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故キム・チャンス鉄道労働者の慰霊祭… 「金と命が交換される現実を変える」

遺族、同僚、鉄道労組組合員、市民社会団体が集まって安全な鉄道を祈願

パク・タソル記者 2017.07.19 14:32

6月28日に線路での作業中に殉職した故キム・チャンス鉄道労働者の慰霊祭が開かれた。 この場に集まった遺族、鉄道労組組合員、市民社会団体の関係者たちは、 死なずに働く権利のために闘った故人を賛える一方、 鉄道の安全を威嚇するコレイルを糾弾した。

慰霊祭は7月19日午前、ソウル市銅雀区の鷺梁津駅広場で始まった。 娘のキム・ジヒョン氏は 「父の知らせを聞いてすぐ駆け付け、遺族の悲しみと一緒にしてくれてありがとう」と挨拶した。 またコレイルには「職員と市民に安全な鉄道、人が優先の美しく幸せなコレイルになることを切実に望む」と述べ、涙を流した。

チェ・セヨン永登浦施設組合員は手紙で 「死なずに働く権利を叫んだ先輩が私を呼び、もう休みたい、お前たちが労組の仕事をしろと言ったことを思い出す」とし 「『共に行こう、共に来い』、先輩が好きだったそのスローガン、 守るように努力します。永眠してください」と追悼発言を残した。

市民焼香所に市民が残した追慕文も紹介された。 鉄道労組は7月3日、鷺梁津駅の中に市民焼香所と座込場を設置して、 故キム・チャンス鉄道労働者の追慕を受け付けている。 鉄道労組は「個人に対する追慕文も多かったが、 社会の構造的問題を批判する文も眼についたし、 コレイルの責任を問う人が増えた」と説明した。

市民はポスト・イットに「便利さの代価が誰かの犠牲なら返却する」、 「劣悪な勤務環境が何人の犠牲者を出せば改善されるのでしょうか。 熱心に働いた代価が死なのですか。 ゆっくりお休みください」、 「上が取る金でもっと職員を雇用すれば会社がつぶれますか? 企業は言い訳をしないでほしい」等の追慕メッセージを残した。

民主労総のイ・サンジン副委員長は、労働安全保健委員長として申し訳ないとし話し始めた。 イ副委員長は「なぜ絶えず貴重な仲間たちをこうした場で慰霊祭を開き、追慕しなければならないのか、 いつも繰り返される問題について、もう一度考えてみた」とし 「絶えず推進される外注化、民営化攻勢、構造調整、人員削減などが構造的な原因」と指摘した。 続いて「人の死の前に頭を下げずに、金で解決しようとする社会は持続可能ではない」とし 「7月3日の産業安全保健の日に政府が4種類の対策を発表し、 労働部の冠岳支庁が作業中止区間を拡大する保安指示を与えたことは幸い」と話した。

正義党のカン・ウンミ副代表も慰霊祭に参加して遺族を慰労した。 カン副代表は「労災は計画された死であり、死が予定されている状況を無視して金を稼ごうとする企業の文化を変えなければならない」とし 「それが故人を慰労するところであり、労組で要求する事項が通過できるように協力する」と約束した。

鉄道労組のカン・チョル委員長は 「最近起きた二件の労災事故について、労働庁は作業中止を命令したが、 鉄道公社の立場は全く変わっていない」とし 「相変らず個人のミスで片付けて揉み消そうとしているのが見える」と批判した。 カン委員長は「光云大駅の労災合意はできたが、安全に働ける職場を作る道はまだ遠い」とし 「この問題をのがさないよう、組合員たちと最後まで戦う」と強調した。

餅店駅で働くイ・ハンジュ詩人の古い詩が朗読され、民衆歌手イム・ジョンドク氏の追慕公演が続いた。 集まった人々は黄色い風車を「死なずに働く権利」のプラカードの下にさして、 慰霊祭を終えた。

故キム・チャンス鉄道労働者は満58歳で、1993年に永登浦施設事業所に入社した。 死亡するまで24年間、線路安全管理業務をしてきた。 鉄道労組では施設局長と支部長を歴任した彼は、民営化阻止闘争で停職と解雇、復職を経た。

一方、鉄道労組は故人の死後にコレイルに対して人員補充と列車運行中線路保守作業中断を要求し、交渉を行っている。 鉄道労組ソウル地方本部のチョン・ウォンソプ宣伝局長は 「最近、連鎖的に二件の安全事故が起き、政府も関連対策を出しており、 コレイルがうやむやにやり過ごすのは難しいだろう」とし 「不足人員の補充がぜひ必要で、外注化をやめて正規職として採用しなければならない」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-07-23 22:44:04 / Last modified on 2017-07-23 22:44:04 Copyright: Default

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