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16次キャンドル…戦う労働者、性少数者がマイクをつかむ

『労組する権利』、『差別されない権利』等、弾劾ほどに重要な『私たち』の問題を叫ぶ

パク・タソル記者 2017.02.18 21:28

突然寒くなった中で、光化門広場には80万人が集まりキャンドルを持った。 サムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)副会長、 労組破壊の柳時英(ユ・シヨン)ユソン企業代表理事などが拘束され、 キャンドル市民の自信は一層高まったように見えた。

2月18日午後、ソウル市光化門広場で開かれた16次汎国民行動キャンドル集会には、 延べ80万人が集まった。 地方からは4万5千人が集まった。 この日の光化門広場集会では、労組弾圧と正面から闘う労働者たちがマイクを持ち、 最後まで戦い抜いて世の中を変えると叫んだ。 彼らは財閥を改革し、非正規職のない大韓民国を作ろうと主張した。

無労組経営原則を固守するサムスンに4年前、労組を作り闘争してきた金属労組サムスン電子サービス支会のクァク・ヒョンス副支会長は明るい表情で舞台に上がった。 クァク副支会長は「79年間、サムスン総帥は法の上に君臨し、不拘束神話を書き続けたが、 そのとんでもない神話がこわれた」とし 「財閥を改革し、誤った大韓民国を正そう」と主張した。 クァク支会長は労組弾圧で命を絶ったチェ・ジョンボム、ヨム・ホソク二人の烈士に言及して、サムスンの無労組原則を批判した。 クァク支会長は「無労組経営という不自然なことに『神話』というとんでもない単語まで付けられた」とし 「二人の烈士が死で抵抗し、2014年に瑞草洞本館前で800余人が空を屋根にして野宿闘争をした結果、 無労組神話がこわれて賃金団体交渉権を勝ち取れた」と明らかにした。

ギターを作っていたが解雇され、10年間闘争をしているコルトコルテック労働者、キム・ギョンボン氏は光化門座込場で106日間生活していると明らかにした。 キム氏は名品ギターを作る自負心で牛馬のように働いたが、労組を作って雇用を失ったという。 キム氏によれば、コルトコルテックの労働者たちは窓一つない工場で有機溶剤を扱い、粉塵のために喘息になり、指を切断する事故などを体験した。 キム氏は「人権のない工場で我慢できずに労組を作ったら、一日で会社を閉めて労働者を路頭に追い出した」とし 「コルトコルテックは世界のギターの30%を生産しており、負債もなく、 毎年80億ウォンから100億ウォン以上の黒字を出す会社だった」と憤激を放った。 キム氏は「金淇春(キム・ギチュン)、趙允旋(チョ・ユンソン)、李在鎔(イ・ジェヨン)が拘束されるのを見れば 『こうして世の中が変わって行くんだ』と思う」とし 「共に笑って働ける国を作るまで戦う」と明らかにした。

使用者側による職場閉鎖に対抗して226日間座り込んだ金属労組忠南支部甲乙オートテック支会のイ・ジェホン支会長も舞台に上がった。 甲乙オートテックは現代自動車に部品を提供する業者の一つで、ユソン企業と同じように深刻な労組弾圧を受けた。 イ支会長は「甲乙オートテックの朴孝祥(パク・ヒョサン)代表も拘束されたが、 労組破壊は終わらなかった」とし 「労組破壊を終わらせる戦いが残っている」と声を高めた。 イ支会長は「用役チンピラ動員、不法代替生産、救社隊などの出来事が相変らず起きている」と話した。 イ支会長は「非正規職、労組弾圧に対抗し、私たちよりはるかに先に闘争している労働者たちが政府庁舎の前にテントを張っているが、 これらの労働者が勝つことが世の中を変える事」だとし 「市民の絶え間ない関心が必要だ」と訴えた。

一方、野党圏の有力大統領候補である共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)元代表が連日性少数者人権問題について 後退した立場を表明し、性少数者の批判も激しかった。

1部の集会で公演を披露した韓国ゲイ人権運動団体チングサイの合唱小サークル「Gボイス」は、 「大統領選挙の有力候補が性的指向が違っても差別されてはならないという差別禁止法に反対し、 性少数者の人権保護に反対する集団を訪問して頭を下げて票をねだっている」と批判した。 彼らは「一票でも得ようと信念を売り、少数者を無視する指導者は出てきてほしくない」と力説した。

韓国ゲイ人権運動団体チングサイのキム・チャニョン代表は 「何一つ自由にすることができず、あらゆる威嚇らで汚された日常の中で切迫した権利を叫ぶ性少数者に後でと話したが、 なぜ性少数者の人権は後まわしなのか」とし 「もう退けない」と強調した。 キム代表は「新しく書かれる民主主義は、社会的少数者の権利を傾聴し、共に声を上げることを先延ばししない時、始めて実現される」と差別禁止法の即刻制定を要求した。

1部の司会をした全国不安定労働撤廃連帯のキム・ヘジン常任活動家は 「セウォル号惨事の時に非正規職だという理由で殉職が認められなかった人たちがいる」とし 「生きても死んでも差別される非正規職労働者がこれ以上涙を流さず、苦しまないように、 皆で一緒に戦い抜いてほしい」と明らかにした。

一方、午後4時30分から始まった本集会は1部と2部にわけて進められ、 それに朴槿恵(パク・クネ)退陣を要求するレッドカード・パフォーマンスが続いた。 集会後に青瓦台と憲法裁判所を包囲するデモ行進をした。 SK、サムスンなどの財閥大企業を圧迫するデモ行進も続いた。

2月25日には今年初の民衆総決起が開かれる。 労働者、農民、貧民、女性、学生が集まり、朴槿恵政権の積弊の完全な清算を要求する予定だ。 民衆総決起闘争本部は総決起を宣言して、 ▲2月中の迅速弾劾、 ▲黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行弾劾および「大統領ごっこ、朴槿恵印の政策持続」に対する強力な対応、 ▲朴槿恵政権積弊清算、 ▲李在鎔(イ・ジェヨン)、鄭夢九(チョン・モング)など財閥総師拘束、 ▲民衆総決起13項目要求再点火などの要求を明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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