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「不当解雇」の韓国サンケン、工場売却の方針で対立が深化

使用者側「工場売却」をほのめかす... 金属労組「戻る職場がなくなる」と反発

17.04.19 14:30 最終アップデート 17.04.19 14:30 ユン・ソンヒョ(cjnews)

日本のサンケン電気の投資で設立された「韓国サンケン」では 整理解雇をめぐり長い間労使が対立しているが、 会社が「工場売却」と言い出したことで労働組合が反発している。

韓国サンケンは昌原市にある馬山自由貿易地域の中に工場を置き、 LED照明を生産、販売してきた。 会社は経営上の理由で昨年9月30日に生産部門を廃止、 金属労組韓国サンケン支会組合員(33人)をはじめとする生産職労働者34人を整理解雇した。

慶南地方労働委員会は解雇者34人が会社を相手に出した「不当解雇救済申請」に対し、 昨年12月27日に「不当解雇」と判定した。 会社はこれを不服として再審を申請し、中央労働委員会(中労委)は4月11日に審問会議を開いた。

中労委は4月26日までの和解の勧告を決定した。 この時まで当事者間で特に和解ができなければ、近い将来判定があると予告した。 その後、労使は実務交渉などの交渉を行っている。

しかし最近、会社は工場売却を言い出しているという。 会社は4月11日に開かれた中労委審問会議の時と実務協議の場で工場売却を進めると明らかにした。

また「一部の使用者側関係者は個別に組合員に連絡し、 『工場が売却されれば中央労働委員会はもちろん、 大法院で不当解雇という判決が出ても戻る所はない』という内容を伝えた」 と労働側は主張した。

民主労総金属労組慶南支部韓国サンケン支会は4月20日午前、 昌原市の馬山自由貿易地域にある韓国サンケンの前で記者会見を行い、 「韓国サンケン不法整理解雇撤回、労働者慶南全域希望行進突入」を宣言した。

金属労組慶南支部韓国サンケン支会は19日に出した資料で 「使用者側が工場建物売却推進の意思を明らかにし、不当解雇撤回を願う労働者に怒りを抱かせた」とし 「工場売却は労働者を不法整理解雇した後に戻る職場までを奪うということで、 不法整理解雇された労働者を二回殺す行為と同じ」だという。

彼らは「労働者の『職場」を奪うという使用者側の意図はこれだけではない。 使用者側が不法な解雇をした時、『生産部門の閉鎖と外注化推進』を解雇の理由だと指摘した」とし 「だがサンプルだと主張(使用者側主張)する製品が今も韓国サンケンで生産されている」とした。

彼らは「外注化と工場売却は、韓国サンケン労使が共に合意するべき状況だ。 しかも中労委の和解勧告が決定した状況で工場を売却し、外注化を推進して労働者が戻る『職場』をなくすのではなく、 対話と交渉により地方労働委員会の不当解雇の判定をどう履行するのかを議論しなければならない」とした。

金属労組慶南支部は 「労働者は不法な外注化と売却が行われれば強力な阻止闘争を展開する」とし 「韓国サンケンの全生産職労働者の生存権がかかった不法な工場売却に応じる企業体はあってはならない。 馬山自由貿易地域管理院は、労働者の職場を奪ういかなる行為も容認するべきではない」と述べた。

金属労組慶南支部は4月20日午後1時30分、韓国サンケンの前で 「韓国サンケン不法整理解雇撤回/売却、外注化反対糾弾決意大会」を開く。 韓国サンケンの整理解雇者たちは昨年9月から韓国サンケンの前でテントでの座り込み、 日本遠征闘争などを行っている。

著作権者(c)OhmyNews(市民記者)、無断転載および再配布禁止

原文(OhmyNews)

無断翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2017-04-20 22:07:05 / Last modified on 2017-04-20 22:07:06 Copyright: Default

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