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30年前の「労働者人間宣言」の歴史をひと目で見られる所

労働者歴史ハンネ、民主労総「87年労働者大闘争」展示会が大詰め

ユン・ジヨン記者 2017.08.29 15:27

87年労働者大闘争30周年を記念する民主労組運動精神継承事業が続いている。 民主労総と労働者歴史ハンネは8月22日から景福宮駅地下1階のメトロ展示館第1館で 「労働者人間宣言」という題名の記念労働展示会を開催している。 来月6日には民主労総が主催する「87年労働者大闘争30周年記念大討論会」が開かれる。

労働展示会は87年前後の民主労組運動の歴史をひと目で見ることができる場だ。 展示は写真で見る1987年労働者大闘争と120年の労働の歴史、 労働者大闘争の特徴と様相、労働組合30年活動の変遷史、 産別労組と単位労組の30年活動という大きく五種類のテーマで構成されている。 今回の展示は労働者歴史ハンネが87年労働者大闘争30周年をむかえて企画した3大記念事業(現場検証、書籍発行、展示会)の一つだ。 労働者歴史ハンネは87年労働者大闘争歴史を記録した 「1987労働者大闘争(ヤン・ギュホン著)」を発行した。 労働展示会は8月30日に幕を下ろす。

労働者歴史ハンネのヤン・ギュホン代表は 「87年労働者闘争は6月抗争を直接的な契機として出発したのはその通りだが、 その前から続いてきた労働者闘争の歴史性が土台に敷かれている」とし 「自発的な闘争だったが、自然発生的な闘争ではなかった。 労働者大闘争は急速な資本主義の発展の下で凝集した労資間の矛盾が爆発した」と説明した。

展示会に含まれた労働者闘争の歴史は1890年代の埠頭労働者の出現にまで遡る。 特に展示会には韓国初の「高空籠城」闘争で記録される 1930年の平壌ゴム工場労働者の連帯ストライキの記録も含まれている。 当時、平壌の平原ゴム工場労組の指導者、姜周龍(カン・ジュリョン)は 高さ12mの乙密台の屋上で9時間の高空籠城闘争を行った。 当時、姜周龍は東亜日報とのインタビューで 「これは結局、平壌の2300人のゴム工場職人の賃下げの原因になるので、 われわれは死ぬつもりで反対している」とし 「2300人の仲間の肉を削らせないため、私一人の体が死ぬのは惜しくない」と言ったと記録されている。

1970年代はあまり知られていない初めての「キャンドル集会」が開かれた。 1970年は17歳の平和市場労働者、全泰壹(チョン・テイル)烈士が焼身した年だ。 ヤン・ギュホン代表は「全泰壹烈士の焼身後、 繊維、金属などの民主労組労働者勢力40〜50人が山の中に隠れて全泰壹追悼式を開いた」とし 「その時、労働者たちは初めてキャンドルを持って全泰壹烈士継承、 民主労組発展の決意を集めた」と説明した。 その後、78年の東一紡績労働者の闘争、79年のYH労働組合の新民党占拠闘争をはじめ、 80年代の大宇自動車労組ストライキと九老同盟ストライキなどが続いた。

1987年労働者大闘争は労働組合の組織拡大だけでなく、 民主労組運動が路線と理念を確立する契機になった。 ヤン・ギュホン代表は 「87年より前には教会(労働司牧)が労働運動を維持してきた。 その過程で見過ごされていたのは、組織的な課題について何の抵抗もなく、 労組の理念や路線に対する議論もなかったということ」とし 「87年以後に変わった点は、組織的な課題が提示され、 『労働組合の主人は組合員』だという民主性が語られ、 『労働解放』という理念が確立されたこと」だと説明した。

87年当時は製造業の初任給が10万ウォン、平均賃金は30万ウォンにもならなかった。 しかし週平均の労働時間は54時間に達し、事業場の中では気合い、頭髪摘発、殴打、身体検査などの反人権的な労働統制が行われた時代だった。 労働者たちは87年の7、8、9月にかけて、朝鮮戦争以来、初の全国的なゼネストを行い、 労働三権保障、低賃金粉砕、最低賃金保障、スト権争奪などを要求した。 ゼネストには3か月間で延べ200万人が参加し、ストライキ件数は3341件で一日平均44件にのぼる。 労働者大闘争以後には労組の数は23%増加し、組合員数も約67万人増加した。 その後、地域、産業で韓国労総とは違う民主労組運動の流れが続き、 地域労組協議会と全国労働組合協議会(全労協)の結成を経て民主労総の創立へと発展した。

ヤン・ギュホン代表は「歴史は過ぎ去った過去でなく生きている現在」とし 「労働者大闘争の歴史を通じ、労組運動の精神が何だったのかを反省的に顧みて、 民主労組意識を回復する契機になればうれしい」と明らかにした。

一方、民主労総は9月6日、ソウル市中区貞洞のフランシスコ会館で87年労働者大闘争30周年記念討論会を開く。 討論会ではこの30年間の韓国社会労働の世界の変化と民主労組運動の未来について議論する予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-08-31 15:30:46 / Last modified on 2017-08-31 15:30:50 Copyright: Default

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