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時代交代期の労働者の政治闘争

[労働の時代]変革の夢に向かって果敢な政治闘争に立ち上がろう

イ・ホドン(労働戦線、労働者闘争連帯代表) 2017.03.24 17:19

韓国はまた歴史的激変の時期にある。 この5か月ほどの間に1700万のキャンドル抗争と圧倒的な国民世論により、大統領が弾劾されるという史上初めての状況が展開した。 早期大統領選挙が行われる状況で、選挙がブラックホールのようにすべての議論を吸い込み、 それが中心のように流れているようだが、労働者民衆は時代の底辺を正確に読まなければならない。 新しく権力を獲得することになる政権と限りないという自家撞着に陥っていた資本のイデオロギーが持続性を持つのかどうかは、これから展開される状況が決めるだろう。 伝統的に労働者闘争の政治的な性格を去勢するために、果てしないイデオロギー的攻撃をかけ、工場の塀を意識が越えられないようにしてきた。 合法的な賃団闘以外の政治闘争を不法化したのだ。 権利紛争と利益紛争のうち、労組法を使って利益紛争に限定し、権利紛争の場合は不法として処罰した。 経済闘争の政治闘争への転化を効果的に遮断してきたのだ。 また労働者の政治意識を下降平準化させるために、御用労組化の攻勢とともに政治意識の成長を強制的に封鎖するワン・プラス・ワン攻勢を続け、かなりの利益を得た。 だが今後もそうすることができるだろうか。

[出処:資料写真]

政治的に覚醒された先進労働者たちの中の政治組織で旺盛に活動する隊伍を除き、 労働者闘争の先鋒に立つ解雇者の政治的態度を歴史的に考察すれば、 労働者階級の先鋒的な部位の意識と実践の端緒を伺うことができる。 資本と政権の直接の強退攻撃を受ける解雇者たちは、日帝強制占領期間にもすさまじいほどのの反日帝・反資本闘争を展開した。 8・15以後の新しい世の中に向けた熱望を抱き、闘争の先鋒で政治闘争を展開するのはもちろん、 全評の被失業解雇者闘争委員会の構成と闘争を通じて本来の役割も等閑視しなかった。 4・19革命期の労働者闘争、80年の闘争の過程でも、解雇労働者たちは労働者階級の先鋒として、覚醒された意識と熱い闘争の様態を見せた。 87年の労働者大闘争での役割はいまさら言うまでもなく、 時代の交替をめぐる歴史的な闘争で解雇者の役割は続いた。

90年代初めの全解闘結成以後、強力な対政権闘争が展開され、 2003年の政権業務引継委員会闘争、2008年の政権交代期集中闘争、2012年の労働者大統領選挙闘争など、 解雇者闘争の政治的戦術は規模と水位の変化はあっても多様に進められた。

2013年の鉄道ストライキと民主労総侵奪による朴槿恵(パク・クネ)政権退陣闘争は、 12月22日に公式に宣言されて始まった。 なんとか進められた朴槿恵政権退陣闘争は2016年、いよいよ人民抗争化した1700万キャンドル集会と、 国民の圧倒的な支持に基づいて、朴槿恵政権を弾劾するに至った。

今回のキャンドル抗争の場合も昨年11月初めの全解闘代表者会議で、 朴槿恵政権打倒闘争宣言文が発表された。 11月の末にまた全解闘非常総会の2次宣言文で、解雇者の全国的抵抗と朴槿恵政権打倒闘争の組織化が進められた。 9月27日から始まった公共ゼネスト、鉄道労組の74日間のストライキ、 11月の民主労総ゼネスト、キャンドル闘争の街頭扇動、2回にわたる労働者事前集会、 政府庁舎共同闘争座り込みと光化門キャンプ村、全国各地のキャンドル組織化などにも 解雇者たちは彼らの役割を忠実に果たした。 解雇者たちの先導闘争と労働者たちの怒りは、キャンドル抗争の最初から最後まで参加して、 不足していた面も多いとはいえ時代的な命令に対して自分の役割を果たすために最善を尽くした。 今や積弊清算と全国解雇者の復職により、政治闘争の一定の勝利と解雇者固有の闘争目的を争奪できるのかが今後の課題になった。 広場の政治は制度の政治へと急激に変化している。

