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ペク・ナムギ農民死亡、国家暴力糾弾時局宣言、各界要人3542人が参加

「国民が与えた力で国民を蹂躙するな」...10月1日にペク・ナムギ汎国民追慕大会

キム・ハンジュ記者 2016.09.29 17:28

政治、社会、文化、宗教など各界の要人約3500人が「ペク・ナムギ農民死亡国家暴力糾弾時局宣言」に参加した。 時局宣言は9月29日午前11時にソウル市鍾路世宗文化会館の前で進められた。

[出処:ペク・ナムギ闘争本部]

時局宣言に参加した各界の要人は、 「ペク・ナムギ農民の死は公権力による明白な他殺」とし 「ペク・ナムギ農民と家族は300日以上、政府から一言も謝罪を聞けず、 責任者の処罰や再発防止のための努力も見つけられない」と政府を批判した。

彼らはまた「1987年、李韓烈烈士が催涙弾に当たって倒れたことを契機に 1987年6月18日を『催涙弾追放の日』と指定した。 催涙弾は数年後に結局追放された」とし 「放水銃も催涙弾のように非常に危険な警察装備であることが証明された。 放水銃の使用も直ちに中断しろ」と要求した。

▲ペク・ナムギ農民の次女ペク・ミンジュファ氏. [出処:ペク・ナムギ闘争本部]

時局宣言にはペク・ナムギ農民の次女、ペク・ミンジュファ氏も参加した。 ペク・ミンジュファ氏は 「この国は、私たちに悲しむ時間さえ与えない。 遺体安置所は悲しみよりも緊張の連続」とし、 解剖検査令状に対して 「被害者に対して殺人者が真相を究明するのはおかしい」と反対の立場を明確にした。

[出処:ペク・ナムギ闘争本部]

続いて民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は 「ペク・ナムギ先生が317日間、死なずに頑張ったのは、米価保障の約束を守れということ」とし 「民主労総は、ペク・ナムギ農民のもうひとつの喪主になる。 民主労総が真ん中で、ペク・ナムギ農民のくやしい死を解決させる」と声を高めた。

時局宣言で彼らは 「国民が与えた力で、これ以上国民を蹂躙するな」とし、 対政府要求事項として、 ▲ペク・ナムギ農民の死亡についての政府の謝罪、 ▲特検等による徹底した捜査と責任者の処罰、 ▲遺族が反対する解剖検査の試みを直ちに中断、 ▲国家暴力の終息と放水銃追放を打ち出した。

[出処:ペク・ナムギ闘争本部]

この時局宣言の発表には、白基玩(ペク・キワン)統一問題研究所所長、 法人僧侶参与連帯共同代表など、 労働、農民、政界、宗教界、法曹界の人物約300人が同席した。

ペク・ナムギ闘争本部は10月1日午後4時、 大学路で汎国民追慕大会を開く予定だ。

ペク・ナムギ農民死亡国家暴力糾弾時局宣言文

国民が与えた力でこれ以上国民を踏みにじるな!

昨年11月14日、デモに参加して警察の放水銃に当たって倒れた七十歳のペク・ナムギ農民が、317日間の闘病の末、残念なことに9月25日に亡くなりました。 ペク・ナムギ農民の死は、公権力による明白な他殺です。 ペク・ナムギ農民が警察の放水銃によって亡くなったことは国民誰もが知っている事実です。 そしてその責任が政府と警察にあるということも明らかです。 しかしペク・ナムギ農民と家族は300日以上、政府から一言の謝罪も聞くことができませんでした。 責任者の処罰や再発防止のための努力も見つけることができませんでした。

その上、死因が明白で、遺族が解剖検査を望んでいないのに、検察と警察、裁判所はどうしても解剖検査を強行するといいます。 これは法律的にも、医学的にも、常識的にも、道義的にも容認できない行為であり、 死因を隠蔽歪曲しようとする試みではないのか、疑わないわけにはいきません。

こうした状況は、職業と年齢、性別、境遇が異なる私たちすべての心をさらに悲しく、つらくさせました。 この惨憺たる死の前に、われわれは故人の冥福を祈ってばかりいるわけにはいきません。 私たちすべてが一つの心、一つの志で政府に次の3項目を要求します。

第一に、政府は今からでもペク・ナムギ農民の遺族に真心をつくして謝罪して、礼儀をつくして弔意を示さなければなりません。 300日以上政府の責任者たちは果たして何のために、これほど根気強く国民に対しているのですか? 大統領をはじめとする政府の責任者たちには、権力と地位を守らなければならないという意志のほか、一抹の良心もないのですか? それでも、もう一度「人としての姿」、国民を保護する責任を持つ人としての姿勢を要求します。

第二に、政府はペク・ナムギ農民を死に追いやった人を徹底して調査し、処罰することによって、結果に対する責任を負うことを要求します。 検察は今日までも警察の過剰鎮圧への捜査について、全く意志を見せずにいます。 過剰鎮圧に対する捜査は放棄して、ペク・ナムギ農民が息をひきとるとすぐに解剖検査をすると言い出す検察には、公正な捜査は期待できません。 特別検事を通してでも、公正で厳正な捜査と責任者の処罰が続かなければなりません。

第三に、政府は国民が与えた力で国民を蹂躙する『国家暴力』を中断し、 特にペク・ナムギ農民の命を奪うことに使われた放水銃の使用を今すぐ中断することを要求します。 1987年に故李韓烈烈士が催涙弾に当たって倒れたことを契機として87年6月18日が「催涙弾追放の日」に指定され、 数年後には結局、催涙弾は韓国から追放されました。 催涙弾のように非常に危険な警察装備であることが証明された放水銃の使用も直ちに中断することを要求します。

国連の平和な集会結社の自由特別報告官と人権擁護者特別報告官は、 ペク・ナムギ農民の死を哀悼しながら遺族の意向に反する解剖検査を実施しないこと、 徹底した真相調査を要求する声明を発表して、 ヨーロッパ労総、ITUC、国際人権連盟も国家暴力に対する責任を回避する政府当局を糾弾する声明を発表しました。 このように、国際社会も私たちと同じ声をあげています。

市民の皆さんにもお願いします。 ペク・ナムギ農民の冥福を共に祈ってください。 間違った人が謝罪して、責任を負うべき人が責任を取るように、 そして二度とこうしたことが発生しないように、 関心と力をかしてくださることを切にお願いします。

私たちの要求
一。ペク・ナムギ農民死に対して政府は責任ある謝罪をしなければなりません。
一。特検等を通じた徹底した捜査と責任者の処罰をしなければなりません。
一。遺族が反対する解剖検査の試みを直ちに中断しなければなりません。
一。国家暴力を終息させ、放水銃を完全に追放しなければなりません。

2016年9月29日
故ペク・ナムギ農民死亡国家暴力糾弾時局宣言参加者一同

〈参加者リスト〉
省略:原文を参照してください

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-10-01 01:44:25 / Last modified on 2016-10-01 01:44:26 Copyright: Default

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