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起亜車労組分離…消えた「鄭夢九拘束」

「企業の正規職-非正規職分割統治が組織の対立を呼んだ」

キム・ハンジュ記者 2017.05.18 20:40

「広場で続いた鄭夢九(チョン・モング)処罰の要求が一瞬で消えた。 すべての批判が正規職に注がれた。 加害者が鄭夢九(チョン・モング)から正規職に変わった瞬間だ。 元下請労働者が共に広場で噴出した財閥改革の要求で戦っていれば勝利できた最適期をのがした。」

4月27日に開かれた金属労組起亜自動車支部1社1組織分離総会で、 非正規職労働者が労組から排除されるとすぐ正規職への非難があふれた。 これまでの10年間、非正規職を作り、不法派遣を犯した鄭夢九会長の批判の世論は少しずつ消えた。

5月18日にソウル市中区フランシスコ会館で開かれた 「起亜車1社1労組組織分離から見た民主労組運動評価」の討論会で、 起亜自動車華城社内下請分会のキム・スオク分会長は 「1社1労組分離総会が鄭夢九から正規職へと加害者を変えた」とし、 「李在鎔(イ・ジェヨン)拘束以後、広場は鄭夢九拘束を叫び始めた。 非正規職労働者たちの闘争が実際に市民連帯に渡ってきた。 元下請労働者が共に戦っていれば、いつよりも勝利する可能性が高い最適期をのがした」と残念さを表わした。

キム・スオク分会長は 「分離総会で見逃した重要なものは、広場で噴出した財閥改革の要求」とし 「起亜車支部執行部の誤った判断もはっきりさせなければならないが、 非正規職を作って10年間不法派遣を行ったのは鄭夢九」と強調した。

起亜車非正規職の組合員たちは、起亜車社内下請が不法派遣だという裁判所の判決をそのまま受け入れるよう要求した。 だが起亜車は非正規職労働者の20%だけを選別して採用するという案を出した。 起亜車支部はこれを受け入れたが、非正規職は全員の正規職化を要求して独自にストライキを行った。 こうした対立の中で組織分離案が可決された。

全国不安定労働撤廃連帯のキム・ヘジン常任活動家は、正規職組合員が非正規職組合員を排除した様相に注目した。 キム・ヘジン常任活動家は 「企業は経済危機以後、正規職と非正規職労働者を分割統治した」とし 「企業が非正規職労働を柔軟化する反面、正規職労働者を安定化した。 こうした階層化されたイデオロギーを正規職組合員が受け入れ、非正規職労働者の闘争に同意をしなくなった」と分析した。

続いてキム・ヘジン常任活動家は今後の非正規職労働者闘争は 「非正規職の主体化」が重要だと強調した。 キム・ヘジン活動家は「正規職と非正規職労働者の力が対等な時にのみ、共同闘争が可能だ」とし 「非正規職労働者が自ら代表する時に力を持つ。 力をつけるには、社会的に認められなければならないので、積極的な連帯運動が必要だ」と伝えた。

一方、権英国(クォン・ヨングク)弁護士は「利益集団」に転落した労組を憂慮した。 権弁護士は「韓国の労組運動は10%台の組織率が示すように、その基礎がとても薄い」とし 「分断による理念攻勢によって市民の労組認識は否定的だが、 理念的な攻撃を越えて非正規職を差別する利己的組織と認識されるとすれば、 労組運動の未来は絶望的」だと話した。

この日の討論会は、 全国不安定労働撤廃連帯、韓国非正規労働センター、非正規職ない世の中作りが主催した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-05-25 15:35:41 / Last modified on 2017-05-25 15:35:44 Copyright: Default

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