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ユソン企業労働者が16km行進を始める理由

[寄稿]新しい世の中、新しい道を歩こう!

ホン・ジョンイン(金属労組ユソン企業支会組合員) 2017.02.09 17:06

2011年、忠南道牙山と忠北道嶺東にある現代自動車部品メーカー、ユソン企業の労働者たちが 「夜に眠らせろ」と深夜労働のない労働者の暮らしを要求しました。 2級発ガン物質といわれる夜間労働をなくし、労働時間を減らし、 青年たちに雇用を提供しようという意味でした。

今では夜間労働をなくして昼間連続二交代制を実施する会社が多くなりましたが、 2011年まではすべての事業場が徹夜勤務をしていました。 ユソン企業の労働者の戦いは、人間らしい職場、新しい世の中の道を歩こうという提案でした。

誰かが開かなければ変わらない世の中、 堅く閉じられた扉の鍵を探して人間らしく暮らすための最低の要求のために始めた闘争でした。 しかし、鍵を握る使用者側の態度は、職場閉鎖と用役チンピラの暴力で綴られた労組破壊シナリオでした。

用役チンピラ暴力、警察兵力投入、解雇、懲戒、損害賠償、告訴告発… 私たちは倒れ、傷つき、痛みを感じながら、7年の歳月を生きていかなければなりませんでした。 ユソン企業の労働者の2/3が抱えている重い鬱病、 精神安定剤を服用しなかったための衝動的な暴力を見なければならない家族と、 薬を服用して病院で寝ていなければならない労働者の話が再び繰り返されます。

つらく、泣き叫び、身悶えしても変わりませんでした。 結局、私たちの同僚のハン・ガンホは命を失いました。 会社の正門に入ることが苦痛で、つらく、何度も足の向きを変えた労働者、 11件の告訴告発、使用者側の暴力に抵抗し、 再び懲戒通知書を受けなければならなかったユソン企業労働者のハン・ガンホは、 2016年3月17日、世の中と離別しました。

[出処:チャムセサン資料写真]

そしてもう1年になろうとしています。 労組破壊を指示した現代自動車と、これを実行したユソン企業は、 1年経っても一言の謝罪もありません。 このまま同僚を見送ることができないと、葬儀を行うことはできないと、 道端から始まった戦い、4つの季節が過ぎ、また春が近付いてきましたが、 人を殺した者たちはまだ処罰を受けません。

労組破壊は労働者の心と精神まで損なう重大な犯罪です。 しかし、労働者たちが訴訟を提起してから6年経ってやっとユソン企業代表理事の柳時英(ユ・シヨン)の1審判決が出るといいます。 ユソン企業の労働者たちには数千件の告訴告発と拘束が迅速になされるのに、 ユソン企業使用者側にはなぜそんなに司法府は寛容なのでしょうか。

現代自動車が労組破壊を指示したEメールと文書が出てきましたが、 まだ現代自動車は起訴もされません。 持てる者らの法が君臨し、不法を合法化する法案が通過するこの国の労働者は、 生活の存在価値を失いつつあります。

世の中の主人は人間です。 主人が開けない道が存在するということは、 誰かが独占して道を塞いでしまったからではないでしょうか?

青瓦台の部屋を明け渡さず、国民を無視し、財閥と闇取り引きをして、 主権者の声を聞かないこの国で、 新しい世の中の道を開くべき理由は明確になりました。

ユソン企業の労働者たちは、2月10日に始まる 「新しい世の中、道を歩いて1泊2日デモ行進」に参加します。 私たちが提案して一緒に歩くこの道は、ユソン企業労働者の闘争の道であり、 必ず変えなければならないものだからです。 これ以上、労組破壊で労働者が死なずにすむ世の中、 大統領だからといって、国政を差し出して国民をもてあそぶことがない新しい世の中に向かった道を歩くのです。

司法の正義の実現を見守る国民と、 大統領選挙の準備で仕事を止めてしまった国会、 まだ国民のための道が何か分かるような、分からないような、 口先で政治をする人たちの世の中になってはいけません。

朴槿恵(パク・クネ)と崔順実(チェ・スンシル)の偽りの後に隠れた財閥総師らの不法が断罪されれば、 大韓民国の国民の人生は苦しくなるという錯覚の中で、 まだわれわれは自分が主人ではなく、彼らが主人だという偏見に染まり、 慣性化しつつあるのかもしれません。

これ以上、自分のものを差し出す世の中ではなく、 私が主人の大韓民国のための新しい道に同行することが世の中を変える第一歩です。

一緒にすればできます。 この道にあなたを招待します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-02-15 03:48:13 / Last modified on 2017-02-15 03:48:15 Copyright: Default

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