本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:KTX乗務員対策委、国政諮問委に提案書を伝達
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1499095849628St...
Status: published
View


11年間背信を受けたKTX解雇乗務員…文在寅は信じられるか

乗務員対策委、国政諮問委に提案書を伝達

キム・ハンジュ記者 2017.07.03 13:05

「KTX解雇乗務員問題解決のための対策委員会(対策委)」が 7月3日、国政企画諮問委員会に復職を要求する提案書を渡した。

対策委は7月3日午前、国政諮問委の前で記者会見を行って △2006年に整理解雇されたKTX乗務員の鉄道公社復職、 △KTX乗務員の外注委託撤回、 △仮処分判決による給与支払い分還収措置の撤回を要求した。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5月1日、候補だった時に、 対策委とKTX解雇乗務員問題を解決するという政策協約を結んだが、 具体的な政策は提示されていない。

[出処:鉄道労組KTX列車乗務支部]

対策委は記者会見で 「KTXの乗務員たちが解雇され、職場を失ってから11年」とし 「KTX解雇乗務員を復職させ、乗務業務を鉄道公社が直接運営することは非正規職を正規職化しろという現在の韓国社会の要求と流れに必要だ。 文在寅大統領も政策協約書を締結した事実があり、 国政諮問委もこの点を考慮してKTX解雇乗務員問題の解決に積極的に動くことを願う」と伝えた。

また、対策委は 「2006年に解雇された乗務員の叫びが韓国社会に鳴り響いた時、 女性サービス労働者の象徴性により解決できないまま後に押された」とし 「流れが変わった2017年に、その象徴性のためにも(解雇乗務員たちは) 必ずKTXに帰らなければならない」と訴えた。

対策委の共同代表のチョン・スヨン神父は 「KTX解雇乗務員問題が11年も引きずっている理由は、社会構造的な問題を個人の問題として片付けたため」とし 「政権が何度も変わっても費用削減という貪欲により、女性労働者の権利は侵害されてきた。 今は文在寅大統領が解雇乗務員の復職のために直接動き、 転換点を作らなければならない」と話した。

全国不安定労働撤廃連帯のキム・ヘジン常任研究員は 「文在寅大統領の『非正規職ゼロ政策』は、労働者への恩恵授与ではなく、 公的労働をする労働者に地位と責任を付与する正常化の一環」だとし 「KTX一本に乗客1千人が乗っているが、彼らの安全に責任を持つ乗務員を外注化したことは、 労働者の権利ばかりでなく、乗客の権利まで無視するものだ。 KTX解雇乗務員の闘争は非正規職問題の核心であり、 政府は非正規職の政策方向をKTX問題解決に向けなければならない」と強調した。

KTX列車乗務支部のキム・スンハ支部長は 「11年間、乗務員たちは数多く裏切られてきた」とし 「鉄道庁、大法院、関心を持つ政治家までが解雇乗務員を裏切り、不信が積もった。 文在寅大統領も5月に私たちと政策協約を結んだが、誰も信じられない状況だ。 2017年には私たちが職場に戻り、乗客の安全を守れるように、声をあげ続けていく」と伝えた。

一方、鉄道公社は昨年4月から解雇者に支払った給与は不当利得だとし、 不当利得還収訴訟を計画している。 公社が主張する解雇者の不当利得金は、1人当り1億ウォンを越えると対策委は明らかにした。 不当利得還収対象の解雇者は34人にのぼる。 対策委は来る9月の不当利得金還収訴訟2次調整前までに政府が動いて問題を解決しろと要求した。

対策委は7月10日から集中行動を行う計画だ。 7月3日の国政諮問委提案書伝達を皮切りに、10日から4日間、宗教界の祈祷会や法会が開かれる。 来る17日には文化祭形式の集会が予定されている。

対策委には曹渓宗労働委員会、大韓聖公会正義平和司祭団、 全国不安定労働撤廃連帯、韓国女性労働者の会、 ソンチャッコなどが参加している。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-07-04 00:30:49 / Last modified on 2017-07-04 00:30:50 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について