民主労総「財閥-政府管制署名運動に応戦...800万署名を目標に」

「労働者・庶民生かす汎国民署名運動」三大要求、「やさしい解雇はダメ!、財閥に税金を!、最低賃金1万ウォン!」

2016年02月03日(水) ピョン・ベクソン記者 n7349794＠naver.com

▲光化門広場を通りかかった市民が「労働者・庶民生かす汎国民署名運動」に参加している。(c)ピョン・ベクソン記者

全国経済人連合会をはじめとする財閥団体で構成された「民生を救う立法要求千万署名運動本部」が進めている「経済活性化法処理要求署名運動」に大統領が参加し、大企業は職員に半強制的に署名をさせ、政府は統班長まで動員したという証拠も出てきている中で、財閥と政府がグルになった強制動員署名運動は、民主主義に逆行する独裁的発想であり、世論操作だと民主労総は指摘した。

民主労総は2月3日午前、ソウル市光化門広場のセウォル号座込場の前で「労働者・庶民生かす汎国民署名運動宣言記者会見」を開き、「労働者を成果の奴隷にして、解雇まで簡単にできるようにする成果解雇政府指針は廃棄すべきだ。法の趣旨と憲法の規定に反する不法指針だ」と糾弾した。

1月18日、朴槿恵(パク・クネ)大統領が始めた「民生救う立法要求千万人署名運動」に対抗し、「労働者・庶民を生かす汎国民署名運動」が始まった。労働者・庶民生かす汎国民署名運動は「やさしい解雇はダメ!、財閥に税金を!、最低賃金1万ウォン!」の三大要求を掲げ、今日から財閥-政府管制署名運動に対抗する。民主労総80万の組合員たちが自発的に主体になり、1人が10人以上、 800万の署名を目標にする。

民主労総ホームページにはオンライン署名版が掲示されており、全国で少なくとも週1回は大々的に街頭署名を行い、 2月5日には旧正月の帰郷の道でも署名運動が行われる予定だ。

▲「労働者・庶民生かす汎国民署名運動宣言記者会見」を開き「労働者、庶民生かす署名運動を共にしよう!」とシュプレヒコールをあげている。(c)ピョン・ベクソン記者

▲冒頭発言をするチェ・ジョンジン民主労総委員長職務代行。(c)ピョン・ベクソン記者

記者会見の参加者は「社長が背を押す強制署名中断しろ!」、「やさしい解雇・非正規職拡散の労働改悪を中断しろ!」、「労働者、庶民生かす署名運動共にしよう!」とシュプレヒコールをあげた。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は記者会見の冒頭発言で「今、青瓦台と政府が財閥と組んで財閥を生かさなければならず、労働者は死ななければならないと、露骨に強制的署名を強要していることに対抗し、民主労総は労働者、庶民を生かすために今日、切迫した気持ちで街頭に出てきた」とし「思い通りに解雇が出来ないようにして、財閥に適切な税金を賦課し、最低賃金1万ウォンで労働者がなんとか暮らせる目標が労働者、庶民を生かす切実な目標だから、民主労総の署名運動に参加してほしい」と訴えた。

記者会見文で「『労働者・庶民生かす汎国民署名運動』の1段階は、民主労総組合員と周辺の連帯団体の署名を3月までに完了すること」と話し、「2段階は総選挙までに広く市民からの署名を受けること。そしてやさしい解雇・一生非正規職の労働改悪廃棄、庶民経済破綻の財閥責任、最低賃金1万ウォンは労働者が総選挙政局に問いかける時代的な課題になるようにする」と伝えた。また「汎国民署名運動は不平等を越えて平等に、財閥経済を越えて庶民経済の安定を熱望する民意の表出になるだろう」と明らかにした。

▲チェ・ヨンニョルLG U＋非正規職支部組合員が'社長好きなように解雇、垣根のとおり就業規則変更不法指針OUT'と書かれたプラカードを持って記者会見に参加している。(c)ピョン・ベクソン記者

事務金融連盟のイ・ウンギョン委員長が民主労総組合員代表発言で、「焚書坑儒という言葉がある。秦始皇帝が天下を統一して自分の考えと反対の高尚な人たちを生きたまま土に埋めて殺し、全ての思想書籍を燃やしたその誤った政権、今の朴槿恵(パク・クネ)政権は秦始皇帝の焚書坑儒と何が違うか」とし、「労働者を生きたまま埋めたとしても、われわれは闘争しなければならず、闘争する」と決意を明らかにした。

LG U＋非正規職支部のチェ・ヨンニョル組合員は「もうすぐ旧正月だ。 LG U＋下請3～4人家族の労働者が140万ウォンで一か月頑張っている」と話し、「労働者の人生はそれほど味気ないが、LG U＋サービスセンターの就業規則が変わり、その過程で解雇者が発生している。労働組合の幹部を対象に標的解雇が起きている」とし「LG U＋の服を着て職員として働くが、数千の会社に分けて間接雇用の非正規職を量産している。財閥は社会的責任から避けずに履行しろ」と強調した。

20代を代表して出てきたという社会変革労働者党学生委員会所属のイ・テヨン氏は「選挙がある年だからか、すべての政党が青年について話す。青年が生きてこそ国が生きると口先だけのいい話をしている」とし「こうした言葉を聞くたびに昨年、未来を心配して20代で命を絶った多くの青年のことを考える。 20代の死亡率1位が自殺だという。全死亡者の50%近くが自殺で生涯を終えている。これ以上、この国が青年に未来を見せられず、何の希望も与えられない国だということをはっきり見せる」と批判し、汎国民署名運動に参加してほしいと市民に頼んだ。

記者会見の後、民主労総組合員、事務職労働者、非正規職労働者、ヘル朝鮮青年、サービス労働者、ソウル市民、女性労働者などの各代表者が汎国民署名運動を始め、署名するパフォーマンスを見せ、通りかかった市民が署名運動に参加した。