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涙の「花の道100里」行進を始めるにあたって

[寄稿]ユソン企業ハン・ガンホ烈士と共にする社会的デモ行進

キム・ソンミン(全国金属労組ユソン企業支会嶺東支会長) 2016.06.11 13:07

2011年、壁は私たちと向き合っていた。 その壁はとても高くて厚く、上がったり押し倒す意欲がわかなかった。 会社と戦い、いつも勝ってきた労働組合は休むことなく闘争をしたが、 青瓦台と国家情報院、検警、そして現代車元請が加勢する民主労組破壊の壁は決して崩れなかった。 熱かった3か月間の職場閉鎖も計画されたシナリオだった。

現場に入ることができれば、また現場を再整備して闘争できるのだが、労組破壊プログラムは残酷なほどに労働者をあちこちに分断した。 解雇者と非解雇者、コネがある者と、コネがなく雑用をする者。 懲戒を受けた者とそうでない者、 その上、金銭的な差別は闘争期間中、生活苦にある組合員には暗い展望で、 御用に行けば楽だと思わせる管理者たちのニンジンとムチだった。

懐柔と脅迫に負けた同僚は、初めは申し訳ないといった。 次は労組もやり過ぎるといった。 そして最後には君も楽になりたければ、わけもなく頑張らず、ゆっくり暮らそうと言った。 背信は極に達し、現場内差別はさらに強化された。 使用者側は数百件の告訴告発をして、多くの懲戒者を作った。 それも労組破壊マニュアルにあった。 解雇者たちは突破口を作るために何度も高空籠城もしてみた。 だが容易ではなかった。 工場の中は毎日のように戦場であり、その中には多くのハン・ガンホがいた。 何万ウォンの月給計算をするために数十万ウォンのストライキをして懲戒されたりもした。

2011年には高く見えた壁が低くなったのか、でなければ私たちが少し大きくなったのかわからないが、ある時は会社が弱く見え始めた。 あまりにもやられてきたので、耐性ができたのかもしれなかった。 しかし私たちが真実に向かって不正の壁を越えようとするたびに警察と検察は私たちの足首を捕まえ、 労働部はその壁をさらに高くしてやり、強固にしてやった。 是非がつけば同じ事件で同じように胸ぐらをつかんでも、私たちだけ巧妙に処罰されるようにした。 その上完璧な証拠がある隠しカメラ、未払い賃金さえ、起訴できないと検察は粘り、 労働部は裁判所の判断で会社が支配介入した第2労組が無効だと判断したのに、 行政的処分はせず第2労組の皮だけを変えてまた第3労組を作ることを容認した。

こうした残忍な資本の壁の前で、ハン・ガンホ烈士は死んだ。 ハン・ガンホ烈士は生前には先頭で闘争して何度も懲戒されたが、それでも闘争を止めなかった。 一人で苦しい状況だったが、憂いの表情は見せたことがなかった。 6年ほどの極限の闘争は、組合員たちを病気にかからせた。 怒るということは、私を少しずつ焼くことだ。 悲しくて涙があふれるのは、私をさらに孤立させた。 今日一日、工場の門に入る時、闘争を放棄したかったし、背信者たちがくすくす笑いながら、管理者らとひどく殴られる姿を見ると、やめたくもなった。 ただじっとしていたかった。

何も出来なくなれば、われわれは死ぬ。 だからとても小さなことでもわれわれはやらなければならなかった。 烈士はただじっとしていようとする私たちに戦う力を集めて行った。 その力で必ず壁を乗り越えろと、その壁を越えてしまえと言いながら烈士はその壁の前で死に、 われわれは烈士を乗り越えて今日またあの凶悪な民主労組破壊シナリオの壁を、資本と権力の塀を越える。

あの高い塀に向かって6月13日の月曜、また道上に出ることにした。 ソウル市庁広場に設置した焼香所をハン・ガンホ烈士の死の元凶である現代自動車本社前に移す花柩御輿、100里(訳注:1朝鮮里は約40m)の距離だ。 焼香所一つのために、すでに50人余りの労働者・市民が警察に連行された。 葬儀も出来ないまま90日余りの本当に多くの涙と苦痛が共にするがまた止めることはできない。 また同僚を失って涙を流したくなければ、ここで終わらせなければならない。 真実を正さなければならない。 現代車本社がユソン企業労組破壊を操縦したことはすでに天下に知らされた。 その真実が事実になり、それによる社会的報復がなければ、また憲法を蹂躙して労働者たちの権利を踏みにじらないという約束がなければ、 われわれはハン・ガンホ烈士の葬儀を行えない。 100里の道の初日には、国会も立ち寄ることにした。 明らかな憲法蹂躙行為である民主労組破壊シナリオに対する国政調査を要求するだろう。 この長い100里の道に、この涙の花柩御輿の道に、多くの方が参加してくれるよう呼び掛ける。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-06-16 18:42:49 / Last modified on 2016-06-16 18:42:51 Copyright: Default

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