新政府初の集会に5千人殺到…「最低賃金1万ウォン、2018年までに」

民主労総、政府ソウル庁舎の前で座り込み開始

文在寅(ムン・ジェイン)政府発足後、 初の大規模都心集会が開かれた。 最低賃金1万ウォン即刻実現のための集会に、 労働者と市民約5千人が参加した。

▲労働者市民約5千人が27日「最低賃金1万ウォン、非正規職撤廃、労組をする権利、『今すぐ』キャンドル行動」集会に参加した。［出処:キム・ハンジュ記者］

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は5月27日午後5時、 清渓広場で開かれた「最低賃金1万ウォン、非正規職撤廃、労組をする権利、今すぐキャンドル行動」で、 「文在寅政府が3年以内に(最低賃金)1万ウォンを実現するということは、何もしないという話」とし 「(文在寅大統領が)改革課題の推進を90%近い国民が支持する時、 国民、労働者、青年を信じて今すぐ最低賃金1万ウォンを推進しなければならない」と話した。

労働者たちは2018年までの最低賃金1万ウォン法制化を主張した。 しかし、文大統領は候補の時期に2020年までの最低賃金1万ウォン実現を公約として掲げていた。

［出処:キム・ハンジュ記者］

最低賃金当事者の青年の発言も続いた。 コンビニアルバイト労働者のパク・チョンジク(慶山CUアルバイト労働者殺害事件解決および安全な職場作り市民対策委員会対策委員)は 「コンビニでは毎年2千件の暴行などの凶悪犯罪が起きる」とし 「私が働くコンビニは飲酒者が多いところだったが、 ここで悪態、暴力など人格的冒涜に耐えて受けた日当は5万ウォンだ。 最低賃金1万ウォンは単にお金の問題ではなく人間らしく暮らす最低限の条件」と訴えた。

青年全泰壹(チョン・テイル)のキム・ジェグン運営委員は 「青年にとって最低賃金は最高賃金」とし 「文在寅大統領に言いたい。 3年後に最低賃金1万ウォンを実現するという公約は、 低賃金に苦しむ青年労働者の現実を放置すること」と声を高めた。 また「低賃金時代を断ち切るために、最低賃金当事者の青年が直接立ち上がらなければいけない」と付け加えた。

蔚山で47日間、非正規職撤廃を要求して高空籠城している非正規職労働者もメッセージを送ってきた。 現代重工社内下請支会のイ・ソンホ代議員は集会の舞台との電話連結で 「現代重工は黒字を記録しているのに、2015年には下請労働者2万人を追い出し、 今年は1万人を工場の外におい出している」とし 「文在寅政府になったが、 非正規職労働者は相変らず賃金削減に苦しみ、労働基本権も剥奪されている」と伝えた。

この場で民主労総は6月30日の社会的ゼネストを宣言した。 民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は 「最低賃金1万ウォン、非正規職、労組をする権利は民主労総のための要求ではなく、 500万最低賃金青年労働者、1000万を超える非正規職労働者、 労働組合のない1800万労働者の要求であり、 民主労総が社会的ゼネストをする」と伝えた。

［出処:キム・ハンジュ記者］

一方、チェ職務代行は社会的ゼネストへの批判の世論について 「文在寅政府を倒すゼネストではなく、 既得権と財閥の利益を守ってきた勢力に反対する全国民的なストライキ」とし 「むしろ文在寅政府が経済人総連をはじめとする資本、保守勢力の攻撃に揺らぐことなく、 キャンドル民心を敬って果敢な改革を行えという社会的ゼネスト」と一蹴した。

約5千人の労働者たちは午後7時に清渓広場から普信閣方向へとデモ行進を行った。 警察はデモ行進経路のソウル雇用労働庁を閉鎖して、近隣に数百人の警官を配置した。

▲警察はデモ行進経路のソウル雇用労働庁を閉鎖して警官を配置した。［出処:キム・ハンジュ記者］

民主労総はこの日、 政府ソウル庁舎の反対側で最低賃金1万ウォン即刻実現などのための座り込みを始めた。 座り込みは社会的ゼネストが開かれる6月30日まで続けると民主労総は明らかにした。

［出処:キム・ハンジュ記者］

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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