14次キャンドル集会で憲法裁判所に「2月には弾劾」と圧力

財閥拘束、THAAD撤回、黄教安代行辞任など多様な主張

パク・タソル記者 2017.02.04 21:43

朴槿恵(パク・クネ)大統領側から弾劾への反撃が深まっているなかで、 14次キャンドル集会では2月中の弾劾を要求する声が激しかった。キャンドル市民は3月中に李貞美(イ・ジョンミ)憲法裁判所裁判官が退任すれば、 7人裁判官体制になり弾劾否決の可能性が高くなるという認識を共有した。

2月4日午後、ソウル市光化門広場で開かれた14次汎国民行動キャンドル集会には、延べ40万人が集まって「2月中に弾劾しろ」、「黄教安(ファン・ギョアン)は共犯だ」等のシュプレヒコールをあげた。ソウルを除く地域では2万5千人ほどが集まってキャンドルを持った。この日はキャンドル集会が始まってから99日目をむかえる日でもあった。主催者側は「この100日間、キャンドルは朴槿恵を弾劾審判台に上げ、飛ぶ鳥をも落とす金淇春(キム・ギチュン)を拘束した」とキャンドルの力を再確認した。

1部イベントでは多様な市民が舞台に上がり、って朴槿恵退陣を要求する多様な理由を話して「2月中弾劾」を叫ぶキャンドルの意を確認した。

「ヨムビョンだね!」を叫んだ清掃労働者が舞台に

崔順実(チェ・スンシル)が証人として出席した日に「ヨムビョンだね!」と叫んで話題になった特検の清掃労働者は「国を滅ぼしておきながら、ノコノコと出てきてぎゃあぎゃあ大声を出す姿を見て怒りが込み上げ、一言浴びせたが、こんなに喜ばれるとは思わなかった」とし「大韓民国の正義がよみ返るように、公明正大な捜査を願う」と特検に要請した。

セウォル号民間潜水士のファン・ビョンジュ氏は、国家的惨事の責任を取らない政府と検察を糾弾した。セウォル号犠牲者の救助作業をして死亡した民間潜水士2人に対し、検察は他の民間潜水士を過失致死で起訴した。民間潜水士たちは1審、2審の無罪に続き、先月は大法院でも無罪が認められた。ファン氏は「政府と検察が捜索救助の責任とその過程で起きた事故の責任を私たちにかぶせた」とし「捜索救助に本当に責任がある人々は起訴もされず、その上昇進までした」としてくやしさを糾弾した。

黄教安辞任、財閥拘束、THAAD配置、国定教科書など多様な積弊解決が至急

午後6時から始まった2部では、黄教安辞任、国定教科書糾弾、韓米国防長官会談糾弾、李在鎔(イ・ジェヨン)と共犯者拘束などの主張が出てきた。

退陣行動のウ・ソッキュン常任運営委員は、黄教安総理代行は直ちに辞任しろと主張した。ウ常任運営委員は、大統領選挙への介入、国家情報院の不起訴、統合進歩党の解散、416連帯事務室の押収捜索、第一毛織-サムスン物産合併による国民年金被害など、黄権限代行が直間接的に介入した事件をあげて「黄教安は朴槿恵の共犯であり、捜査の対象」と強調した。彼は「(黄権限代行が今回も青瓦台押収捜索令状を拒否し、朴槿恵の犯罪を隠す一助になった」とし「大統領コスプレをやめて今すぐ辞任しろ」と明らかにした。

退陣行動の権英国(クォン・ヨングク)法律チーム長は、サムスン電子の李在鎔副会長の拘束を主張した。権法律チーム長は、他の法律家と共にサムスン電子の李在鎔副会長の拘束令状棄却を糾弾し、野宿座り込みをしている。彼は「裁判所が令状を棄却し、財閥積弊清算を願う国民の要求を無視した」とし「裁判所も共犯」だと叫んだ。続いて「李在鎔に対する拘束令状を再請求すべきで、裁判所は直ちに令状を発行しなければならない」と主張した。

THAAD配置も糾弾の対象だった。参与連帯のパク・ジョンウン共同事務局長は、米国のジェームズ・マティス国防長官が最近訪韓した便りを伝え「政府が安保の不安を助長して必死に最後のあがきをしている」と批判した。パク事務局長は「マティスと会った黄教安、金寬鎮(キム・グァンジン)、韓民求(ハン・ミング)がTHAAD配置を急いでほしいと頼み込んだが、 THAADは突然、韓米当局が決め、国会検証も経ていない問題」だとし「盲目的な米国頼みを終わらせて、軍備競争を断ち切らなければならない」と明らかにした。また「大統領選挙の有力走者もこれの解決法を提示しなければならない」と注文した。

全国教職員労働組合のチョ・チャンイク委員長は、国定教科書の廃棄を要求した。チョ委員長は「大統領候補は市場でトッポッキを食べる写真を取っている時ではない」とし「国定化教科書禁止法が教文委を通過したからといって安住するのではなく、 2月の臨時国会で職権上程をしてでも、必ず通過させろ」と要求した。チョ委員長はまた、市民に対しても「子供たちの学校に電話をかけ、国定教科書の導入に反対すると話してください」と話した。

午後7時30分頃、本集会を終えた市民は清雲洞方面、憲法裁判所方面、総理公館など、三方向に散ってデモ行進した。市民は青瓦台の近くで大統領の拘置所行きを描写するパフォーマンス、総理公館の前で黄権限代行の辞任を要求する紙を投げるパフォーマンスなどを進めた。

先立って汎国民行動の日の事前大会は、午後2時に瑞草区のソウル中央地法前三叉路法院前で開かれた。この場に参加した1500人は「集まれ、裁判所! 行こう、サムスンへ! 朴槿恵退陣! 李在鎔拘束!」と叫び、サムスン本館へとデモ行進した。

2月25日には大規模集中大会の民衆総決起が開催される予定だ。民衆総決起闘争本部は、 ▲労働改悪廃棄および最低賃金1万ウォン実現(雇用労働)、 ▲米輸入中断(農民)、 ▲嫌悪、性暴力から安全な社会の建設(女性)、 ▲歴史教科書国定化中断(民主主義)、 ▲差別禁止法制定(人権)、 ▲朝鮮半島THAAD配置反対(自主平和)、 ▲財閥社内留保金還収(財閥責任強化)、 ▲セウォル号真相究明など13項目の要求を掲げた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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14次キャンドル集会で憲法裁判所に「2月には弾劾」と圧力

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