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ペク・ナムギ解剖検査令状発布...闘争本部「強行時は死力をつくして防ぐ」

「お父さんを殺した手で、またお父さんに触らせたくない」...警察、執行時間を明らかにせず

キム・ハンジュ記者 2016.09.29 01:47

▲ソウル大病院葬儀場3階入口で緊急ブリーフィングをするペク・ナムギ闘争本部、遺族、共に民主党、正義党議員[写真/ジョンウン記者]

鍾路警察署は9月28日午後8時30分頃、裁判所が令状を発行したと発表した。 遺族とペク・ナムギ闘争本部はこの日の午後10時30分、ソウル大病院葬儀場の前で記者会見を行い、 解剖検査に同意しないという立場を再度明らかにした。

この記者会見で故ペク・ナムギ農民の長女、ペク・トラジ氏は 「お父さんを殺した手で、またお父さんを触らせたくない」と話した。 また闘争本部も解剖検査に反対するとし 「警察が解剖検査を強行すれば、阻止するしかない」と伝えた。

警察は9月25日、令状を申請したが棄却され、28日に追加で解剖検査が必要だという疏明資料を提出した。 裁判所はこれについて条件付きで令状を発行した。

裁判所は令状執行の条件として、 ▲場所は遺族が望めばソウル大病院で実施、 ▲参加は遺族が指名する医師2人、弁護士1人を同行。望まない場合は削減可能、 ▲身体毀損は必要最小限度で進行、 ▲解剖検査の過程は映像で撮影、 ▲遺族に解剖検査の手続きと内容について十分な情報提供、 ▲夜間執行可能、令状有効期間は10月25日までと提示した。

警察は具体的な令状執行の計画を明らかにしていない。 裁判所の令状発布により、ペク・ナムギ農民の遺体を守ろうとする市民と、 令状を執行しようとする警察の間での衝突が予想される。

▲「殺人政権糾弾!」のプラカードを持つ遺族[写真/ジョンウン記者]

市民たちは午後7時にペク・ナムギ追慕キャンドル集会を開いた。 集会は約300人が参加し、8時に終わった。 集会終了後に解散した市民は、令状発布のニュースを聞き、 またソウル大病院葬儀場に集まっている。

市民社会だけでなく政界人々の足取りも続いている。 民主党の朴柱民(パク・チュミン)議員は 「令状発布に条件が付けられたが、令状発布自体が解剖検査を認めたこと」とし 「現在、家族は心理的に衝撃を受けている状態」と伝えた。

正義党の魯会燦(ノ・フェチャン)院内代表は、 警察の解剖検査の試みについて 「明確な死因についてきちんと捜査しなかった当局が、 とんでもないところに死因を回そうとしているという疑惑は拭えない」と主張した。

海外でも今回の事件に対する独立的な調査を要求する声が伝えられた。 国連集会結社の自由委員会のマイナ・キアイ特別報告官は28日(ジュネーブ現地時間) 「ペク・ナムギ農民を死にやった2015年の警察の放水銃使用に関し、 独立かつ完全な調査をすることを要求する」という立場を伝えた。

なお9月29日、国会安全行政委員会の国政監査には、警察庁が被検査機関として出席する予定だ。 ここでは昨年の民衆総決起で行われた警察の放水銃使用、 ペク・ナムギ農民の死の後に行われた警察の解剖検査試みなどに対する質問応答がやりとりされる予定だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-09-30 21:08:17 / Last modified on 2016-09-30 21:08:18 Copyright: Default

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