勝ち取って、労働者解放の世の中に進むまで、 私たちすべてが強固な後ろ盾になれればうれしい」という期待を明らかにした。

集まった彼らはキム・ホチョル作曲家が演奏して歌う 「民衆の歌」、「イバラの花」を拳を振りながら一緒に歌った。 1時間ほどの勝利報告大会は、復職者たちが「罷業歌」を歌って終えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-10-03 00:13:38 / Last modified on 2017-10-03 00:13:41 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について