弾劾承認後60日以内に提示された大統領選挙局面

現在までの過程と結果を通じて予断すれば、大統領選挙闘争空間で独自候補戦術の駆使と勝利ははるかに遠い。 ただし、進歩政党の候補たちと、あるいは立候補するかもしれない無所属の労働者民衆候補に対する選択的支持の問題が残っている。

5月9日の新政府の任期開始後にも労働者たちの政治的な要求と法制度の改善のため多様な活動が必要であり、 労働者政治勢力化のための実践が切実だ。 広場で法制度的な枠内へと経路を移転した瞬間、代理主義の現実を目撃することになり、 結果として何も手に入れられない痛みを繰り返すことになるが、 現在ではこれといった準備が見られない点がジレンマだ。

結局、大統領選挙局面と新政府発足以後の政治闘争は、選挙参加以外にも労働者たちの要求を正式化し、貫徹するために、 多様な広場の圧迫と対応による政治的な力を確保することがカギだ。 結局、労働者民衆の要求貫徹の手段と経路は、広場の政治にかかっているということだ。

これまでの積弊政権の時代においてさらに悪化した非正規職、労組破壊、解雇労働者たちの原状回復の問題は、労働問題の核心だ。 不法、違法行為を行った資本を厳重に処罰し、蓄財した資本の金庫を開く社会的還元措置を通じ、 雇用と労働福祉の水準を向上させなければならない。 労働悪法制定・改定などの労働積弊の制度的清算の問題も重要だ。 切迫した韓国の労働現実は、法制度的な労働権伸張措置はさておき、回復が急務の状況だ。 今回裸にされた韓国社会は、リフォームの水準ではなく、再建築しなければならないという共感がかたく形成された。 したがって労働者大衆も準備の程度とは無関係に、歴史的な機会の門の前に立っているのだ。

今回のキャンドル抗争が革命と命名されるとしたら、事実上未完の革命だ。 既存の国家権力を弾劾し、新しい権力に交替していく水準だ。 労働者民衆が権力を勝ち取ったわけでもなく、その上、資本主義体制の変革はまだはるかに遠い夢だといえば、自嘲的すぎるだろうか。 大衆の自然発生性に相当部分依存した今回の抗争は、朴槿恵政権打倒という成績表を受け取った後の進路に対する意見は多様だ。 だが時代の交替と新しい世の中に向けた歴史的過程の出発でしかない。 我が国の現代史で、時代的交代期に社会体制を変えることに失敗したように、 類似の龍頭蛇尾の結果を残すのか、格好良く克服できるのかは未知数だ。 過去70余年の積弊を清算し、社会体制を変革しようとする要求が、運動によって上昇および噴出するかどうかが動力の核心だ。 さもなくば、不幸な歴史の反復記号のように、旧政権の退陣後の新政権創出選挙や支配階級の権力分占秩序改編次元の改憲水準で、革命的な契機が流産する痛みを歴史に記録することになる。 単なる大統領の交代ではなく、時代の交代期に転換するためには、労働者階級の堂々たる進軍と犬豚扱いされた民衆の連帯が政治闘争の核心だ。 資本主義体制の積弊清算の課題は、労働者民衆の夢次第、実践次第ではないか。 1700万のキャンドル抗争と国民的世論の推移を見れば、目標の上向き平準化に対する期待を隠せない。

広場の躍動的な力と時代の交代の世論が沸き立つ時、 時代の積弊清算と変革の夢を現実にするために、 果敢な政治闘争に立ち上がろう。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-03-30 04:58:44 / Last modified on 2017-03-30 04:58:45 Copyright: Default

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