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胸のときめきで始まった私の共同闘争

[連続寄稿](4)「(仮称)労働悪法撤廃! 労働法全面制定・改定! 労働三権争奪! 闘争本部」構成のための全国巡回闘争に行って

ソ・ボンウォン(全国自動車販売労働者連帯労働組合副委員長) 2017.03.31 17:27

販売連帯労働組合は、自動車代理店で働く非正規販売労働者たちの労組だ。 自動車販売労働者は本来すべて正規職だったが、IMF構造調整で代理店制度の導入で非正規販売労働者が生まれた。 正規職と同じ労働をしているが、基本給も四大保険もなく、退職金もない。 18年の冬に元請と代理店所長の非人間的な待遇と搾取に耐えられず、 2015年8月22日に設立した労働組合だ。 元請と闘争するために2016年5月21日、組織形態変更総会を開き金属労組に加入要請をしたが、 正規職販売労組の反対のため1年近く経ってもまだ金属労組に加入できない。 民主労総でも金属労組所属でもなく、闘争事業場共同闘争でもないが、 共同闘争の目的と精神に同意して全国巡回闘争に参加した。

[出処:「整理解雇撤廃! 非正規職撤廃労働三権争奪」労働者・民衆生存権争奪のための闘争事業場共同行動]

3月20日

全国巡回闘争の初日はこうして始まった。 光化門からときめく気持ちで全国巡回バスに乗った。 最初のイベントは全州地検でのわれわれ販売連帯の記者会見だった。 「労組破壊犯キム・ジョンワンを拘束処罰しろ!」という趣旨で現代クマム代理店主の拘束処罰を要求する場だった。 初めて闘争に参加するわが販売連帯の記者会見に連帯した仲間たちが有難かった。

その次に日程には「全北高速チョン・ホングン同志」を訪ねて行った。 一人で6年も孤独なたたかいをしている姿を見ながら、闘争の初歩者の私は目標と決心を固めた。 チョン・ホングン同志の勝利も心の中で祈る。

続いてLG U+のホン・スヨンさんの死の糾弾大会に参加した。 資本は個人的な自殺だと責任を転嫁する。 若いのに世の中と縁を切るほど苦しかったのか。 うらめしく、憤激する。死を無視するこの社会は誰のための国なのか。

3月21日

この日の夜は民主労総でまんじりともせずに明かした。 そして夜明けに「群山、韓国GM非正規職支会」の組合員たちが「632日目の闘争」をしている現場に到着した。 宣伝戦をしていると強く激しい風で横断幕を持って立っている私のからだがしきりに後に押された。 こうした劣悪なところでテントで632日間闘争をしている同志。 本当に資本の横暴と蛮行に怒りが込み上げる。

二番目日程の昌原馬山の「韓国サンケン」は、日本からきた外国人投資企業だ。 自分の国では労働弾圧はしないのに、外国にきて不法と便法を学び、解雇と弾圧を日常茶飯事のように行っている。 外国人投資企業の不法にもかかわらず、政府はまさに資本の肩を持って擁護している。 政治も法も明らかに間違った国だ。 非正規職ない世の中がはやく実現されることを望んで力強く闘争を叫ぶ。

三番目の目的地の昌原市にある「S&T」闘争現場では、懇談会と宣伝戦をした。 するとすぐ良い知らせが伝えられた。 共同闘争の同志が来たので資本がおじけづいたのか、交渉が進んでいるという知らせだった。

夕食後にはサムスン重工業と大宇造船下請労働者たちと懇談会をした。 「労働者は多いが、労働者の権利を主張する労働者は少数」という話に心が重かった。 解雇されことを心配して資本の横暴と弾圧に抵抗できない労働者がほとんどだという事実に残念な気持ちを禁じえない。

3月22日

朝6時20分から「大宇造船所」で宣伝戦を始めた。 出勤する労働者たちに労組加入を薦める名刺とボールペンを配り、前に営業販促活動をしていたように笑いながら挨拶をした。 1時間20分の間、出勤する労働者の顔に活気や笑いがある労働者はなかった。 資本が命じるままやむを得ず出勤する機械のようだった。 この誤った世の中を私たちすべての力で正さなければと、もう一度決心をする。

