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千万キャンドルを突破… 「弾劾で世の中が変わるか」

退陣運動2ラウンド、「積弊清算までしなければ」

キム・ハンジュ記者 2016.12.31 23:06

12月31日、10回にわたるキャンドル集会の参加延べ人数が千万人を突破した。 この日の10時30分に100万人が光化門に殺到した。 2016年の最後の日、市民は「朴槿恵大統領を送り、新しい年を迎える」とし 「送朴迎新」集会に参加した。 明らかに3か月にわたる退陣運動で国会弾劾訴追案の可決という成果を上げたが、 キャンドルは消えない。 除夜の鐘の音を聞きながら新年を迎える市民は、相変らず寒い通りで不安と怒りを爆発させている。

[出処:キム・ヨンウク記者]

▲憲法裁判所の前へ向かうキャンドル市民[出処:キム・ヨンウク記者]

「憲法裁判所が弾劾を認めたら、果たして世の中は変わるでしょうか」。 キム・ドンウ氏(50代・男性)は集会に一人で参加した。 セウォル号遺族の舞台発言を聞きながら涙を拭った。 キム・ドンウ氏は「(憲法裁判所が)弾劾を一日も早く認めるべきだが、朴槿恵大統領と崔順実をはじめとする反逆者の捜査と処罰がきちんと行われるでしょうか」と反問した。 「捜査主体である検察と警察、言論までが改革を要求しています。 また制度圏はこれに背を向け、大統領選挙だけに集中しています」と不満を現わした。

除夜の鐘のイベントでこの日の集会には多くの家族が参加した。 大田から来た参加者は、二人の息子ときた。 彼は今回のキャンドル集会に初めて参加したという。 彼は「国が落ち着かない」とし 「憲法裁判所がはやく弾劾を決定しなければ落ち着かない」と話した。 彼は与野が足早く対応する大統領選挙については 「誰を支持するのかを考えてはいないが、今よりは良くなるだろう」と期待感を示した。

坡州で働く労働者の考えは違っていた。 ユン・ミルレ氏は「初めから広場は即刻退陣を叫んでいた。 だが法的手続きのとおりに時間は遅れ、保守層は結集している。 黄教安(ファン・ギョアン)体制になって、保守団体の集会も多くなった。 事態に対する野党の責任はずいぶん前に消えた」と野党を批判した。

彼は朴槿恵政権の積弊の清算を強く主張した。 「2001年から私が働いてきた事業場で3回の整理解雇があった。 今年の9月30日には労組組合員9人を解雇した。 労働者を代弁する政府はなかった。 財閥は長い間、韓国社会で体制を守ってきたし、その被害もまた続いている」と話した。

▲市民らは憲法裁判所入口(桂洞交差点)までデモ行進したが警察に遮られた。[出処:キム・ヨンウク記者]

▲火が消えた憲法裁判所の戦闘警察[出処:キム・ヨンウク記者]

広場で「財閥総師拘束」のスローガンはなくならない。 国民は「財閥がゲートの本質」とし「財閥ゲート」とも呼んだ。 12月6日、財閥総師聴聞会が開かれた。 中心は李在鎔(イ・ジェヨン)サムスン電子副会長だった。 2007年からサムスン半導体職業病被害問題を知らせてきたパノルリムも、 光化門の街頭に出た。

パノルリムのイ・ジョンナン労務士は 「広場は積弊清算を主なスローガンにした。 およそ10年間、サムスンの職業病は無視されてきた。 国家機関はサムスン甘やかしの歴史を作った。 サムスンは国民年金にまで手をつけて(李在鎔副会長)の世襲をさせた」と財閥問題を批判した。 イ労務士は「市民は国会弾劾訴追案の可決にもかかわらず、広場を離れなかった。 国民は単に朴槿恵政権の退陣だけを望んでいるのではないということを見せているのではないか」とした。

公務員試験に備えているチェ・チャヌン氏は 「憲法裁判所にボールが渡ったのは現実であり手続きだ。 この手続きと憲法裁判所の決定を静かに待たなければならない」と話した。 彼は「国会の大統領選挙の水面下作業は気に入らないことではある。 だがキャンドル市民は、弾劾の決定が憲法裁判所に渡っても、 広場に出続けて意見を述べている。 われわれは広場を討論の場にして、制度圏と政界はこれを反映して問題を解決してほしい」と話した。

しかし司法府の手続きも既得権のフレームだと批判する市民もいた。 キム・ジョンホ氏(40代・男性)は 「議会は弾劾したが、相変らず既得勢力は彼らの突破口を作っている。 全てが決められた流れ」だとし、 「市民は問題意識を感じて自発的に広場に出てきたのに、野3党に代理させる役割を与えている。 今重要なことは、朴槿恵以後に『それでどうするのか』だ」と述べた。

[出処:キム・ハンジュ記者]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-01-01 18:09:06 / Last modified on 2017-01-01 18:09:07 Copyright: Default

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