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「職員撲滅中のセスコに民主労組の旗をたてる」

セスコ労働者現場証言… 「最低賃金違反、奴隷契約、営業販売を強要」

パク・タソル記者 2017.02.20 18:58

労働組合の結成を進めているセスコの労働者たちが、 使用者側が労組の結成を妨害していると暴露した。 彼らはセスコが労組結成の主導者を探すために通話内訳を問い合わせ、 金と酒で懐柔したと主張した。

セスコ労働組合設立推進委員会は(以下、労推委)は2月20日午後1時、 ソウル市西大門区の民主労総で記者会見を行い 「セスコの不法と不正、不当な奴隷契約を暴露して、 民主的な労働組合によって正したい」とし、 会社の不当労働行為を暴露した。 彼らは雇用労働部の特別勤労監督が必要だと要求した。

労推委は今年の初めに賃金体系が不当に変更された後、 本格的に労組設立を準備してきた。 特に最低賃金違反による低賃金問題は、労推委発足の契機になった。 労推委のコ・ヨンミン準備委員長はチャムセサンとの通話で 「支社長だった時、職員の1人が零細民融資を受けなければならないという話を聞き、 とても胸が痛んだ」とし 「会長、社長は華やかな社屋を作り、阿房宮を作って生活しているが、 われわれ労働者はエアコンもない車に乗って回っていることを思い出し、 労組結成を準備するようになった」と打ち明けた。

労推委は使用者側が労組結成を防ぐために懐柔と妨害したと主張した。 労推委のキム・ビョンドク副代表は記者会見で 「数日前に副社長と人事室長がきて、労使協議会を提案し、 ノ・ヨンミン準備委員長には2億ウォンを提示して名誉退職の形式で会社を辞めないかと提案した」とし 「話している過程で望みもしない酒を飲み、カラオケに連れて行かれた」と証言した。

労推委によれば、セスコで防疫消毒業務をしていた現場労働者たちは、 最低賃金違反の賃金を受けてきた。 現場労働者たちは基本給と営業秘密保護手当、食費、分期別成果給などを合わせて賃金を受ける。 彼らは最低賃金の算定は基本給だけにするべきで、 使用者側の営業秘密手当てまで含んだ最低賃金計算は不当だと指摘した。 昨年には基本給118万1750ウォン、 営業秘密保護手当8万3340ウォン、 食費10万ウォンが算定された。

民主労総法律院のチョ・ヘジン弁護士は 「現場労働者の賃金を確かめてみると、最低賃金に該当する項目は基本給だけ」とし 「最低賃金法施行規則第2条別表1の規定による営業秘密保護手当は最低賃金に含めることができないのに、 セスコはこの金額が最低賃金に含まれるという一方的な主張で最低賃金法に違反していないと主張している」と批判した。 続いて「正確に計算すれば、2016年には毎月7万8520ウォンの未払い賃金が発生しており、 2015年には10万ウォンを超える未払い賃金が発生した」と明らかにした。

使用者側が新しく変更した賃金体系も問題になった。 セスコは今年1月末に成果給の支払い方法を変更し、1年に60万ウォン支払われていた成果給のうち、 約22万ウォンを基本給に反映させると発表した。 労推委は「最低賃金法による時給430ウォンの値上げ分さえ引き上げていないという軽薄な小細工」と批判した。

チョ弁護士もこれは賃金体系の不利益変更に当たると明らかにした。 チョ弁護士は「セスコが最低賃金法を遵守し、賃金を引き上げたような外観を作ったが、 実質的に全体的な金額から見れば正規職社員が受領すべき賃金は削減されることになるので、 社員の勤労条件を低下させる賃金体系の不利益な変更に該当する」と説明した。 賃金体系を労働者に不利益に変更するためには労組の同意を得るか、 労働者の過半数の同意を得なければならない。

労推委は食費も不合理に算定されていると明らかにした。 現場の労働者たちが受ける食費は月10万ウォン。 彼らは「1食の食費は6千ウォンと計算すれば、16日分しか提供していないことになる」とし 「月平均22日以上働かなければならない現実と比較すれば、 6日は食わずに働けという話」と話した。

労推委は2015年にMERS事態が起きた時、 現場職員が毎日夜勤をして対応業務を遂行したが、 本社は手当ての支払い人員と金額の上限を制限し、 一部しか受け取れなかったと吐露した。

また労推委は退社すると2年間は類似の業種に就職できないようにする 「営業秘密保護覚書」も廃棄しろと主張した。 現在、労働組合加入書を集めている労推委は 「全国100人以上で労組を結成を進めており、 今後民主労総に加入してセスコの不法と不正問題を解決する」と明らかにした。

一方、セスコの関係者は 「最低賃金算定に営業秘密保護手当が入るかどうかが問題だが、 この基準を設計する時には労働部の指針を基盤にした」と明らかにした。 また労組結成妨害に対しては 「会社のイメージ打撃を防ぐために記者会見を止めさせたが、 労組の結成に反対したことはない」と釈明した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-02-21 02:31:56 / Last modified on 2017-02-21 02:31:57 Copyright: Default

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