われわれは二番目の日程として、星州韶成里村会館に到着した。 村のおばあさんたちの「星州THAAD反対闘争集会」は本当に驚きだった。 集会に参加したおばあさん、おじいさんは、少し曲がった体で歌を歌い、力強く拳を突き上げてTHAAD反対を叫ばれた。 詩の朗読の時間に涙をぬぐうお年寄りの姿に私もひそかに涙を拭った。

「死無余恨」。 死んでも心残りがない。 こうした固い覚悟で闘争するのでTHAADは絶対に星州に入れそうもない。 販売連帯もこうした精神で戦わなければならない。 星州韶成里はわれわれ労働者がお年寄りから闘争の精神を学ぶ現場だった。

星州韶成里の村会館で、同志のいびきの音にまんじりともせず夜を明かした。 おかげで朝を告げる鶏の鳴き声も聞いた。 闇が濃厚にたれこめた村に朝が来て、今日はまたどんな同志と会えるのか期待する。 平穏で幸せだった村に多くの夜光虫(警察)が田舎の通りを埋めていた。 夜明けには、生まれて初め詩を書いた。

ああ。うらめしくて悲しい
軍人は国を守り
警察は国民を守らなければならない
私たちがいてこそ国があり
私たちがいてこそあなた方がいる
わが国の土地でこれがどのようななことなのか
切実な気持ちでこの明け方に祈る
ここ韶成里に平和がそっと落ちることを望む

3月24日

皆が村会館で寝て起きた。 戦う住民に迷惑をかけないように村会館をさっぱり掃除した。 食事後「蔚山科学大」の清掃労働者闘争現場に出発した。 年をめしたお年寄りが「1021日目闘争」中だった。 蔚山科学大は賃上げを要求する清掃される方々を逆に解雇したところだ。 キム・スンジャ支部長は「科学大学生5000人の中でたった1人も座込場にきません」と佗びしさを訴えた。

そして金属事業場の新規労組の「東進支会」の集会場所に移動した。 「グロービス工場」の正門で集会をしていると委託警備が写真撮影をしたので、捕まえて謝罪を受けることもあった。 全国にあるさまざまな闘争現場を見ながら、全国販売連帯の私たちがきちんと闘争をしているのか考えた。 全国巡回で会った同志を見て、頭が自ずと粛然として、涙が出て、自ら今一度決意を固める契機になった。

最後の日程の三陟では、多くの仲間が私たちを歓迎してくれた。 ここの江原道ガス公社非正規職支部長は24日から不当解雇され、孤独な闘争を宣言した。 彼は「以前は赤い鉢巻を巻いて拳を突き上げている光景を見れば非難した」と懺悔したという。 だが本人が解雇者になってみて分かった、闘争する労働者たちの気持ちが分かるといった。 あまりに世の中を知らなかったとし、資本の不当さに決意を新たにする姿に私も共に気持ちを再確認した。

3月24日最終日

三陟の東洋セメントでの正門出勤宣伝戦を終え、平昌にある平昌運輸集会に到着した。 集会でわれわれは「非正規職撤廃! 整理解雇撤廃! 労働三権争奪!」を力強く叫んだ。

生まれて初めて全国巡回をした。 5日間の「光化門-全州-群山-昌原-巨済-星州-蔚山-三陟-平昌-光化門」と続いた長い旅行日程は、大切な仲間たちと喜怒哀楽を感じた時間だった。 今回の闘争はこれから多くの仲間たちと共にする闘争に意味深い全国巡回として記憶されるだろう。 全国巡回期間、ずっと「労働者は一つだ」という熱い同志愛を感じた。 私たちを歓迎して下さった各事業場の同志たちにも感謝を伝えたい。 販売連帯の同志と全国の闘争に会わせてくれた一緒に闘争する事業場の共同闘争同志にも感謝を伝えたい。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-04-05 10:31:47 / Last modified on 2017-04-05 10:31:48 Copyright: Default

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