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5か月かかった謝罪、LG U+現場実習生死亡事件で合意

LBヒューネットが公式謝罪と改善対策を発表...「LG U+の責任を最後まで問う」

ムン・ジュヒョン チャムソリ記者 2017.06.09 16:26

LG U+全州カスタマーセンター(LBヒューネット)現場実習生の死亡事件に関し、 対策委とLBヒューネットが謝罪と作業環境改善対策用意などに合意した。

[出処:チャムソリ]

「5か月ぶりに受けた謝罪」

6月7日、LBヒューネットはク・ボナン代表理事名義で 「全州カスタマーセンター現場実習生の死亡事故に対する立場表明」を通じ 「当社が運営する全州カスタマーセンターで発生した現場実習生の残念な事故に対し、 故人と遺族に哀悼の気持ち、謝罪の言葉を伝える」と明らかにした。

LBヒューネットが謝罪の意向を明らかにした現場実習生の死亡事件は、 1月22日にある青少年(故ホン・スヨン)の死から始まった。 この死は単なる自殺として報道されて忘れられていたが、 全州のコールセンター現場実習生だったという事実が伝えられたことで注目された。 そして労働団体の努力で死の裏にはLG U+カスタマーセンターの過度な実績圧迫などがあるということが知らされるようになった。

故ホン・スヨン氏の死と業務との関連性を否定してきた会社は、 実績の圧迫と実績不振によるペナルティなどが伝えられると、 結局6月7日に謝罪の立場を声明を通じて明らかにした。

こうした謝罪声明は、4月25日から全北地域共対委、ソウル対策会議とLBヒューネットの交渉結果によるものだ。 LG U+が交渉に参加しない中で進められたLBヒューネットと共対委の交渉は、 使用者側の謝罪、遺族賠償・補償、作業環境改善対策用意などの事項に合意して終了した。

交渉の過程は容易ではなかった。 共対委はLBヒューネット側が要求に対する見解を明らかにしないことに対し、 去る5月11日に2次交渉現場を訪れて強く抗議した。 当時、共対委は「労働者が繰り返し死を選択するほど深刻な労働問題が発生したのに、 会社はその責任を無視している」と圧迫した。

[出処:チャムソリ]

そして毎日LG U+全州カスタマーセンター前の1人デモと毎週金曜日に追慕祭を開いた。 追慕祭には女性団体をはじめ、全州圏の市民社会団体の関係者や市民が参加し、 会社の謝罪を要求した。

こうした過程を通じて勝ち取った合意に対し、ある女性団体の関係者は 「感情的に距離をおかなければ、故人の死はあまりにも悲しい死だ」とし 「参加した団体がその悲しみだけに留まらなかったのは、 彼の悲しみと苦痛、遺族の苦痛と連帯するという気持ちが強かったためだ」と話した。

5か月ぶりの謝罪の前に遺族、「二度とこんなことがないように」

LBヒューネットの幹部は6月7日午前、直接遺族と会って謝罪の意を伝えた。 5か月ぶりに受けた謝罪であった。 去る1月に故ホン・スヨン氏が死亡した直後、お香典名目の封筒を渡しただけのLBヒューネットに怒った遺族は 5か月目の謝罪に涙を流した。

共対委の関係者は合意以前から故人の同僚から会社内の労働条件がとても改善されたという話を伝え聞いた遺族は、 二度とこんなことが起きてはならないという意を伝えたと述べた。

7日の午後には共対委が用意した追慕祭が開かれた。 故ホン・スヨン氏に対する最後の追慕祭で、 この日の合意が初めて公開された場だった。

共対委のカン・ムンシク共同執行委員長は 「LG U+全州カスタマーセンターの在職者が一番苦しみ、苦痛を訴えたのが一般相談業務と商品販売業務を同時にすることだった」とし 「使用者側はこの部分を分離して運営する意向を明らかにした」と話した。 続いて、「これからこのような約束がきちんと現場に適用されているのかを監視したい」と明らかにした。

共対委、ソウル対策会議とLBヒューネットは、 △LBヒューネット代表理事名の公開謝罪と遺族対面謝罪、 △遺族賠償・補償、 △感情労働者保護対策用意および時間外勤務中断、 △全州市感情労働実態調査への積極的に協力および一般相談業務と営業相談業務分離などに合意した。 そしてLBヒューネットは作業環境改善対策を出した。

LBヒューネットは定期的な外部労働監査を施行して、 特性化高校の現場実習生の運営を中断する対策を出した。 そして電話を切る権利を拡大したブラックコンシューマー制度を強化し、 全州市の精神健康施設を使った保護プログラム作りと勤労基準法などの法律と規則に基づいた改善対策を用意すると明らかにした。

「今でもヘッドセットをつけた多くのスヨン氏がいます。 そのために、われわれは動き続け、行動したのではないかと思います。」

共対委はこの日、論評を通じて 「顧客の暴言などによるストレス、商品販売実績の圧迫によるストレスなど、 カスタマーセンター労働者の感情労働の現実があらわれた」とし 「特に特性化高校の現場実習が本来の趣旨から外れ、 安い労働力を供給する手段として活用されている現実は慢性的な問題」と話した。

続いて、「就職率競争の中で安全網もなく社会に追いやられた現場実習労働者たちは、 基本的な労働権保障も受けられずに自分の健康と生命まで脅かされて働いている」とし 「実習でも労働でもない派遣型の現場実習制度は廃止すべきであり、 代案的な職業教育体系が用意されなければならない」と強調した。

[出処:チャムソリ]

「必ず元請のLG U+に責任を問う」

一方、LBヒューネットなどにカスタマーセンター業務を委託した元請のLG U+が謝罪などで責任を取る姿勢を見せないことに対する批判が提起された。 対策委はLG U+が交渉と合意の過程に参加しないことに遺憾の意を明らかにした。

共対委のパク・チャンジュン共同執行委員長は 「基本給113万5千ウォンに策定してカスタマーセンターを全国5つに分け、 インセンティブで競争させたLGに対しては、 どんな方法であれ最後まで責任を問い、謝罪を受けたい」とし 「LG U+カスタマーセンターの相談労働者と現場実習労働者が自分の権利を正しく知り、 侵害された時に戦うことができる現場を作るようにすることが残った人々の役割だと考える」と話した。

付記
ムン・ジュヒョン記者はチャムソリの記者です。この記事はチャムソリにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン/チャムソリ)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-06-18 07:18:56 / Last modified on 2017-06-18 07:18:57 Copyright: Default

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