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ソウル市が脱施設TFチーム構成...「密室構成、同意できない」と衝突

TF構成をめぐり障害界の一部団体が「施設側の立場に近い人物が入っている」と批判

チェ・ハンビョル記者 2016.02.04 18:18

ソウル市の脱施設TFチーム構成方式に対し、 障害界の一部が強く反発しており、 初めての脱施設TF会議で衝突が発生した。

ソウル市は2013年に「障害者脱施設5か年推進計画」を用意した。 続いて今年1月28日には脱施設に関して朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長をはじめとするソウル市の関係者がソウル障害者差別撤廃連帯(以下、ソ障研)と面談した。 この場で朴市長は「ソウル市脱施設権利宣言」を約束した。 そして2月3日、ソウル市は「脱施設モデル開発のためTF会議(以下、TF会議)」を開いた。

だがソ障研など4団体はこの日、TFチームの構成基準だけでなく、TF会議の目的も不明だとし、強く反発した。 彼らはTF会議が開かれるプレスセンターのクッカ室で {ソウル市脱施設TFを全面再構成しろ」、 「形ばかりの脱施設TFは必要ない」といったプラカードを持って反対の立場を表わした。

▲ソウル市の'脱施設モデル開発のためTF会議'構成方式に問題を提起してソウル障害者差別撤廃連帯など団体が抗議している。

彼らは「TFチームの委員を見ると、ほとんどが施設側に近い立場をはっきり見せる人々で構成されている」とし 「施設小規模化政策、グループホーム活性化政策などを優先視する立場を見せてきたという点で、 本当に『脱施設モデル開発』で一緒にすることが適切かという疑問を提起する」と明らかにした。 そして彼らは、 △明確な構成員基準を提示、 △TFの地位、 △具体的なTFの目的と課題を提示するようソウル市に要求した。

彼らの抗議に対し、ソウル市のホン・スンギル障害者政策課長は 「今日のTFは、2015年に韓国障害者開発院で用役研究を行った発達障害者脱施設に関する技術的な補完のための会議」と釈明した。 さらにホン課長は 「TF会議で導出された結果は最大限政策に反映する、 諮問の役割を担当するようになる」と説明した。

こうしたソウル市の釈明に対し、これらの団体は 「脱施設自体に関する下絵も合意されていない状況で、 まず発達障害者の脱施設を論じるのは納得できない」と批判した。 彼らの抗議行動で会議を始めることができず、TF委員は既存の委員に加え、抗議のために訪問した団体の関係者も会議に参加することに同意して会議を始めた。

だが会議が始まってからも参席者は脱施設TFチームの構成と目的を明確に具体化することができなかった。 会議には自立生活住宅の居住期間に関する問題、 ソウル市障害者転換サービス支援センターの役割の強化、 自立生活住宅の運営事業者の範囲、 発達障害者自立生活住宅の支援方案の議論、 運営事業者の標準契約書開発などの議論が議題に上がった。 だが多様な利害関係者の意見が入り乱れ、会議はなかなか進まなかった。

障害と人権足の裏行動のヨ・ジュンミン活動家は 「脱施設の議論は既にソウル市と以前から行ってきた、 今はソウル市が決断して脱施設についての具体的計画を立てて足を踏み出す時」だとし 「だがソウル市では相変らず同じ議論ばかりしている」と苦しさを吐露した。

▲ソウル市'脱施設モデル開発のためTF会議'

付記
チェ・ハンビョル記者はビーマイナー記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-02-07 21:20:44 / Last modified on 2016-02-07 21:22:45 Copyright: Default

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