ペク・トラジ「警察の謝罪には内容ない…竜山、密陽、江汀にも謝罪を」

ペク・ナムギ闘争本部「警察の『謝罪ショー』は容認できない」

故ペク・ナムギ農民の長女、ペク・トラジ氏が、 警察の謝罪は「遠隔謝罪」、「内容のない謝罪」だと批判した。 またペク氏は国家暴力で犠牲になった 竜山惨事、密陽送電塔、済州海軍基地江汀村にも謝罪することを要求した。

▲故ペク・ナムギの長女ペク・トラジ氏。［出処:キム・ハンジュ記者］

▲ペク・ナムギ遺族が故ペク・ナムギの死亡診断書を受け取っている。［出処:キム・ハンジュ記者］

故ペク・ナムギの妻パク・ギョンスク氏、長女ペク・トラジ氏が6月20日午前、 ソウル大病院本館でペク・ナムギ農民の死亡診断書を受け取った。 ソウル大病院は6月15日に故ペク・ナムギの死因を病死から外因死に訂正した。

死亡診断書交付の直後、 ペク・ナムギさんの遺族と闘争本部は ソウル大病院で記者会見を行った。

ペク・ナムギ闘争本部は 「真相究明、責任者の処罰ない警察の謝罪は受け入れない」とし 「また解剖検査令状を口実として1か月ほど極限の対峙状況を作ったことに対する謝罪もせず 遺族と会って『謝罪ショー』をすることは容認できない」と伝えた。

ペク・トラジ氏は記者会見で 「われわれは警察の謝罪を受けていない」とし 「警察の謝罪は李哲聖(イ・チョルソン)庁長が自分の事務室で、 記者の前で『遠隔謝罪』を発表した」と警察を批判した。 遺族はマスコミの報道を通じて警察の謝罪を知ったと伝えた。

ペク氏はまた 「謝罪には父(故ペク・ナムギ)がなぜ、どのように亡くなったのかについての内容がない」とし 「警察は責任者の処罰をどうするのかを提示しなければならず、 内部報告書を明らかにしなければならない。 また警察は、政権が変わって、なぜ態度が急変したのか、父が倒れてから1年7か月間、 私たちの謝罪要求を無視したのかを釈明するなど、真情性ある謝罪をすべきだ」と話した。

続いてペク氏は李哲聖警察庁長官が6月19日、 遺族に直接謝罪する意向を示したことについて 「庁長が記者懇談会で『真情性がないという遺族の反応は当然だ』と述べたが、 それを知っている人がそう言ったのか」とし 「李哲聖庁長は姜信明(カン・シンミョン)前警察庁長官と同じように、 ここに来て謝罪しなければならず、謝罪には放水銃の直射散水などの内容、対策がなければならない」と伝えた。

またペク氏は「警察は謝罪するにあたり、 朴鍾哲(パク・チョンチョル)、李韓烈(イ・ハニョル)に言及したが、 これは警察の国家暴力に起因するもの」とし 「私たちだけでなく、竜山、密陽、江汀村にも謝罪しなければならない」と強調した。

［出処:キム・ハンジュ記者］

ソウル大病院労働組合のチェ・サンドク分会長は 「ソ・チャンソク、ペク・ソナは病死だと言うが、 病院が外因死に訂正した理由は遺族が訴訟を行い死因の訂正を要求し、 死亡診断書作成指針に従ったためだという」とし 「それでソウル大医院長は誤りはないので医院長の謝罪はないということだ。 ソウル大病院の職員だという事実が恥ずかしい」と批判した。

ペク・ナムギ闘争本部のチョン・ヒョンチャン共同代表は 「ソウル大病院はソ・チャンソク院長、ペク・ソナ教授で名誉を失墜した」とし 「ソウル大病院は恵化警察署と協議してすでに手術ができなかったペク・ナムギ農民に手術をした意図は何か、 病死の死亡診断書を発行した経緯が何かを明らかにしなければならない」と主張した。

正義党の尹昭夏(ユン・ソハ)議員は 「警察の謝罪は『間接謝罪』」だとし 「ペク・ソンハ教授は相変らず反省の兆しを見せず、 ソ・チャンソク院長は崔順実(チェ・スンシル)の側近から賄賂まで受け取った情況が明らかになっている。 ソ・チャンソク院長は即刻辞任しなければならず、 ペク・ナムギ特検法通過、放水銃禁止法を制定しなければならない」と伝えた。

ペク・ナムギ闘争本部は、 故ペク・ナムギ農民の死亡診断書を個人の身上情報を隠した後、 マスコミに公開する予定だと明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可（ 仮訳 ）に従います。