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清掃労働者のデモ行進が始まる…「私たちの春、権利のために」

4月22日に全国の清掃労働者がソウルに結集、市民2千人も合流の予定

パク・タソル記者 2017.03.08 13:44

来る4月22日、全国の清掃労働者がソウルに集まり大行進をする。 低賃金と差別、暴言に苦しむ清掃労働者の処遇を改善し、 正当な労働者の権利を要求するためだ。

清掃労働者行進は2010年に始まり、今回が五回目だ。 「第5回清掃労働者行進準備委員会(準備委)」は3月8日午前、 ソウル市鍾路区光化門の世宗文化会館階段前で記者会見を行い、 清掃労働者の労働条件改善を要求する一方、 4月のデモ行進と多様なイベントの計画を明らかにした。

準備委は記者会見で、清掃労働者のための5つの要求を発表した。 △最低賃金1万ウォン引き上げ、 △食費、福祉など正規職と非正規職間差別解消、 △用役業者変更時の包括的雇用継承、 △間接雇用使用禁止、正規職雇用法制化、 △労組弾圧中断、自由な労組活動保障だ。 この5つの要求は、3月3日の清掃労働者討論会で議論された主な内容で、 その後、準備委の会議で最終決定した。

参加者は記者会見文で 「清掃労働者の春のために権利を花を咲かせる」と宣言した。 続いて「低賃金、用役、差別、無視など、清掃労働者に荷札のようにつきまとう全てを清掃しなければならない」とし 「最低賃金1万ウォン、生活賃金、2年ごとに変わる用役業者ではなく、毎朝出勤する建物の職員として働く権利、 暴言とセクハラの心配なく働く権利、働いて怪我をすれば補償を受け、治療を受ける権利、 労組加入の権利を勝ち取り、一人の労働者として市民として生きていく権利をどうしても開花させる」と明らかにした。

▲記者会見で発言するイ・ギョンジャ延世大清掃労働者

この席では清掃労働者が直接体験した各種の不当なできごとを明らかにした。 イ・ギョンジャ延世大清掃労働者は「初年度の月給は63万ウォンだったが、 使用者側は最低賃金に合わせるため1年の退職金を12か月に分割して月給に加算した」と低賃金問題を批判した。 イ氏は「問題を解決するために労組を作り、もう9年経ったが、 今も用役所属で雇用不安に苦しんでいる」とし 「デモ行進で私たちの現実を知らせ、幽霊ではない堂々とした清掃労働者だということを見せる」と声を高めた。

ファン・ミオク郵便局清掃労働者も、 郵政事業本部が食事代と経営評価成果金で差別していると糾弾した。 ファン氏は「間接雇用を理由として公務員とは違い食事代もなく、 3月に出てくる経営評価成果金ももらえない」とし 「食事代は一番基本的な社会的権利だが、これも保障されない現実が残念で腹立たしい」と話した。

▲貧益貧、低賃金、差別など清掃労働者が体験する積弊を清掃するパフォーマンス

準備委は4月の清掃労働者行進のために、宣伝戦と清掃労働者実態調査などをすると明らかにした。 朝一番の電車で出勤する労働者と直接会って清掃労働者の要求を知らせ、デモ行進への参加を促す予定だ。 またソウル地域の約100の主なビルの清掃労働者の労働現況を調べる調査を施行する。 3月中旬から4月中旬までの一か月間行い、その結果を記者会見や討論会で明らかにする予定だ。

準備委は近付く大統領選挙の時、 大統領候補に清掃労働者の要求を伝える懇談会と政策討論会も用意する計画だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-03-10 19:25:07 / Last modified on 2017-03-10 19:25:08 Copyright: Default

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