韓国:障害者、公務員試験不合格取り消し訴訟を提起 | |||||||
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公務員試験の面接便宜を提供されなかった障害者、不合格取り消し訴訟を提起時間延長、AACなど不提供...「障害者間接差別、違法」
カル・ホンシク記者 2016.09.22 18:12
公務員試験の面接でまともな便宜を受けられず、 結局不合格通知を受けた障害者当事者が、 人事革新処と大韓民国政府に不合格処分取り消し訴訟を提起した。 9月22日、ソウル行政法院に訴訟を提起したユン・テフン氏(28、脳病変1級)は、 2016年度の国家公務員税務職9級公募試験の障害者区分募集を受験し、 5月24日に筆記試験に合格した。 ユン氏の筆記試験の点数は合格最低点数の266.56点より高い298.1点で、 受験者コミュニティでは合格線に分類される程優秀な点数であった。 しかし6月30日の最終合格発表者リストにはユン氏の名前は入っていなかった。 6月25日に行われた面接が足を引っ張ったのだ。 ユン氏は手を動かすのが難しく、言語障害があったため、 自分の技術で作成し、5分間の発表で構成された面接試験を行うのが難しかった。 そのためユン氏は人事革新処に代筆支援のような便宜を要請したが拒否された。 それでもその後、障害者差別禁止推進連帯(以下、障差連)が再度人事革新処に便宜提供を要請した後、 ノートパソコンの支援、代筆支援などを受けることができた。 それも自分の技術での作成に限られ、ユン氏は5分の発表で必要な時間延長や補完・代替コミュニケーション機器(AAC)等の便宜は提起されなかったと明らかにした。 面接に落ちた後も、人事革新処はユン氏がどんな理由で落ちたのか、面接点数などの根拠は明らかにしなかった。 ユン氏は今回の公務員試験に先立ち数回、公企業、私企業などに願書を出し、 書類選考で優秀な点数を受けてきたが、いつも面接で脱落した。 そのためユン氏は国家機関が自分の実力を公正に評価すると信じて公務員試験を受験したのだ。 しかし国家機関もまたユン氏に公正な試験条件を提供することはなかった。 ユン氏は2015年8月29日に行われた7級税務職公務員公募試験の時も、 人事革新処から筆記試験代筆支援を拒否された。 ただし当時は国家人権委員会を通じて緊急救済を受けることができた。 国家人権委員会は8月25日、ユン氏に代筆支援などの便宜を提供して、 今後の国家公務員採用筆記試験で障害者に便宜を提供しろと勧告し、 人事革新処はこのような勧告を受け入れた。 そのためユン氏と障差連は、なぜ人事革新処が面接でユン氏を落としたのかを究明し、 国家試験の面接で障害者差別を解消するという趣旨で今回の訴訟を提起することにしたと明らかにした。 ユン氏は「これで最後だという切迫した心情で公務員に支援したが、 このように落とされて途方に暮れている。 就職は人間の生活にとって重要な過程だが、 面接を通過できないので次の段階に移れない」とし 「もう年齢が30になろうとしているのに、いつまでも両親に面倒を見てもらわなければならないのか心配」と吐露した。 ユン氏は「今回の訴訟で裁判所がしっかり納得できる判決を出してくれることを期待する」 と明らかにした。 キム・ジェワン弁護士(公益人権弁護士の会・希望を作る法)は 「面接官が面接者の能力を評価するのは裁量事項ではあるが、 手続きに瑕疵があれば裁量による判断を違法とした判例がある」とし 「(人事革新処が)時間を延長するなど、ユン氏がしっかり考えを表現できるように便宜を提供すべきだったが、それをしなかったという点で間接差別であり、 これは公務員を選抜する法規と比較しても違法な処置」だと説明した。 障差連のパギム・ヨンヒ常任代表は 「障害者らが筆記で優秀な成績を受けても面接で落ちる苦痛をあじわうことが多い」とし 「人としての能力そのものを見ず、効率性だけを問い、 障害者を国家公務員から落とすのなら、国家と企業の差異は何か」と批判した。 一方、これと同じように去る7月7日に光州教育庁が主管した特殊教師任用試験で障害者受験生が2次試験まで合格したが、 3次面接で言語障害を理由として0点を受け、最終的に脱落したことに対し、 光州地方法院が不合格処分は不当という判決を出している。 光州教育庁はこのような判決を不服とし、現在控訴審が続けられている。 付記
カル・ホンシク記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2016-09-23 02:48:10 / Last modified on 2016-09-23 02:48:11 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |