本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:全国で70万が参加...「非朴新党も詐欺」
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1483144497984St...
Status: published
View


全国で70万が参加...「非朴新党も詐欺」

「朴槿恵即刻退陣、早期弾劾、積弊清算」 9次汎国民行動

チョン・ウニ記者 2016.12.24 21:45

友人二人とプラカードを作った24歳の大学生。 非朴新党をどう思うかという質問に慎ましい笑いを浮かべながら、友人たちに「保守勢力が再編するんじゃないの?」と尋ねた。 「来年の大統領選挙の準備をするためです。 野党圏もいろんな人物がいますが、候補自体が問題ではないようです。 財閥問題やTHAAD、そうしたことをどう解決するのかを見守らなければならないと考えます。 ある候補個人に還元されるのでなくて。 朴槿恵(パク・クネ)が問題なのではなく、朴槿恵体制が問題なのだという話が正しいようです」。 支持する政党がないという彼は、光化門キャンドル集会に何度も来たのかという質問に「みんな」と答え、慎ましく笑った。

「最後まで行く」。 9次朴槿恵退陣汎国民行動が開かれた光化門広場。 クリスマスイブの24日にも延べ60万人が光化門一帯を埋め尽くした。 午後1時半頃に千人ほどが集まって始められた万民共同会の後、広場には25万人、本集会には55万人、そしてデモ行進が始まって闇が暗くおりた午後8時半頃には、 光化門60万、全国70万人を軽く越えた。 あちこちで蛍光色の上着を着たボランティア活動家の案内に合わせて動く参加者らは、もう過密な広場が自然の姿だった。 青瓦台と憲法裁判所、総理公館へのデモ行進とパフォーマンス、 下野クリスマスコンサートなども、退陣行動の案内に合わせて進められた。 大統領に対する国会の弾劾訴追案が可決され、与党が分裂して憲法裁判所が弾劾審判をしている現在、 揺れ動く韓国社会の政局をキャンドルはどう見ているのだろうか?

セヌリ党の分裂…非朴新党も詐欺

まず、光化門広場の石の植木鉢に一人で座っていた40代半ばの女性に尋ねた。 「彼らも反逆者でしょう。 セウォル号の時に彼らが何をしていたんですか?」と反問した。 「李在明(イ・ジェミョン)城南市長がビジョンを提示してはいますが、 もっと流れをもっと見守らなければならないでしょう。6.10抗争のように、 粥を炊いて何かしてやることはできないでしょう」。 生産職で働くという彼女は先週を除きキャンドルを持ち続けたと言う。 「今回のキャンドルは終わりがないと思います。 もしキャンドルが終わっても、生活の中でキャンドルは続きそうです」。

今回は明らかに増えた太極旗の手旗、ある団体が配ったのが明らかな宣伝物をそれぞれ持っていた人に近付いてみた。 片方には「朴槿恵即刻退陣」のスローガンが、他方には太極旗が描かれた宣伝物を持って立っていた50代のチョン・ギホ氏。 冬ジャンパーの前ジッパーも開けて冷たい天候なのにマフラーも巻かない彼は 「非朴が改革をするということに賛成するが、本来セヌリを支持していない」と言う。 だが彼は「野党もみんな大統領を作るために政界に入ってきたのに… キャンドルデモが希望です」と話した。 仁川で商売をしているという彼は、同年代の同僚二人と一緒に出てきた。 参加者でありながらも野次馬のように、多少落ち着かないような彼は、一回ぐらいはここに来たかったという。 「こうした機会がなかったのですが、いつでもデモができる文化になったようです」。

正義党の旗の下で小さな子供と一緒に立っていた30代の女性も親切に答えてくれた。 「非朴新党ですか? 別にセヌリと違わないでしょう。 今まではセヌリ執権を防ぐために押していくような対応をしましたが、 わが党にも立派な人たちは多いので大統領候補に出てきたらいいですね」。 主婦だと自己紹介した彼女は、子供と一緒にクリスマス帽をかぶっていた。 子供は寒さで上気した顔だったが、彼女はなぜ自分たちがこの寒さの中で広場に立たなければならないのか、みんな理解しなければならないとも付け加えた。

