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「完全に労組破壊市場」

甲乙オートテック、昼間連続二交代制施行に使用者側の無対策が原因…労組破壊工作、国民なのかと思うほど辛い経験

チャムセサン編集チーム 2016.08.04 10:48

忠南道牙山にある自動車部品メーカー、甲乙オートテックの職場閉鎖事態は、 夜間労働撤廃のための昼間連続二交代制の労使合意施行の前に 使用者側が労組破壊工作を行ったユソン企業の事例と似ているという指摘が出ている。

8月3日夕方、ホン・ジョンイン前金属労組ユソン企業支会長と 殷秀美(ウン・スミ)前共に民主党環境労働委議員はCBSラジオに出演し、 このように説明した。

ホン・ジョンイン前支会長は 「甲乙オートテックの状況は、交渉により使用者側が今年昼間連続二交代制に合意し、 施行まで行った状態で、 そこで問題になったのが用役問題だった」とし 「今年の交渉が始まり、(昼間連続二交代制施行のための)賃上げなど(の対策)がない案を提示した」と指摘した。 ホン前支会長は「昼間連続二交代制について、 深夜労働をなくして昼間だけ労働する条件として、 新しく生産設備を補強するか人員を補強しなければならない条件だった」とし 「(2014年に)使用者側と労使が合意したのは、 最初、25人新規採用することになり、その過程で使用者側が60人程度(警察と特戦司令部出身者を)新規採用をして、複数労組、御用労組というものを作った」と労組破壊工作の過程を説明した。

これに対して殷秀美前議員は 「どうせ夜間労働をしないから中長期的に生産性が増えて、 労働時間を減らせば当然雇用が増えて、 初期投資費用は相互に耐えられるもので、推奨できる合意であった」とし 「それでも昼間連続二交代制に合意して新規採用をして、 結局働く人を採用せず(労組破壊)傭兵を採用をしてしまった」と指摘した。

ホン・ジョンイン前支会長は「今の甲乙の主な問題は、 使用者側が代替人員と代替生産力を投入し、 外注をして不法に生産の代替をしていること」とし 「そこに新規で管理者を採用して、われわれ労働者が働く空間に管理職を投入して働かせようとしている」と説明した。 続いて「甲乙オートテック使用者側が(裁判所に)代替人員投入でも何でも認めてほしいという仮処分を出したが棄却された。 用役であれ管理者であれ、代替人員を投入する部分に対しては労使合意がなかったので不法」だと強調した。

殷秀美前議員は 「(裁判所で)一度整理されたのに、また交渉が決裂し、 労組がストライキに入れば代替人員を投入をできないのに甲乙オートテックは管理職を使って代替人員を投入して工場を運営しているだけでなく、 労組側の主張によればそのうちの一部は新規に採用された人員であり、明白な不法」とし 「こうした不法な職場閉鎖が起きた状況でまた会社が用役配置を要求しているので、 今度は2次用兵の乱が起きないかという恐れがある」と明らかにした。

殷秀美前議員とホン前支会長は 職場閉鎖による労組破壊問題の深刻性も指摘した。 殷前議員は「法的には本来、防御的職場閉鎖だけ可能だが、 最近は労組破壊と言って攻撃的職場閉鎖ということをしている」とし 「問題はこれが防御的だったのか攻撃的だったのかは後でストライキが終わって(被害を受けた後に)、その後でわかる」と指摘した。 続いて「この問題は現行法でも十分に政府が防げるのに放置している」とし 「前は労組破壊をする創造コンサルティングのような労務法人がいくつかある程度だったが、 最近はとても多くなったようだ。 まったく労組破壊市場ができたのではないかと思う」と憂慮した。

ホン・ジョンイン前支会長も「使用者側と交渉をすると、 不当労働行為に関する立証責任がほとんど労働者にあり、 後で法的に問えば良いのではないかというが、 法的な対応はとても時間がかかり、労組破壊は続く」とし 「ユソンの場合、複数労組法の中で同じ職場に通う家族が複数労組に分れると、対立が高まって深刻になるので、 カウンセリングを受けに行くようになって薬を飲むようになることがよくあった」と問題の深刻性を伝えた。 また「労組破壊を単純だと思わないでほしい」とし 「労組破壊、職場閉鎖は中の労働者だけを殺すのではなく、家族全体、社会をみんな殺す。 家族が破産して、互いに別れて別居するだけでなく、愛する子供とも別れ、 心理的に使用者側から受けた全ての仕打ちを解くところがないので家に行ってぶつけるので遠ざかるようになり、 そのうちに病院に行くようになって、薬を飲むようになって、極端なことを考えるようになる。 大韓民国の社会で私たちが国民なのか疑わしいほど、とても苦しい経験をするようになる」と憂慮した。

殷前議員も「暴力の記憶、親戚と家族までも別れる記憶が巨大なトラウマを形成した」とし 「まさに労組破壊を防ぐだけでなく、労組破壊による人権と尊厳が壊された経験と記憶、 それによるトラウマ、それも共に治癒できるような過程を始めたい」と付け加えた。

ホン前支会長はまた外部の警備員投入の過程で教育しても問題は大きいと指摘した。 彼は「ユソン状況を見れば、教育が必要ないのが、実際に用役が入ってきて興奮すると、チーム長の言うことを聞かない」とし 「本当にひどい行動をするようになって、悪口と暴力を行使して、 私たちの場合は消火器を噴射してそれを投げつけ、頭蓋骨にあたって陥没して、そういう事件が起きる程に自制心を失う」と憂慮した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-08-31 12:17:07 / Last modified on 2016-08-31 12:17:09 Copyright: Default

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