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非正規職自動車販売労働者、金属労組加入また不発

販売連帯9か月間放置...金属労組内紛、代議員大会も流会

ユン・ジヨン記者 2017.03.03 02:15

全国金属労働組合(金属労組、委員長キム・サング)が非正規職労組承認問題をめぐる内紛を味わっている。 現代、起亜車の正規職販売組合員が代理店非正規職販売社員の金属労組加入を妨害しているからだ。 2日開かれた金属労組の代議員大会でもこの問題が議論されたが、長い攻防が続き、大会が流会になった。 非正規職自動車販売労働者は9か月間、金属労組への加入承認を受けられずにいる。

金属労組は3月2日午後2時、忠北道提川の清風リゾートで臨時代議員大会を開いた。 論争が高まったのは、非正規職自動車販売社員が結成した 「全国自動車販売労働者連帯労組(販売連帯)」の金属労組加入承認の議案が現場発議として上がってきた直後からだ。 午後7時から11時まで、延々4時間の論争の末に代議員大会は結局紛糾する。

現在、金属労組には完成車販売労働者が結成した「現代車支部販売委員会」と「起亜車支部販売支会」がある。 どちらも現代、起亜車の直営支店で働く正規職販売労働者だ。 しかし現代、起亜車の代理店で働く販売労働者は全員が非正規職だ。 彼らはこれまで「特殊雇用労働者」、つまり個人事業者に分類され、基本給や四大保険が適用されなかった。 起亜車、現代車の直営支店に対する代理店の割合はそれぞれ60%、50%程度だ。 非正規職販売労働者は「販売連帯」という労組を結成し、昨年5月に金属労組に加入を申請した。 だが正規職労組は直営-代理店労働者との長い対立と正規職の生存権威嚇などを理由に彼らの労組承認を妨害した。

対立が高まり、5回の懇談会などを開いたが、意見の差を狭められなかった。 2月20日に開かれた中央委員会でも加入承認は行われなかった。 中央委員会の決定はまずTFチームを構成して議論していくということだった。 長い攻防の中で、販売労組の上級団体加入はすでに9か月間延期されている。 2日に開かれた臨時代議員大会でも議論は続いた。 正規職労組の代議員は「20年の対立の歴史をたった5回の懇談会で解決することはできない」とし、当面の販売連帯加入承認はできないと主張した。 別の正規職代議員も「20数年間、使用者側の代理店政策と戦ってきた」とし 「どんな代案もなく一緒にすることはできない。 直営販売労働者1万人の雇用問題をどんな権限で決めるのか」と反発した。

現代車支部のパク・ユギ支部長も 「代議員大会で(加入賛否が)決定すれば、(正規職労組が)運動的に埋葬されるか、金属労組の組織が壊れるか、二つに一つだろう」とし 「販売連帯が金属労組に加入すると、組織編成、元請との交渉の問題、既存の労使合意の書問題などに直面することになる。 代案がなければ承認を決められない」と主張した。 続いて「まるで現代車正規職支部が弱者を踏みにじる利己的集団のように罵倒する方式で運動を続けてほしくない」と強調した。

しかし金属労組の規約、規定により、早期に加入を承認しなければならないという主張もあがった。 販売連帯が使用者側の弾圧に苦しんでいるだけに、一日もはやく金属労組の枠内での闘争を作り出さなければならないという要求も続いた。 ある代議員は「9か月間、加入承認が延期され、400人に迫る組合員が懲戒、解雇され、100人に減った。 みんな解雇されて追い出されればその責任は誰が負うのか」とし 「代理店と直営間の対立と競争、分裂を作ったのは鄭夢九(チョン・モング)だ。 間違ってはいけない。 現在は直営と代理店の割合が1:1だ。 現代車は代理店を拡大させようとしているが、今のように分裂すればどちらも死ぬ」と声を高めた。

別の代議員も「TFチームを作って議論するというのは、販売連帯が干上がるまで待つという言葉」だとし 「民主労組の原則的な問題をなぜこんなに複雑にするのかわからない」と批判した。 延々4時間ほどの論争が続く過程で代議員が現場を離脱し、会議は定足数不足で流会になった。 金属労組のソン・ボソク報道担当者は 「現場発議案は消滅したが、当事者と地域支部長2人などを入れたTFチームを構成するという中央委員会の決定事項は残っている」とし 「そこでさまざまな意見の差を狭め、方案を作るものと見られる」と説明した。

なおこの日、50人ほどの労働市民社会団体代表団と30団体ほどの労働、人権、宗教、障害者、法曹団体は声明を発表し、金属労組の販売連帯加入承認を要請した。 彼らは「産別労組が直接組織すべき非正規職の当該が解雇をはじめとするさまざまな困難に耐えて労組を作り、今まで維持してきたし、 金属労組への加入を申請したのにいつも加入承認が不発になるということが他でもない韓国を代表する金属労組で行われた」とし 「私たちの恥部をこれ以上容認できない状況にまできたと判断する」と明らかにした。

続いて「非正規職の問題は民主労組運動の命運がかかる時代的な課題だ。 今からでもこれまでの誤りを正し、韓国を代表する金属労組が産別労組としての役割を果たさなければならない」とし 「販売連帯の加入承認が民主労組精神にふさわしく終わるように、同志愛を込めて要請差し上げる」と伝えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-03-06 07:35:12 / Last modified on 2017-03-06 07:35:14 Copyright: Default

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