広場には話題になったさまざまな旗が今日もあちこちでひるがえった。 明らかにその話題の中で登場したのが明らかな「時局発展連合アジア太平洋支部」という旗竿を持つある男性のところにも行ってみた。 学校のオンラインコミュニティで作られた会だとし、10数人の人々と共に立っていた彼は 「みんな全く同じでしょう」と断言した。 「線を引いていますが、誰が真情性を感じますか。 野党は対話する姿勢を見せてはいますが、 結果的には正義や平等といった基本的な価値を守れなければ、いつでも支持率が下がると思います」。

午後2時頃、宣伝カーの先導で青瓦台前にデモ行進した大学生のキム・ヨンジュン氏は 「非朴新党の支持率は一時的な現象だけ」と話した。 「非朴は大統領選挙の時は親朴を支持し、親李明博(イ・ミョンバク)勢力がほとんどでしょう。 野党圏は民心をよく読んでいると思います。 しかし民心を導いていくのではなく、キャンドルを支持することが重要だと思います」と強調した。 彼は鐘閣から大学生のデモ行進が行われるということを地上波TVで見てきたといった。

この隊列に、ソ社会変革労働者党の旗を共に掲げていた大学生のイ・ドンヒョン氏は 「非朴新党も、もうひとつの詐欺」だといった。 「文在寅(ムン・ジェイン)や野党圏候補はみんな限界があるでしょう。 盧武鉉(ノ・ムヒョン)が執権した時、果たしてどうでしたか? 労働者と一般庶民の生存権は後退しました。 朴槿恵の積弊清算と生存権のために、 闘争し続けなければなりません」と明らかにした。

光化門では青少年も小さな旗をひるがえしながらデモ行進していたので、この隊列にも行ってみた。 隊列の末に立っていた高校生のキム・ジニョク氏は 「被害者コスプレです。野党も一部は共犯でしょう」と話した。 青少年団体と個人たちは「青少年非常時局行動」を作り、青少年の声を知らせるために活動しているとも言う。

鉄道労組の旗を掲げて立っていたある労働者は 「政治をするやつらは一人も信じません。 野党も同じです。 盧武鉉も執権初期には鉄道労働者たちがストライキをするのは不届きだと考えたのではないですか。 市民も99%が労働者なのに、韓国社会を変えるには労働者だという認識が必要です」と話した。

「朴槿恵拘束、早期弾劾」

青少年、女性、大学生、労働者と自営業をする多様な人々。 しかしほとんどが保守政治の責任と限界を指摘し、社会と体制そのものの変化とキャンドルを強調した。 日が沈み、闇も濃くなり、寒さもさらに厳しくなったが、 人々の顔はさらに上気して、本集会も参加者の熱気でむんむんし始めた。

民主社会のための弁護士の会のイ・ジェファ弁護士は 「われわれは、市民革命の偉大な歴史を書きつつあります。 われわれはともに6大緊急課題を今年中に解決しなければなりません。 キャンドルが静まれば、憲法裁判所はいつとんでもない判決を出すかわかりません。 新しい大韓民国になるまで、キャンドルをずっと燃え上がらせましょう」と頼んだ。

毎週週末の午後6時には、消灯イベントが行われ、続いて政府総合庁舎には 「朴槿恵拘束早期弾劾」という文句が現れた。 大会の途中に退陣行動は「早期弾劾、憲法裁判所は答えろ」という言葉を二大ポータルで検索語で打つオンラインデモを提案した。 午後6時30分からは青瓦台へのデモ行進を始めた。

退陣行動はこれから「国民トーク citizen2017.net」を通じ、オンライン討論も始める予定だ。 退陣行動は9次汎国民行動の後も毎日キャンドル集会を続ける計画で、 31日と新年初めの週末の来週土曜には「送朴迎新」のため超大規模キャンドル集会が進められる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-12-31 09:34:57 / Last modified on 2016-12-31 09:34:59 Copyright: Default

関連記事キーワード



世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について