労組破壊ユソン企業の柳時英に懲役1年6か月...「血のような判決」

ユソン氾国民対策委「司法の正義を確認する宣告」...現代車鄭夢九会長も処罰を

裁判所が労組破壊の容疑を認め、ユソン企業の柳時英(ユ・シヨン)代表理事に懲役1年6か月と罰金200万ウォンを宣告した。 ユソン企業労働者のハン・ガンホ烈士が自ら命を絶ってから338日目の判決だ。 ユソン氾国民対策委は一歩を踏み出したと歓迎の意志を示し、 労組破壊の中心にある鄭夢九(チョン・モング)現代車会長も処罰されるように闘争すると明らかにした。

大田地方法院天安支院(刑事4単独、ヤン・ソクヨン判事)は2月17日午前10時、 勤労基準法違反の容疑で起訴された柳時英(ユ・シヨン)代表理事に懲役1年6か月を宣告し、柳代表理事を法廷拘束した。 これは、検察が求刑した懲役1年より重い刑量だ。 ユソン企業のイ・ギボン牙山工場長とユソン企業のチェ・ソンオク嶺東工場長に対して、 それぞれ懲役8か月と執行猶予2年、懲役6か月と執行猶予2年を宣告した。

今回の判決は2011年5月18日、使用者側の不法な職場閉鎖から7年目だ。 当時、使用者側は昼間連続二交代制施行関連の交渉中、突然に職場閉鎖を断行し、 外部の警備員を大挙投入した。 公権力まで投入され、多くの組合員が怪我をして連行された。 その後、労務法人創造コンサルティングとともに労組破壊シナリオを企画したという証拠も出てきた。 この6年間、ユソン支会の組合員に対する懲戒と告訴、告発が続いた。 昨年3月17日には労組弾圧で深刻な鬱病にかかっていたハン・ガンホ組合員が自ら命を絶った。

裁判所は柳時英代表理事などが御用労組設立に介入して加入を勧めた事実を認めた。 ユソン企業使用者側は、御用労組の総会開催の時間を有給と認め、 労組設立申告書、労組規約、労組総会会議録などを作成してやり御用労組を統制した。

また御用労組と金属労組に対する差別も不当労働行為と認定された。 ユソン企業使用者側は、御用労組の総会を有給と認定しながら、 金属労組総会、代議員大会などは開催も認めなかった。 金属労組の組合員たちは、年次有給休暇手当てでも差別された。 使用者側は職場閉鎖期間を勤務日数に入れる方式で御用労組の組合員に有利なように手当ての支払い方式を変更した。 また、金属労組の組合員を延長勤労と休日特別勤務から除外した。

［出処:ユソン氾国民対策委］

ユソン氾国民対策委は判決の直後に報道資料を出し 「大部分の犯罪行為が認められ、責任者の柳時英代表が法廷拘束されたことを歓迎する」と明らかにした。 続いて「責任者の処罰を要求してきたが、ようやく一歩を踏み出したという事実が一番鼓舞的」とした。 ユソン氾国民対策委は「創造コンサルティングの文書に基づいて、 現代車などと共に職場閉鎖、御用労組設立などの労組破壊を共謀した事実が認められ、 今後は現代車の鄭夢九会長の犯罪事実立証にも大きな影響を与えるものと予想する」と展望した。

事件の代理人だったキム・サンウン弁護士(民主社会のための弁護士の会労働委員会)も、 今回の判決で現代車の関係者も法廷に立たせることができると期待した。 キム弁護士は「現代車が介入した部分が判決文に書かれており、 すでに現代車に対する裁定申請をした」と明らかにした。 続いて「現代車の役職員らがEメールで御用労組への加入を督促する証拠もある。 今日の判決の結果として高等法院で現代車役職員を天安支院に立たせることができるだろう」と予想した。

ユソン企業嶺東支会のキム・ソンミン支会長は 「今日の判決は正義がしっかり立った判決ではなく、労働者たちが地べたを這い、 差別を受け、金を奪われ、家庭で家族から怒鳴りつけられて勝ち抜いた血のような判決」だと心情を明らかにした。 キム支会長は「現代車がその中心にあったことを知らせるために、 私たちがどんな闘争を準備するのか期待してほしい」とし、 「たとえ小さな工場の労働者だとはいえ、 烈士の前に恥ずかしくない大きな闘いをしていく」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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